【僕の感想】第9回:書籍「予定通り進まないプロジェクトの進め方」

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予定通り進まないプロジェクトの進め方 Kindle版

この本の概要について

本の概要に関してはAmazonの商品ページの内容紹介に記述されていますので、そちらを参照願います。ちなみにこの本Kindle Unlimitedの対象商品なのでKindle Unlimited会員なら無料で読めます。

感想

この本では長らくプロジェクト運営に関わってきた著者達が今までの経験則・知識から構築しようとしている「プロジェクト工学」と名付けた新しい体系的なナニかをベースに以下の内容が語られています。

  • そもそもプロジェクトとは何か
  • プロジェクトは何故うまく進まないか
  • プロジェクトを進めるために必要なツール・考え方とは
  • 筆者おススメのツールである「プロジェクト譜(=プ譜)」の使い方について
  • プロジェクトの感想戦(いわゆる振り返り)について

この本の感想を一言で言うと「わかる~」です。
というのも僕も基本的に2008年4月に社会人になってから2019年9月現在に至るまで、ずっとプロジェクトに関わって生きてきた人だからです。具体的には2008年~2019年3月まではSEとしてシステム関連プロジェクトに関わっておりまして、2019年4月からは経営者として「ふらとぴ」関連プロジェクトに関わっています。

いや、ホント、プロジェクトって絶対に当初の想定通りには動かないモノなんですよ。
何故ならばプロジェクトには、その定義上、必ず「独自性」が含まれるからです。
要は「当事者にとって経験した事の無い事象」が多かれ少なかれ含まれるんですよね。それに伴って発生する課題等をプロジェクト開始前の計画段階で全て予想して潰す…なんて事は不可能なんです。常に発生した課題と向き合い、そのつど、対策を考え、その結果をプロジェクト運営にフィードバックするしかない。

この本では、その様な「プロジェクト運営の現実」を見据えた上で「それでもプロジェクトをなんとかするためにはどうすればよいか」という事を教示してくれる本となっています。ちなみに一般的には、この様な行為の事を「プロジェクトマネジメント」と呼ぶと思うのですが、この本においては「マネジメント」という言葉に漂う「管理」というニュアンスを嫌ってか「プロジェクト・ エディティング」という言葉を用いて、その行為を説明しています。個人的には「マネジメント」という言葉には「どうにかする」というニュアンスが含まれていると考えているので、特に「プロジェクトマネジメント」という表現でも問題は無いと思うのですけどね…。

なお、この本では上記で僕が軽く書いたような「プロジェクトが計画した通りに行かない理由」なども含めてわかりやすく説明されていますので、少しでもプロジェクトに関わる可能性のある方すべてにおススメ出来る本となっています。

特に炎上プロジェクトの発生可能性を少しでも下げるために、プロジェクトの発注者となり得る方にこそ読んで頂きたいなぁ…と個人的には思います。

以上です。

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