各セッションについて
ここからは僕がDay1で参加したセッションの内容・感想の共有です。なお、セッションの内容を全てメモしていたわけでは無いので、僕の心に残ったところを中心としたレポートとなる事をご了承ください。あと、間違いがあったらスミマセン…。それでは、どうぞ。
Product Keynote
以下のメンバーによってサイボウズおよび各プロダクトの近況・今後の予定が発表されました。
- サイボウズ株式会社 代表取締役社長 青野慶久 氏
- サイボウズ株式会社 開発本部 Garoon リードエンジニア 杉山 祐一 氏
- サイボウズ株式会社 開発本部 kintone プロダクトマネージャー 長尾 洋也 氏
- サイボウズ株式会社 営業本部 蒲原 大輔 氏
- Kintone US Product Manager Mr.Taisei Chiba
以下の点が個人的に印象に残りました。
- 2020年1月6日(月)よりサイボウズの各サービスを有期で無料利用可能な「災害支援プログラム」を新設する。(詳細はこちら)
- kintoneはKintone USによりアメリカでもシェアを伸ばしている
- kintoneでは開発手法を変更する事により以前と比べてアップデートの迅速性が増した。昨年まではアップデートの要件を精緻に定義し、開発可能だと思われるモノを絞り込んでから設計・開発に着手していたが、今年からは要件を洗い出した段階での絞り込みはせずに、設計・開発に着手し、途中で実現に向けての課題が現れたモノは開発を中止する方法に変えた。
- Garoonのリードエンジニアの杉山 祐一さんがとても若い(新卒5年目)
- 千葉県の市川市ではLINEとkintoneを連携して「来なくてもすむ市役所」の実証実験を進めている。住民票のオンライン申請とLINE Payでの決済が可能になり、さらにこれを他の手続きにも適用しオンライン申請化を進めていく予定。
なお、Product Keynoteに関しては東京開催のレポートになりますが、大谷イビサさんの記事「進化するkintone、北米進出、自治体導入などサイボウズが最新動向を披露」に内容が詳細に書かれていますので是非ご参照ください。
kintone(キントーン)の基本を徹底解説 ビジネスのバラバラをひとつに #まとまると強い
kintone エバンジェリスト 田村 悠揮 氏によるkintoneの基本的な機能の説明会でした。僕、サイボウズのにわかファンではあるのですがサイボウズのサービスを実際に利用した事は無いので、こういう基本的な内容説明をしてくれるセッションは大変助かります。
こちらのセミナーの内容を僕の理解で記載すると以下の通りです。
- kintoneの基本機能はフォーム作成、プロセス作成、コミュニケーション
- フォームで各種のアプリケーションを簡単に作成可能。作成したアプリに登録されたデータは一覧として参照可能。また、データの集計やグラフ化もkintone内部で実施可能。
- 作成したアプリ間での連携も可能
- アプリには単項目チェックなどの制約も設定可能
- エクセルからのデータ取り込みによるフォーム作成も可能
- kintoneを利用したい場合、ネットから申請後すぐ使える。やめる場合もすぐ止められる。
- チームメンバー自身がアプリを作れるので、組織の風土が変わる(事が期待できる)
kintoneの競合製品の筆頭はSalesforceでしょうね…。
IT記者とライターがkintoneに行き着く理由をちゃんと分析する
TECH.ASCII.jpの大谷イビサ氏とライターの柳谷 智宣 氏による「お気楽座談会」(公式サイトの説明文をそのまま引用)との事でしたが、内容は「お気楽」という言葉の響きに反して非常に勉強になりました。個人的に印象に残った内容は以下です。
- グローバルなクラウドサービスはパートナーのサービスを本体がドンドン吸収していくため、そのモノ自体が巨大化していく傾向にある。対してkintoneはそのモノ自体が成長するのもあるが、それ以上にパートナー同士が協業してkintoneを進化させていくエコシステムが作り上げられている。
- kintone導入時はプラグインの値段も含めて考えるべき
- 無秩序に野良アプリを作らせないために、IT部門はアプリ作成のルールを作るべき
- kintoneには圧倒的な独自性、高いカスタマイズ性、エコシステムがある
なお、登壇者のお二人のkintoneに関する記事は「kintone三昧」に大量に掲載されています。興味のある方は是非、ご参照ください。
サイボウズ導入で組織は変わるのか? 働き方を変える「オープンチームワーク」とこれからの会社とは
サイボウズ株式会社 コーポレートブランディング部長 兼 チームワークスタイルエバンジェリスト 大槻 幸夫氏による講演。個人的に特に印章に残った点は以下の通りです。
- 日本企業は「人口の激減」と「ITの進化」という2つの外部環境の変化により「採用が困難」と「定着が困難」という2つの課題を抱えている。これを解決するために必要な施策が「働き方改革」
- 改革のためには心理的安全性が必要。何故ならば「失敗しても怒られない」という環境でなければ失敗できず、結果、学習する事も出来ないから。
- MIT ダニエル・キム教授の「成功循環モデル」によると成功するためには「関係の質」から改善していく必要がある
- 情報開示が組織の自浄作用を生む
- 会社は社員が幸せになるために存在する
- 働き方改革は会社のためではなく、社員のために行う。また、生産性向上のためではなく、多様性向上のために行う。
- サイボウズは強制転勤を終了した
- チームワークを大事にするためには情報をオープンにシェアする必要がある
- 組織変革には順番がある。「ツール → 風土 → 制度 → 文化」
- 従業員の幸福を考えることが企業としての生産性を向上させる
- 大きく改善する秘訣は、小さな改善をたくさんすること
- 自分にとってのメリットを体感できると人は改革に前向きになる
印象に残った点がムチャクチャ多い事からもわかる通り、非常に学びの多い講演でした。
サイボウズ ファンミーティング in OSAKA 2019
サイボウズ代表取締役 青野 慶久 氏とサイボウズ感動課長 福西 隆宏 氏のトークイベントを楽しみつつ、食事とドリンクも楽しめる立食パーティ…という感じのイベントでした。なお、感動課長に関してはほぼ日刊イトイ新聞の「職場に感動を。」という連載企画に詳しいので、こちらを参照ください。
このイベントに関しては個人的に印象に残った点をツイートしていますので、そちらを張り付けて感想とします。
おわりに
「CYBOZU DAYS 2019 大阪 Day1」のレポート&感想は以上です。参考になりましたでしょうか? 「Day2」のレポート&感想も早めにアップしたいと思いますので、もしよければ、そちらもご覧頂ければ嬉しいです。
本日もふらとぴに訪問頂きありがとうございます。
しかし、本当にサイボウズは素晴らしい会社だな、と思います。