こんにちは。チョッピーです。
今回も前回と同じくたまに発生する「タイトルが超絶長くて、内容も全てそこに書かれているシリーズ」です。なお、タイトルにも記載している「東京での所要のついでにボランティア」に関しては以前から企んでいまして過去の「Daily Choppy !」でも2度ほど題材として取り上げています。興味のある方はご覧いただけると今回の記事が更に楽しめるかもしれません。以下です。
- 【Daily Choppy !】第98回:災害ボランティアへの参加はハードルが高い事がわかった…という話
- 【Daily Choppy !】第101回:災害ボランティアに参加出来るかどうかは不明ながら準備だけはしてみたよ…という話
さて本題です。
前回の記事を書き終わり、そのままカプセルホテルで就寝。
起床後、東京駅八重洲口より07:20発の高速バスに乗り千葉県館山市に向かいました。
目的は館山市での災害ボランティアに参加することです。
当初は八王子が災害ボランティアを「地域問わず募集」としていたので、そこに向かおうとしていたのですが10月18日(金)くらいから募集要件が「八王子市内在住・在学・在勤者のみ募集」に切り替わっていたので、そこへの災害ボランティア参加は諦め、関東圏で改めて災害ボランティア先を探したところ、館山市が「地域問わず募集」かつ「ボランティア参加者は東京駅への復路の高速バス無料」となっていたので館山市に行く事にしました。(なお、本記事を執筆している10月21日現在においては八王子市の募集要件は再び「地域問わず募集」に戻っていました。募集要件がコロコロ変わる理由は僕にはわかりません)
9時10分頃に館山駅に到着し、下車。
その後、館山市のボランティアセンターが設置されている館山市社会福祉協議会に徒歩で向かいました。途中で見かけたファミマに立ち寄りつつ、9時30分頃に館山市社会福祉協議会に到着。窓口にてボランティア参加の登録を行い、ボランティアセンター内で窓口で手渡された「ボランティアのこころえ」を読みながら待機。
冒頭に記載されている【「させていただく」の精神で活動をしましょう!】という文言に強烈な違和感を感じながらも「他人から【ボランティアをするにあたって備えていると望ましい精神】を強制される筋合いなど無いが、まぁ、僕は自分の労働力を提供する事でボランティアを要請している方のニーズを満たし、結果として社会課題が解決できればそれでいい」と思いなおし、待ち続ける事、数分。社会福祉協議会の職員?もしくはボランティアセンターの担当者?っぽい方からボランティア要請の内容が通知され、僕を含めた4名のチームが結成され、要請先に向かう事に。
ちなみに4名のうちリーダーを除く3名はボランティア初参加 or 2回目の参加という内訳でした。僕のイメージではボランティアって「歴戦の勇者」みたいなベテランボランティアの方が沢山いるのかと思っていましたが、そういう方は体感的にはあんまりいらっしゃらない感じを受けました。
さっそくリーダーの車に乗り込み現場まで向かいます。(ちなみにリーダーもボランティアの内容通知を行った方が指定しました)30分ほどで現場に到着。
館山市は台風19号の被害はそれほどでもなかったようで、今回の要請も台風15号関連でした。その内容は「雨漏りにより濡れてしまった2階の部屋の畳・タンス・ふすま等を物置に運び出すこと」。実際に現場に向かってみると、ボランティアセンターであらかじめ通知されていた内容の3倍くらいの量の荷物がありましたが、4名で協力しつつ1時間30分ほどかけて、なんとか全ての荷物を運び終える事が出来ました。
ちなみにタンスは2棹ありまして、そのどちらもかなりの大きさだったので「ロープでグルグル巻きにした上で窓から吊り下ろす」という4名がかりのダイナミックな作業×2回を経て、物置に収納しました。僕はもう1人のメンバーと一緒に、吊り下ろされたタンスを地面で受け止めて物置に運び入れる役割だったのですが、さすがに巨大なタンスが実際に2回の窓から降ろされてきた際には、ちょっとした危険を感じましたね。
「これ、上の人が手を滑らせてタンスが急に落ちてきたら確実にケガするな。いくらボランティア保険に入っているとはいえ出来れば怪我はしたくないが…」と思いながらの作業でしたが、幸いな事に上の人が手を滑らせる事は無かったので誰も負傷することなく作業を完了させる事が出来ました。
その後、ボランティアセンターに戻ると時刻は12時30分頃。特に追加での作業は無さそうだったのでチームはそこで解散。全員でボランティアセンターを後にしました。ちなみにその際に窓口にて「ボランティア活動証明書」という書類を頂きました。これを高速バスの窓口で提示すれば復路のチケットが無料で入手出来るらしい。
その後、リーダーはお1人で先に自宅に戻りましたが、僕ともう1人のメンバーの帰路の高速バスは16:30館山駅発だったので残った3名で昼食を取り、その後、館山市の観光をする事に。なお、3人のうちの1人が館山市出身・館山市在住でしたので、その方に色々と案内してもらいました。
昼食は「天友」というお店で天丼+味噌汁。雰囲気のあるお店で美味しかったです。
昼食後は由緒ある神社である安房神社を案内してもらいました。こちらも先日の台風15号で結構な損害を被ったとの事で、設備や樹木に破損がありましたが、境内等はすでに非常に静謐に保たれており、関係者の方々の努力を感じる事が出来ました。
その後、館山駅に戻ったものの、まだバスの発車時刻まで1時間ほど残っていたため、駅のすぐ近くにある(案内してくれた方曰く)「この店のパンを知らない奴は館山市民としてモグリ」と評判の館山中村屋というパン屋と喫茶店を同時に経営しているらしいお店(1階がパン屋さんで2階が喫茶店)でお茶をして時間を潰しました。
やがてバスの発車時刻になったので僕ともう1人のメンバーはバスに乗り込む事に。館山市を色々と案内して頂いた方とはここでお別れ。ありがとうございました。
バスは高速道路が渋滞していた&交通規制のため予定より大幅に遅れ、20時くらいに東京駅に到着。最後のメンバーともここで別れ、僕はいつもの通り八重洲地下街のスタバで作業に戻りました。
作業を開始してすぐ、僕の隣の席を指差しながら女性が「ここ空いてますか?」と声をかけてきたので「空いてますよ」と軽く返事をすると、彼女はその席に座りすぐに眠り始めました。僕はその女性の事を特に気にする事なく作業に集中していたのですが、30分ほど経ったころ、突然、後ろからの「この方の友達?」という男性の声により作業が中断させられました。
「?」と思い振り返ると初老の男性が警察手帳らしきモノを提示しながら「警察なんですけど、この人の知り合い?」と隣で寝ている女性を指さしながら僕に尋ねてきます。「いや、全然、知らない人ですけど…」と回答すると「そうですか。それは失礼」と答え、男性は女性を揺り起こしました。気づけば男性の他にも10名弱の警察らしき方々が女性を取り囲んでいます。
彼らが女性に「戻るよ」的な事を話しかけると、女性は目を覚まし、その後、特に反抗することなく彼らと一緒にスタバを後にしました。最後に警察手帳を提示してきた男性が「お騒がせしました」と僕に声をかけてきたのですが、僕としては特に言う事が無いので「はぁ…」と気の抜けた返事を返すしかありません。男性は一礼して他の方々と共にスタバを去っていきました。一人残された形になってしまった僕は「東京は色々な事が起こるなぁ…」と思いながら作業に戻りました。
その後、スタバの閉店時間になったのでお店を去り、丸ノ内線で池袋に向かい、サンシャインシティ1階のバスセンターで夜行バスの発車時刻になるまで時間を潰し、大阪に戻りました。
この日は予期せぬイベントも含めて色々な経験が出来たのですが、個人的には「東京遠征の所用のついでにボランティア」という「意識低い系ボランティア」が実現できたのが一番、良かったですね。「ボランティア実施に対する大義」とか「過剰なまでの奉仕精神」などが無いとボランティアに参加出来ないとすると「ボランティア参加に求められる意識的なハードルが高すぎて効果が出ない」という事になるので、今後も、個人的には「ボランティア参加に対する意識的なハードルを下げていく活動」はし続けていきたいと思います。
その他にも色々とボランティアを取り巻く動きに関しては思うところもあるのですが、端的に言うと「全てが非効率すぎる。そもそも行政および関連組織から【災害による被害からの回復という成果に対して、最短かつ最小のコストで最大のリターンを得るべく行動する】という当たり前に備えているべき考え方が感じられず、結果、ボランティアは極めて少数の特殊な方々だけが参加可能な行為となってしまっている」となります。ただ、今の僕が保有する人的リソースの振り分け優先度的に、この課題に対して何かのアクションを起こすわけにはいかないので、ボランティアに対する意見表明はこのくらいで止めておきます。(なお「Daily Choppy !」の記述全てに該当する事ですが、ここに記載されている意見はあくまでもチョッピー個人のモノであり、その他の何かを代表するモノではない事は念のために明言しておきます)
本日もふらとぴに訪問頂きありがとうございます。
少しでもお楽しみ頂ければ幸いです。
ちなみにボランティアにあたって準備した装備は結局ほとんど使わなかったのですが、何事も準備万端な状態で臨む事は悪い事では無いと思いますので、問題ありません。