こんにちは。高座大好き、チョッピーです。
本日の対象イベントはこちら ↓
イベントの概要
『良い書籍を世の中に送り出したい』と掲げる出版社ひろのぶと株式会社より2023年10月31日に発売予定の立川談笑著『令和版 現代落語論』。この本に収録される予定の9演目の公開収録。
2023年8月26日(土)~27日(日)の2日に渡り開催。それぞれ昼席・夕席の全4公演。
各公演での演目の内訳は以下の通り。
- 8/26(土)昼席:『金明竹』『子別れ昭和篇』
- 8/26(土)夕席:『居残り佐平次』『浜野矩隨(のりゆき)』
- 8/27(日)昼席:『長短』『文七元結』
- 8/27(日)夕席:『饅頭とか怖い』『テレビ算』『芝浜』
解説パートで紹介する演目の高座を
実際に“この本のためだけに”収録し、
本からQRコードで見られるようにします!その高座収録で、観覧枠を設けます。
師匠の公演を間近で見られる、数少ない機会。
【大募集】談笑師匠の高座収録の観覧者を募集します!|立川談笑『令和版 現代落語論』 #わたラク マガジン Vol.1|ひろのぶと株式会社公式note
きっと、本になったときに
実際に生で見た噺が載っていると
喜びも楽しみもワクワクも100万倍です!
はじめに注意 – 僕ことチョッピーは「ひろのぶと株式会社」の株主です
そうなのです。
僕ことチョッピーは「ひろのぶと株式会社」の株主なのです。
そして、今回のイベントは「ひろのぶと株式会社」から出版される『令和版 現代落語論』に収録される予定の落語の公開収録なのです。
その感想を僕が書く。
だから…このコンテンツには必然的に「出来るだけ多くの人に『令和版 現代落語論』を知ってもらって、できれば買ってもらえれば嬉しいな」という気持ちが振りかけられています。
何故って?
だって、この書籍の売れ行き次第で僕への配当の額が決まってくるかもしれないから…。
本記事をご覧の皆様におかれましては、そのような事情を勘案の上、本コンテンツをお楽しみ頂ければ幸いです。
感想
立川談笑ってどんな人?
さて、立川談笑著『令和版 現代落語論』に収録される予定の落語の公開収録の感想と言っても、
いや、ちょっと落語には明るくなくて…そもそも立川談笑さんがどなたか存じ上げないです…。
と困惑している方もいらっしゃるのではないかと思います。
かくいう僕も、失礼ながらこの書籍が発表されるまで談笑さんの事は寡聞にして存じ上げませんでした。
ただ、その状態で公開収録に臨むのは失礼な気がする。なんとなく。
というわけで少し調べました。感想に入る前に皆様にもご紹介します。
まず、公式サイトに掲載されているプロフィールはこちら ↓
立川談笑(たてかわ だんしょう)
落語立川流真打
1965年 東京江東区生
1990年 早稲田大学法学部卒業後、予備校講師などを経験
1993年 立川談志に入門。前座名「談生」
1996年 二つ目昇進
2003年 改名して「六代目立川談笑」
2005年 真打昇進
プロフィール | 立川談笑WEB
早稲田大学法学部を卒業して立川談志に入門…。この時点で相当な曲者感がありますね。
そして、それから3年で二つ目に昇進。さらにそれから9年後に真打昇進。
文部科学省所管の独立行政法人である日本芸術文化振興会によれば
東京の落語家には前座、二ツ目、真打の3階級があります。
芸の修行:前座・二ツ目・真打|大衆芸能編・寄席|文化デジタルライブラリー
とあり、かつ、
入門3年から5年くらいで、師匠や所属の団体、寄席の経営者などの判断により二ツ目に昇進します。
~中略~
二ツ目になって10年ほどで、師匠などの判断により真打に昇進となります。ただし昇進の基準は所属団体によってまちまちです。
~中略~
立川流は落語が100席演じられることと、師匠と観客に認められることという基準があります。
芸の修行:前座・二ツ目・真打|大衆芸能編・寄席|文化デジタルライブラリー
とあります。
これから考えると、立川流に所属して3年で二ツ目昇進、それから9年で真打昇進というのは、モデルケースとしてはほぼ最速での昇進と言えるのではないでしょうか。
さらに、評判としては
古典落語を度肝を抜く視点で解体、再構築した改作落語や、奇想天外な新作落語で頭角を現し人気を得る。
立川談笑 – dZERO
というモノもありました。
どうやら立川談笑という落語家は「名実ともに素晴らしく、かつ、改作落語や新作落語が得意な落語家」とみなされているようです。
ファンキーな感じですね。『令和版 現代落語論』の著者として、これほど相応しい方もいらっしゃらないのでしょう、きっと。
ちなみに立川談笑さんの事を調べている間に、ご本人が刺身の盛り付けをしている動画をYouTubeにアップされていることや
大人気作品『ちいかわ』の「うさぎのふりかけの入れ物」を探し回っていらっしゃったことなどもわかりました。
やはりファンキーな方の様に思えます。
この方から、一体、どの様な落語が繰り出されるのか…。
ワクワクしながら会場に向かいました。
会場 – 落語・小料理 やきもち
今回の会場は秋葉原駅昭和通り口から徒歩10分弱の場所にある「落語・小料理 やきもち」というお店。
本イベント開催中は「ひろのぶと株式会社」の貸切とのこと。
お店の入口にかけられているのれんが雰囲気を高めてくれます。
扉を開けると、そこには不思議な空間が。
さすが東京…色々なお店があるんだな…。
などと考えているうちに僕以外の観客の皆様もどんどん入店され始め…いつの間にか出囃子も鳴り始めて…
いよいよ開演です。
総論としての感想を書きます
今回、僕は全4公演、計9演目の全てを観覧させて頂きました。
立川談笑の大ネタを含む落語を2日で連続9演目!
こんな機会はなかなか無いと思います。
『なかなか無い』というか、今後の人生でこれを再び経験できる機会は訪れないのではないでしょうか。それくらい稀有で貴重な経験でした。
なので、ひとつずつの演目の感想を列挙していってもいいのですが…僕のような落語ビギナーが
『金明竹』、スゲー笑える!
とか
『浜野矩隨』は胸がえぐられる…。
とか
『文七元結』は泣き所が多すぎる…。
とか書いても落語玄人の方は面白くないでしょうし、落語にあまり興味がない方も僕の感想なんかよりも『令和版 現代落語論』に収録される実際の映像を観た方がいいでしょうから…ここでは個別の演目に対する感想は書きません。
その代わり「2日に渡り全9演目全てを鑑賞して感じたこと」を総論として書いていきます。
今回のイベントで9演目全てを鑑賞した観客はおそらく僕だけ。その意味でもこの感想に価値はあるのでは…と考えています。
落語は体験型のエンターテイメント!
今回のイベントで演じられた演目は映像として『令和版 現代落語論』に収録されると伺っています。
そのイベントでこんな感想を述べるのはあまりよろしくないのかもしれませんが…実際に落語を間近で鑑賞させて頂いた結果、
YouTubeとかで観る落語とは別物だわ…。
と感じました。
一体、何がそんなに違うのか?
臨場感が違うんです。
これはおそらく立川談笑さんの手腕によるものも大きいと思うのですが、やはり自分と同じ空間で演じられている落語には、そこから得られるイマジネーションの広がりと、そのリアリティに凄まじいモノがあるように感じられました。
それは、立川談笑さんを中心に、まるで実際にその落語の舞台が広がっているかのような錯覚すら覚えるほど。
このイマジネーションの広がりとリアリティは、演劇・映画・朗読劇などとは違う落語固有の特徴なのではないかな…と感じました。
どちらかと言えば小説の読後感に近い…?
でも、小説には無い演者と観客の間のインタラクティブ性もあるように思える。
そして、それは実際にその場で演じられている落語だからこそ強く感じられる…ように思えました。
落語に興味のない方も是非いちど寄席などに足を運んで、落語を体験してみてください。ビックリする経験が出来るかもしれませんよ。
沈黙は金…ではない方々のスゴさ
立川談笑さん曰く「(立川)談志は”落語は業の肯定”と言っていた」とのこと。
これ、本当にスゴいな…と思うんです。
いやだって、業なんて肯定しない方が世間ウケいいじゃないですか、普通に考えて。
具体例を挙げると、立川談笑さんが言われていた「業」の中には「働かずに生きていきたい」なんてモノもありました。
これ、僕やあなたが堂々と公言したらどうなると思います?
たとえばTwitter(現「X」)とかでこの内容をつぶやいたとしたら。
どう考えてもロクでもない結果しか待ってませんよね。
でも、落語家って、それを芸として昇華して、あまつさえ観客からお金をもらって生活しているんですよ?
そんな事できないじゃないですか、普通。
折しも公演が始まる少し前に、ひろのぶと株式会社の社長、田中泰延さんとそれっぽい会話をしたのでご紹介します。
やっぱりなんでもかんでも言えばいいってもんじゃないですね。
そりゃそうよ。言えば言うだけ損するんだから。それで生きていける人だけが、談笑師匠みたいにプロになれる。
普通の人だったら「損するだけ」の行為で、他人を楽しませて、それによって生きていける方々。
いやー、落語家ってスゴい。
そんな方が書く『令和版 現代落語論』、一体、どんな金言が並んでいるのか…。興味が尽きません。
以上、2日に渡り『令和版 現代落語論』立川談笑 高座収録全9演目を鑑賞した感想でした。
余談
ここからは余談をいくつか。
運を良くする方法
さて、ここまで読んできて
どうしてチョッピーは4公演全てに参加できているんだ! ひろのぶと株式会社の公式noteに『多くのご応募をいただいているためすべての回が抽選となる見込みです』と書いているぞ!
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
ご説明します。
当たったんです。全ての回に。僕は強運の持ち主なので。
そんなわけあるか!
いやいや、本当です。当たらないと参加できませんから。
確かに諸般の事情(大阪からこのイベントに参加するためだけに上京した…とか)によりひろのぶと株式会社の皆様に少々、ご配慮頂いたのは事実ですが…。
やっぱりズルじゃないか! 不公平だ!
まぁ、そうなんですけど…。
でも、このイベントって別に行政がやってるモノじゃないですからね。
資本主義のルールに則って株式会社がやってる経済活動の一環ですから。
人と人との付き合いとかもあるし。
とはいえ、もし、皆様も資本主義の世界で運を良くしたいと考えられているのならば、取るべき策はいくつかあります。
たとえば応援したい会社の株を買うとか、
あるいは応援したい会社の株を買うとか、
もしくは応援したい会社の株を買うとかです。
これらの策を講じる事により、皆様も資本主義社会における幸運を手に出来る! …かもしれません。
「ひろのぶと株式会社」の株を買うチャンスが今後あるかどうかは僕にはわかりませんが、どうしても買いたい方はこまめに公式noteなどをチェックされる事をおススメします。
プロ集団
高座観覧中に、少し気になるモノを見付けてしまいました。
高座を撮影しているカメラに、なにか白い布のようなモノが貼り付けられています。
なんだこれ…?
あまりに気になったので、公演終了後に撮影隊の方に訊いてみました。
曰く、貼り付けられているのは「冷えピタ」であり「カメラの熱を吸って、処理性能を上げてくれる」とのこと。
へぇ―…。こんなテクニックがあるんだ…。撮影ひとつ取っても、プロの知識と技術が詰め込まれてるんだなぁ…。落語家もプロだけど、撮影隊もプロ…。
などと考えながら撮影の様子を眺めていると、ふと、今回の会場「落語・小料理 やきもち」の事が気になってきました。
いまさらながら、このお店は一体なんなんだ? 小料理と落語が楽しめるお店…? そんなお店がどうしてこの世に存在しているのか…?
というわけでスマホで検索してみると…
「落語が聞ける小料理屋」という、一風変わったお店を切り盛りするのは、女将の中田志保さん。なんと、彼女はかつて『笑点』のディレクターを務めていたのだという。東京大学教養学部を卒業後、日本テレビに入社し、ドラマやバラエティ番組のディレクターとして活躍していた中田さんは、37歳のときに退社。この「やきもち」をオープンした。
37歳で日テレ退社 “落語小料理屋”の女将が振り返る「私が『笑点』のディレクターだったとき」 | 文春オンライン
え…!?
思ってもみなかった文章がヒットしました。
東大を卒業して日テレに就職して『笑点』のディレクターを経験して、それから「やきもち」をオープンさせた…。
そんな人生があるのか?
気になったので、そのまま検索を続けると…
バラエティにも慣れてきた34歳の頃、『笑点』を担当することになったんです。落語はほぼ聞いたことがなかったのですが、とにかく落語家の皆さんとおしゃべりするのが本当に楽しくて。『笑点』の楽屋は出入りが自由なので、暇さえあれば足を運んで、くだらない話でワイワイしていました。
その頃から、この楽しい時間をたくさんの人に感じてもらえる場所をつくりたいと思うようになったんです。
25歳から運用した700万円を開店資金に! 落語×小料理屋「やきもち」の女将・中田志保さん – 個人事業主や副業の確定申告が必要な方向け会計サービス「カルク」
そうなんだ…。
ただの「不思議なお店」だと思っていたけれど、色々な想いで形作られている場所だったんだなぁ。
そんな場所でプロが落語を演じて、その様をプロが撮影している…。
そして、その映像はひろのぶと株式会社から出版される『令和版 現代落語論』に収録される…。
…。
…そろそろ帰るか。
お店を出ようと振り返ると、ひろのぶと株式会社の皆様が観客をひとりひとり見送っていました。
ひろのぶと株式会社 代表取締役社長 田中泰延
田中「談笑師匠の落語を実際に聞いて、この本は絶対に出そう!と決めた」
ひろのぶと株式会社 取締役 加藤順彦
チョッピー「あ、加藤さんも来られてたんですね。お忙しいでしょうに。ていうか、今、日本にいたんですね」
加藤「そりゃ来るよ! まぁ、明日、また出国するんだけど…」
ひろのぶと株式会社 総務 加納穂乃香
チョッピー「どうですか? ひろのぶと株式会社に転職されてからは…」
加納「人生が変わった。仕事を楽しめている」
ひろのぶと株式会社 『令和版 現代落語論』担当編集 廣瀬翼
チョッピー「廣瀬さんって、ひろのぶと以外にも本業があるじゃないですか。ダブルワークって大丈夫ですか? 体力的にとか…」
廣瀬「……ダブルワークは大丈夫じゃない時もあるけど、ひろのぶとの皆さんがスゴく気を使ってくれるし、そもそも私の状況がどうであれ、クオリティには絶対に妥協したくないので、大丈夫。頑張れます」
『令和版 現代落語論』がとても楽しみです
様々なプロたちの手によって、まさに今、作られている『令和版 現代落語論』。
10月31日(火)の発売予定日が待ち遠しい!
以上です。
※ふらとぴ編集部注:「ひろのぶと株式会社」の株主はチョッピー個人です。『ふらとぴ』および、その運営会社である株式会社Egeneは株主ではありません。