【Daily Choppy !】第936回:上手に太鼓を打とう

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こんにちは。打楽器好き、チョッピーです。

上手に太鼓を打とう
上手に太鼓を打とう

文化の違い

ここ数年、子育て関連の話題を目にする機会が多い。

チョッピー
チョッピー

僕ことチョッピーは現在36歳。厚労省の『令和3年度 出生に関する統計の概況』によれば第一子の「母の出生時平均年齢(歳)」は30.7歳らしいので、年齢的にホットな話題なのかもしれません。

曰く「子供がなかなか寝てくれなくて大変」とか。

僕には子供がいないので、その大変さは想像するしかない。だが、まぁ、寝ない子供を寝かせようとするのは大変なんだろうな、とは思う。

それと同時に「欧米ではそもそも子供を寝かしつける文化自体が無いと聞く。寝かしつけに関しては欧米の方が負担は軽いのかもしれない」と思ったりもする。

チョッピー
チョッピー

「寝かしつけない」というのは「Cry it out」と呼ばれる方法論らしいです。気になる方は検索等で調べてみて下さい。メリットもあればデメリットもあるでしょう。

だが、それと同時に「日本だとこのやり方は普及しないんだろうな。文化が違うから。」と思ったりもする。

僕が日本とアメリカの子育ての違いについての情報を初めて知ったのは大学生の時。文化相対主義かなにかの授業中だったと思う。

その時、講師の方が語っていたエピソードは次の通り。

講師
講師

とある国際結婚カップルの子育ての話。妻が日本人で夫はアメリカ人。彼女らは日本で新生児の子育てをしていた。

ある日、彼女は夫の母親(アメリカ人)に電話で「子供の夜泣きが大変」という話をした。

すると、夫の母親は「夜泣きの相手をするなんて! そもそも子供と一緒に寝ているの? アンビリーバブル!(英語なのはアメリカ人であるため) 子供は一人で寝かせなさい! あなたには子供の自立心を育てる気は無いの!? アンビリーバブル!(英語なのはアメリカ人であるため)」と熱弁。

妻には当然、そんな発想は無い。夫の母親の剣幕に面食らいながらも、とりあえず電話を穏便に切り、いつものように子供の相手をして、その日を終えた。もちろん、夜は子供を寝かしつけて、その子と一緒に寝た。

翌朝、目が覚めると大量のFAXが届いていた。そこには、夫の母親からの「子供を一人で寝かせる事の大切さ」を綴った、ものすごく長い文章が書かれていたという…。

チョッピー
チョッピー

ホラーかな?

やはり子育てには国々の文化の違いが色濃く出るらしい。

チョッピー
チョッピー

もちろん家庭によっても事情等は大きく異なるとは思います。

変わりゆくモノ

しかし、流れてくる情報を眺めている限りでは、昔と今では日本の子育てにも大きな変化が出ている様にも思える。

端的に言って現在は「褒める」という行為がものすごくポジティブに捉えられているのではないか。

昔はそうではなかった気がする。

チョッピー
チョッピー

文化にも変わっていくモノと、なかなか変わらないモノがあるんですかね。

子育てにおいて「褒める」行為がポジティブに捉えられ始めたのは、いつ頃くらいからなのだろうか。

学研が運営している『ママノート』というサイトの記事には

日本に『ほめて育てよう』という考え方が浸透してきたのは20年ほど前からです。『ほめて育てよう』という教えが90年代に欧米から伝わり、それと同時に、『自己肯定感』という言葉が日本で浸透し始めました。

大きなきっかけとなったのは、2002年の国際調査です。日本の高校生に対する自己肯定感のアンケート結果が、欧米諸国に比べてとても低かったことから、欧米で行われているやり方を日本でも取り入れる動きが広まりました。その一つが『ほめて育てる』という教育法だったのです

ほめて育てれば自己肯定感が育つ? 心理学から見た子育て【前編】|ママノート

とある。

チョッピー
チョッピー

なお、上に引用した文章は記事によれば大阪大学大学院助教授等の経験がある榎本博明さんという方の発言との事です。

2002年から「褒める子育て」が一般化したとすると…その頃、僕はすでに17歳。高校2年生だ。

「褒める子育て」には触れてこなかった年代だと言ってよいだろう。

そのせいだろうか。

流れてくる子育て関連の情報の中には、僕にはあまり馴染みが無いレベルで異様に自己肯定感の高そうな子供のエピソードなどもあったりする。

直接の因果関係は僕にはわからないが、多く褒められる事により高い自己肯定感を得られる子供も、中にはいるようだ。

チョッピー
チョッピー

チョッピーはそれに否定的なのか?

全然。

自己肯定感が低いからダメだとは思っていないが、自己肯定感が高いのは、それはそれで素晴らしい事だと思う。

効用がスゴい!

僕は基本的に人を褒めるのは良い事だと思っている。

単純に褒められると良い気分になるし、そもそも「褒め」は誰も損をしない行為だ。

「褒める」ごとに体力が消費されたりはしないし、お金が必要になったりもしない。

つまり「褒め」はローコストで行える、非常に割りの良い行為である。

さらに、もしかしたら褒められたことにより気分の良くなった相手が、いつもよりも高いパフォーマンスを発揮してくれる場合もあるかもしれない。

チョッピー
チョッピー

「豚もおだてりゃ木に登る」と言いますからね。

さらにさらに! その結果をこちらにおすそ分けしてくれたりする可能性もゼロではないかもしれない。

合理的に考えるのであれば、人は他人をドンドン褒めていくべきだ。…と思う。

身に着けるべきスキル

ただ、「褒め」って、意外と難しいよなぁ…とも思う。

下心を感じさせてしまうと相手に「良い気分」どころか「不信感」などを与えてしまう可能性もあるし、「仮に褒めだったとしても、相手から何かしらを評価されること自体がイヤ」という人もいるだろう。または「そんな事で褒められても嬉しくない」という意見もあるかもしれない。

褒めるべき相手を褒めるべきタイミングで適切な方法で褒める。

いや、これは普通に難しいのではないか?

人をおだてて自分の立場を良くしようとする人の事を「太鼓持ち」と呼ぶ。これは蔑称として使われがちだ。

だが、よく考えると「太鼓」を使いこなすのはきっと難しい。

そもそも「太鼓持ち」は正式には「幇間(ほうかん)」と呼ばれる職業を指す俗称だ。

つまり、相手を上手に褒め称え、気分を良くさせるのは職業として成り立つくらいに重要な行為だったのだ。

「褒め」はテクニックの要求される難しい行いだ。ただ、そのリターンも大きい。

職業として成り立たせられるレベルまで高められるかどうかはさておき、それをスキルとして身に着けておくことに損はなさそうだ。

本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。

僕に褒められたい方はいつでもご連絡ください。無条件で褒めちぎりますよ!

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