こんにちは。チョッピーです。
今回の記事について
今回の記事では緊急事態宣言の説明から始まり、それをきっかけに発生しうるメンタル面での問題についてパターン別に内容と考えられる解決策を共有させて頂きます。
2020年4月7日に緊急事態宣言が発出されました
目的・期間・対象範囲
ご存じの通り4月7日に政府より緊急事態宣言が発出されました。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するためです。なお、宣言期間は現時点では5月6日までの見込みです。
2020年4月8日現在の対象地域は以下の7都府県です。
- 東京都
- 神奈川県
- 千葉県
- 埼玉県
- 大阪府
- 兵庫県
- 福岡県
これにより上記の7都府県では特別措置法上の権限を(基本的には)その知事が行使する事が可能となります。各都府県での対応の権利と責任を知事が負う事になるわけですね。
政府の考えと、その理由
とはいえ安倍総理の発言から鑑みるに政府としても該当7都府県に対して意見が無いわけではなく、該当7都府県においては基本的に外出を自粛してほしいと考えている様に思えます。
特別措置法上の権限はあくまで都道府県の知事が行使するものでありますが、政府として、関東の1都3県、大阪府と兵庫県、そして福岡県の皆様には、特別措置法45条第1項に基づき、生活の維持に必要な場合を除き、みだりに外出しないよう要請すべきと考えます。
令和2年4月7日安倍内閣総理大臣記者会見|首相官邸
この外出自粛の対象には「仕事のための外出」も含まれるようです。
社会機能を維持するために必要な職種を除き、オフィスでの仕事は原則自宅で行うようにしていただきたいと思います。
令和2年4月7日安倍内閣総理大臣記者会見|首相官邸
また、該当7都府県以外の地域についても「3密に注意をしてほしい」とのことです。
緊急事態宣言の対象とはしていませんが、しかし、いつ広がるかは分からないわけでございますので、そういう意味においては、十分に3密については注意をしていただきたいと、こう思っています。
令和2年4月7日安倍内閣総理大臣記者会見|首相官邸
なお新型コロナウイルス関連の話題における「3密」とは以下の条件の場を指します。
3密(密集・密閉・密接の重なるところ)
緊急事態宣言で変わること・変わらないこと|新型コロナウイルス感染症に関する専門家有志の会
政府は以下の専門家の試算を元に上で挙げた様な考えを持つに至ったようです。
専門家の試算では、私たち全員が努力を重ね、人と人との接触機会を最低7割、極力8割削減することができれば、2週間後には感染者の増加をピークアウトさせ、減少に転じさせることができます。
令和2年4月7日安倍内閣総理大臣記者会見|首相官邸
上記の専門家の試算の根拠は以下のツイートで説明されています。(こちらのアカウントは厚生労働省の新型コロナクラスター対策班で対策にあたる専門家らが開設したモノです)
政府が国民に行ってほしいと考えていること
これらの情報を少々乱暴にザックリまとめると、政府としては新型コロナウイルスの感染拡大防止のために僕たち国民に対して以下の行動を取ってほしいと考えている様に思えます。
少なくとも4月7日~5月6日までの1ヶ月間は生活の維持に必要な場合以外は家に留まる。仕事も社会機能を維持するために必要な職種以外は在宅で行う。
政府の考えを愚直に守った場合に発生しそうなメンタル面の問題
上で挙げた政府の考えを僕たちが愚直に守った場合、多くの人にメンタル面での問題が発生しそうな気がしました。全ての人のパターンを挙げるのは不可能なので、ここでは「在宅勤務可能な方々」と「在宅勤務が出来ない方々」に絞って想定される問題と対応策を書いてみます。
在宅勤務可能な方々
この方々が抱える可能性のあるメンタル面での問題に関しては「一般社団法人 日本産業カウンセラー協会」が運営するサイト「働く人の心ラボ」の記事に以下の記載がありました。
通勤がなくなってテレワークになる、仕事終わりの一杯がなくなる、友達などにも会いにくい、高齢の親などにも会いにくいなどなど。この非常事態には孤独感を募らせる要因は数多くあります。
非常事態宣言だから知っておきたい孤独への対処法 | 一般社団法人 日本産業カウンセラー協会ブログ 「働く人の心ラボ」
「孤独感」が問題となりうるそうです。
「孤独感」が募るとどの様な悪影響があるのか? それを解消するためには何をすればよいのか? これらの疑問に対する回答も同記事の中に記載されていました。
そちらを本記事に全て引用する意味はないと思います。該当記事へのリンクを貼っておきますので、気になる方は是非、原文をご覧下さい。
在宅勤務が出来ない方々
このタイプの方々はさらに2通りに分かれると思われます。
内容・制度的に在宅では実施不可能な業務を行っている方々
たとえば工事現場の監督だったり配送ドライバーだったり最前線での医療従事者だったり、といった方々です。この方々を襲うメンタル面での問題は何と言っても「感染に対する恐怖」でしょう。
こちらに関しては「データから考えた冷静な判断」を行いながら「可能な限りの自衛策」を取る事により「最大限の対策はしている」という自分なりの安心感を得るくらいしかないのでは…と個人的には思っています。
この件に関しては「BUSINESS INSIDER」の記事に以下の記述がありました。
わたしたちにできる最善策は、しっかり手を洗い、他のウイルス同様、(体調の悪そうな人を避けるなど)自分を守ることです
心理学者に聞いた、新型コロナウイルスの不安への対処法 | Business Insider Japan
このパターンの方々にはあまり有効な対策が無いように思えるのですが、可能な限り、無理せず頑張ってください! あなた方のおかげで今日も社会は回っています。本当にありがとうございます。
内容・制度的には在宅で実施可能なはずなのに職場で業務を行っている方々
このパターンの方々を襲うメンタル的な問題は認知的不協和だと思います。以下の2つの相反する状態に苛まれることにより、それが発生するのではないかと考えます。
- 政府・自治体は在宅勤務を要請しているし、自分もそれが正しいと思う
- 会社・上司は職場での勤務を求めてくる
なお、認知的不協和に関しては「Daily Choppy !」でも第107回↓の「認知的不協和の解消を経験した話」で話題にしています。「認知的不協和とは一体…?」という方はこちらの記事を軽くお読み頂けるとご理解頂けるかと思います。
さて、こちらのパターンの方々に関してもそれぞれの方法で認知的不協和を解消して頂くしかない様に思えます。考えられる方法としては以下のようなものがあります。
- 手洗い・うがいなどの個人で出来る対応を徹底する
- 仕事を変える
「2」の方法はかなりドラスティックではありますが、最悪、この選択肢もある事を意識しておくと精神的には楽になるのではないかと考えています。
もしかするとメンタル的なツラさとしては、こちらの方々の方が前者の方々よりもキツいかもしれません。メンタルへの負担の許容度は人それぞれだと思いますが、限界が来る前に早めに休みましょう。
本日の締め
今回は緊急事態宣言の説明と、それをきっかけに発生しうるメンタル面での問題について共有させて頂きました。
今のところ緊急事態宣言の期間は5月6日までであり対象地域も7都府県と限定的です。ただし、これは新型コロナウイルスの感染状況次第では継続されたり対象地域が広がる可能性もあります。僕達ひとりひとりの行動により感染拡大を防止していきたいですね。
本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。
今回の記事も当初想定よりもかなり長くなってしまいました。