【Daily Choppy !】第393回:米津玄師の「STRAY SHEEP」が良すぎるので全曲の一言感想を書いてみます

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こんにちは。チョッピーです。

今回の記事について

米津玄師「STRAY SHEEP」全曲感想
米津玄師「STRAY SHEEP」全曲感想

今回はチョッピーが米津玄師のニューアルバム「STRAY SHEEP」の全曲に対して「ここが好き!」という点を述べていきます。また、動画で観られる曲は動画も貼っていきます。なお、今回の記事は「僕の感想」に書くべきかとも思いましたが少し思うところありまして「Daily Choppy !」の記事とさせて頂きます。

「STRAY SHEEP」とは

2020年8月5日(水)に発売された米津玄師のニューアルバムです。

STRAY SHEEP | 米津玄師 official site「REISSUE RECORDS」

なお、米津玄師は今作リリースと合わせてハチ名義の作品を含む全曲を、各種音楽配信サービス(SpotifyAmazon musicApple MusicAWA等)でのサブスクによる提供を解禁しています。お好きなサービスで是非1度聴いてみてください。

「STRAY SHEEP」全曲感想

アルバム全体

全体的にロック調でカッコいい! 男の子に人気が出そう! 「アイネクライネ」などの優しいバラードは少なめ…というか、無い?

前作のアルバム「BOOTLEG」は「ピースサイン」「ナンバーナイン」「打上花火」「灰色と青(+菅田将暉)」など売れ線曲が多かったイメージですが、今作はそういうわかりやすい売れ線曲は少ないかも? とはいえ紅白でも披露されたメガヒット曲「Lemon」「パプリカ」も入っていますし「馬と鹿」「海の幽霊」などのタイアップ作品も含まれています。「聴いた事がある曲を聴きたい」という方にもおススメ出来ます。

捨て曲が1曲も無いおススメのアルバムです! 何と言ってもサブスクで聴けますので「とりあえず」でも良いのでまずは聴いてみよう! 人生が豊かになるかもしれません!

カムパネルラ

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を題材にした曲。1音目から曲の世界観に心を鷲掴みにされてしまう引きの強い曲です。「諦めと悲しみを抱えながら人は生きていくのだ」という「LOSER」にも通じるメッセージを感じます。

Cメロに登場する「君がつけた傷も 輝きのその一つ」という1文がとても好きです。千と千尋の神隠しの主題歌の「いつも何度でも」に登場する「こなごなに砕かれた鏡の上にも 新しい景色が映される」という歌詞に通ずる何かがある気がします。

生きていれば、人は、過去に思い描いた理想の自分とは異なる姿になってしまう事もあるでしょう。醜悪な世界で生き続ける事もある。心に傷がつき、粉々に砕かれる事もある。それでも人は輝けるし、新しい景色の中で生きていく事は出来る。

ちなみにこの曲、イントロの数音が米津さんの「爱丽丝」と非常に似ています。「爱丽丝」も「カムパネルラ」と同じく物語(不思議の国のアリス)を題材に作られた曲です。この音の類似は絶対にワザとだと思うのですが、どういう意図があるのでしょうね…?

Flamingo

2曲目。シングル発売時には完全なるスルメ曲で少し唐突感のあるリリースだと思っていたのですが、アルバムに入ると「このアルバムのここに入れるべくして作られた曲」という感じでとても収まりがよいです。

個人的には何と言ってもCメロの民謡調の歌い方がクセになります! マネして歌いたくなります。下手にマネするとエグみが強すぎてヒドい事になってしまうのですが。

売れ線とは対極にあるような曲調ですが、米津玄師という音楽家の幅の広さを感じる事が出来る1曲です。

感電

3曲目。TBS金曜ドラマ「MIU404」の主題歌。タイアップ曲とは思えない程2曲目の「Flamingo」からの流れがキマっていて最高です。

この曲の魅力は何と言ってもリズム! 縦ノリと横ノリの変幻自在の使い分け! ジャジーな感じがたまりません! 聴くだけでもノリノリになれて楽しいし、歌うともっと最高です! Aメロでの横ノリが終わってからの縦ノリのBメロ! Bメロの1音目の休符で溜めるところとか最高ですよ!

なんだろう、この曲にはレッドブルウォッカとかが合いそう。お酒飲めないからわからないけど。イメージ的に。

PLACEBO + 野田洋次郎

4曲目。RADWIMPSの野田洋次郎とのコラボ曲。3曲目までとは一転してキレイで爽やかな曲調です。イントロの印象としては「ナンバーナイン」を彷彿とさせます。「ナンバーナイン」ほどビートを効かせてはいないのですが。

曲調・歌詞共にすごくわかりやすい甘々なラブソングです。それを男性同士のデュエットで歌うところが現代的ですね。男性同士の恋愛を歌っているのかどうかはわかりませんが、そう考えた方がしっくりくる歌詞ではあります。えっち!

パプリカ

5曲目。国民的ヒット曲「パプリカ」のセルフカバー。foorinバージョンとは全く違うアレンジになっています。

この曲は爆発的に売れただけあって世の中に「考察」と称する感想がたくさん溢れています。それだけ多種多様な感想が得られる素晴らしい楽曲ということでしょう。

この歌では明らかに子供時代の夏が歌われていると思います。foorinバージョンでは実際に子供たちが歌っているために主人公も子供であるように感じられます。(若干、歌っている子たちよりも大人っぽい感性の歌詞だとは思いますが)ところが、米津玄師バージョンでは主人公は完全に大人。ノスタルジーが強調される歌になっています。

同じ曲でも歌い手とアレンジが変わると、まったく違う曲になる。違いを楽しめる1曲です。

馬と鹿

6曲目。日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」の主題歌。

この曲のタイトルの「馬と鹿」がそのまま「馬鹿」を表しているのかはわかりません。が、歌詞を読む限り「馬鹿」という事で良いのではないでしょうか。それは世間からの登場人物の評価でしょう。

この歌には「僕」と「君」が登場します。この2人は恋仲にあると思われるのですが、おそらく周りからは祝福されていません。この2人の道の先には「花」が咲いていません。2人でいる事には「痛み」も伴います。

ただ、そこで僕は痛みを受けいれ、怖がりながらも花の名前を叫びます。たとえ周りから祝福されなくとも「君じゃなきゃ駄目」なのです。

その願いは周りから見ればあまりにくだらない。馬鹿共の願いです。罵られる事には痛みも伴います。それでも「君と僕」は2人で生きていくのでしょう。その魂は誰にも奪えません。

優しい人

7曲目。とてもキレイな曲です。繊細過ぎるくらい繊細な曲。優しさを内に秘めつつも、それを表立って表現する事の出来ない私の心情を歌った歌。多くの人の心に響くのではないでしょうか。

アルバム的には6曲目と8曲目の世界観を繋げるための役割を担ってる曲な気もします。音楽的には2000年代初頭のJ-RPGを彷彿とさせました。個人的に。

Lemon

8曲目。TBS金曜ドラマ「アンナチュラル」主題歌。説明不要の超有名曲。この曲に関しては「MVと一緒に聴いてください」だけで良い気がします。

まちがいさがし

9曲目。菅田将暉に提供した楽曲のセルフカバー。セルフカバーなのですが、なんでしょう、歌い方等をかなり菅田将暉に寄せている気がします。この歌は米津玄師的にも「菅田将暉の歌」というイメージがあるのかもしれません。

とはいえ楽曲自体のアレンジはかなり異なっているので米津玄師バージョンの「まちがいさがし」も菅田将暉バージョンとは別物として楽しめます。

この歌は米津玄師の多くの楽曲に共通して感じられる「自分は道を踏み外しているが、道を踏み外したまま輝く事だって出来る」というメッセージがストレートに歌われていてわかりやすいです。

ひまわり

10曲目。とにかくカッコいい! 超ロック! 米津玄師の曲としては珍しく彼のガナりが楽しめます。耽美さと勢いが両立している素晴らしい楽曲です。

「消し飛べ 散弾銃をぶち抜け 明日へ」「吐き出せ 北極星へ舵取れ その手で」のカッコよさは最高! 何も考えずに叫んで歌いたい。

迷える羊

11曲目。これまたカッコいい。↑の映像は先日FORTNITE内で実施されたライブの様子です。こちらの1曲目に流れている曲が「迷える羊」です。(ふらとぴ編集部の声がうるさくてスミマセン)

この歌は個人的に低音のハモりの怪しさと迫力がたまりません。怪しさと美しさが両立されたメロディーにガチャガチャとした楽曲が合わさり、怪しげなパレードの様な雰囲気が醸し出されています。ひたすらハモりを歌いたい。

Decollete

12曲目。これまた怪しくカッコいい曲です。個人的にはハチ名義の楽曲「Mrs.Pumpkinの滑稽な夢」↓をどことなく彷彿とさせる曲だと感じました。

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Cメロの「はたと冷めたアールグレイ マイファニーバレンタイン」と「芳しいほどに煙る春を探している」の言葉の流れが気持ち良すぎ! 100回聴くわこんなん!

TEENAGE RIOT

13曲目。Flamingoと同じシングルに入っていた1曲。これまたカッコいい。わかりやすいロックソング。

歌詞がとにかくカッコいいですね。「誰も聴いちゃいないそのDコードを それでもただ信じていたんだ」。TEENAGEの鬱屈した寂寥感と勢いを感じさせます。

いつでも「カスみたいな だけど確かな バースデイソング」を歌い続けていたいですね。

海の幽霊

14曲目。映画「海獣の子供」主題歌。とてつもなく壮大な曲。

MVの映像とのマッチが最高です。映画を観た方が感動が増す気はするのですが、観ていません。スミマセン。映画を観ていないので多くも語れないのですよね。とにかく最高の曲である事は間違いないのですが。

なお、この曲をDAMの「ビデオクリップバージョン」で歌おうとすると、画面に歌詞が表示されませんので気を付けてください。

カナリヤ

15曲目。アルバムの最後の曲です。まさにアルバムの最後の曲!という曲調。感動的です。

歌詞は「馬と鹿」に通じるモノがあると思うのですが、そちらよりも歌の主人公の覚悟が決まっている気がします。「あなたも わたしも 変わってしまうでしょう」から始まるCメロ以降の歌詞がとにかく深い。

どんなあなたでも私でも、そこにある愛だけは変わらずにいたい。その結果、何が見付けられなくてもいい。最後まで歩いていこう。

なお、この曲が終わってから1曲目の「カムパネルラ」にリピートしても非常にキレイに繋がります。あなたも私も、もう、米津ワールドから逃れる事は出来ません。

本日の締め

今回は米津玄師のニューアルバム「STRAY SHEEP」の全曲に対して「ここが好き!」という点を述べてみました。全曲好きです。

この記事を読んで「米津玄師の曲かー。ちょっと聴いてみようかな」という思った方が一人でも増えて頂けると嬉しいです。

本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。

感想を書くのって楽しいですね。

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