こんにちは。チョッピーです。
今回の記事について
今回は株式会社ZOZO創業者の前澤さんの新事業を紹介しながら、チョッピーが社会課題を解決する仕組みに必要不可欠だと考えている「儲け」という要素について述べます。
ZOZO創業者の前澤さんが新しい事業を始められました
事業の概要
各ニュースサイト等でも報道されている通りですが、株式会社ZOZO創業者の前澤さんが「株式会社 小さな一歩」という会社を設立されたようです。公式サイトはこちら↓
こちらの会社が提供する第1弾のサービスとして【養育費あんしん受取りサービス】があるようです。内容に関しては公式サイトの他にも前澤さん自身が説明されている動画があります。
非常に端的にお伝えすると「養育費を受け取れていない人が多い」という社会課題を解決してくれるサービスの様です。利用料は保証料として養育費の15%、もしくは25%との事なので利用者は持ち出し不要でこのサービスを利用可能なようです。(養育費を毎月受取りにする場合は15%、一括受取りにする場合は25%)
想定されるビジネスモデル
こちらの事業はおそらく養育費の支払者と受取者の間に「株式会社 小さな一歩」が仲介者として介入し「養育費の支払い&受取り」をスムーズに行わせる事による手数料収入を受領する様なビジネスモデルなのではないかと想定されます。
弁護士や司法書士の方々が行っている「過払い金返還請求」と似たビジネスモデルだと思われます。「過払い金返還請求」においては事業者は「過払い金の返還の仲介」を行うことにより手数料収入を得ますが「株式会社 小さな一歩」の「養育費あんしん受取りサービス」においては「養育費の支払い&受取りの仲介」を行うことにより手数料(サービスの表現だと保証料)収入を得る…というビジネスモデルなのではないでしょうか。
このビジネスモデルが法的に問題が無いのかどうかは僕にはよくわかりませんが「株式会社 小さな一歩」の公式サイトによれば問題はないそうです。
Q.本サービスは、法令を遵守してますでしょうか。
A.弁護士法72条では、事件を弁護士へ紹介することの対価として報酬を徴収することを禁じています。
小さな一歩【養育費あんしん受取りサービス】|小さな一歩
本サービスは、弁護士と相談者をマッチングするサービスではなく、元パートナーに代わってあなたに養育費をお支払いする「保証サービス」です。また、書面がない方向けに協力弁護士を通じた書面作成サポートも提供しておりますが、弁護士も当社もそのことにより報酬は一切頂いておりません。
従いまして、本サービスは保証サービスの対価として報酬(保証料)を得るのみで、事件を弁護士へ紹介することの対価としての報酬は得ておらず、弁護士法72条には抵触いたしません。
当社は弁護士法をはじめとした各種法令を遵守したコンプライアンス重視の運営をしておりますので、安心してご利用ください。
「社会事業で金儲けは悪」という意識がある人がいるらしい
上記の前澤さんの事業に関してTwitterで「社会課題を解決しながらビジネスとして儲けられそうでスゲー」というつぶやきをしたところ以下の反応を頂けました。
そうなんだー…という感じです。
僕はそもそも大学を卒業してからシステムエンジニアとして働き、社会人大学院生として経営学を学ぶ…みたいなバックグラウンドの人間ですので「金を稼ぐこと」に対しては何の違和感もなく「事業をしているんだから当たり前」という感覚があるのですが、そうではない方々も多いようです。
上のツイートをして頂いた長友さんはそういう方々の意識改革が必要だと感じられている様です。僕も同感だったので以下のリプライをしています。
「課題を解決して、その対価にお金をもらう」は当たり前のこと
ボランティアを否定するわけではないのですが、僕は基本的には「課題解決の対価としてお金をもらう事は当たり前のことだし、それが実現できる仕組みを作って動かさない限り持続可能性が無い」と考えています。そこに社会課題と経済的な課題の区別は無いでしょう。
ふらとぴも社会課題を解決するソーシャルビジネスだと自認していますが、そのビジネスモデルにおいても「キャッシュポイント」は非常に強く意識されています。
人間は霞を食べて生きていける存在ではないからです。ソリューションを提供し、その対価としてお金を得る。これは仕組みを継続的に運営するために必要不可欠な大前提だと考えています。
前澤さんは凄いなって話
とはいえ「株式会社 小さな一歩」の【養育費あんしん受取りサービス】のビジネスモデルと「ふらとぴ」のビジネスモデルを見比べると前者のビジネスモデルの方が安定性は高い気がします。
おそらく【養育費あんしん受取りサービス】のビジネス上のポイントは「養育費をキチンと取り立てられるのか否か」に終始するのではないかと思います。(支払いリスクを「株式会社 小さな一歩」が引き受ける形になっているからです)
ここを再現性のある方法で解決できるノウハウがあるのであれば、おそらく非常に手堅いビジネスになると思われます。社会的意義も高い。
対してふらとぴは基本的に広告収入を頼りにしたビジネスモデルです。これはかなり景気動向に左右されます。複数の企業と強力なアライアンスを結ぶなどの策を講じる必要があるように思います。
僕と前澤さんを比べるのは非常におこがましいのですが、やはり前澤さんはビジネスマンとして非常に優秀なのだと思います。さらに社会課題を解決する意識も高い。
いやぁ、前澤さんは素晴らしいですね。
今回の締め
今回は株式会社ZOZO創業者の前澤さんの新事業を紹介しながら、僕が社会課題を解決する仕組みに必要不可欠だと考えている「儲け」という要素について述べてみました。最終的には前澤さんを礼賛する謎の記事になってしまいましたが。
僕の認識ではボランティアは働く人に負担を一方的に押し付けている仕組みです。それを一時的に望む人がいないとは思いませんが「特定の誰かに過大な負担だけがのしかかる仕組み」は持続的な仕組みにはなり得ないと考えています。
本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。
え、「実際に稼いでから偉そうなことを言えよ」ですか? はい、その通りでございます…。というわけで今後もふらとぴ運営、頑張ります。