こんにちは。ソーシャルベンチャー企業経営者、チョッピーです。
『良いウソはなんぼ付いてもいい』
先日(5月9日)アップされたエガちゃんねるの動画に「鬼のマナー講師」として有名な平林氏が出演していた。
おぉ、マナー講座シリーズ第2弾か! これ、前回もムチャクチャ面白かったんだよな。今回も期待できそうだ!
と思って観た。
結果、予想外に感動してしまった。
ムチャクチャ勉強になった。
「建前の重要性」というモノを初めて理解出来た気がする。
とはいえ、ここであまり内容を語ってしまうとネタバレになってしまうので詳しくは語らない。
もし興味がある方は是非、動画を観て頂きたい。
時間が無い方は 19:46~23:20 の4分弱でもいい。
↓ に 19:46から始まるバージョンの動画も埋め込んでおくので、こちらからでも
こちらのリンクからでも、好きな方法で観て頂きたい。
もちろん純粋にバラエティ番組として観ても大変おもしろいです。
萎え~
大阪府内の事業を対象にした「第16回ビジネスプランコンテスト ドリームDASH!」というビジネスプランコンテストが開催されるらしい。
僕も大阪府内で事業を営んでいる身。
せっかくなので応募してみようと考えている。
だが、応募書類の「事業計画(儲かる仕組み)」という項目を目にした時点で若干、気が萎えてしまった。
ビジネスプランコンテストの応募書類に事業計画を書くのは当たり前なのでは…?
それはそう。
僕が萎えたのは「(儲かる仕組み)」という言葉に対してだ。
僕、ハッキリ言って、この事業(ふらとぴ事業)で儲かろうとしてないんだよなぁ…。
お金は大事だよ
僕はビジネスプランコンテストに限らず、以前、通っていたビジネススクールや過去に勤めていた会社でも、事業を行う上で当然とされていた(ように思える)「利益追求」という考え方にずっと疑問を抱いている。
というのも、僕自身に「1円でも多くのお金が欲しい」という気持ちが無いのだ。
これはカッコつけや見栄で言っているのではなく、本当にない。
僕にとってお金は必要十分なだけあれば、それでいいモノだ。
実際に僕は前職を退職してから収入がほとんどない生活を3年以上続けている。
なので、支出も極限まで削っている。それでも全く平気だ。
さすがにそろそろ資金も尽きつつあるので、事業を継続できるだけのお金はどうにかして稼がなければならないが、それだけ稼げれば、それでいい。
個人ではなく企業にまで話を広げても、僕は「売上」は事業の推進・拡大のために必要な経費を賄うための手段だと捉えている。
利益はその余り。つまりは副産物。
ちなみにこの考え方は僕の独自のモノではありません。「利益は残ったウンチにすぎない」と過激な表現をしている経営者の方もいらっしゃいます。
僕にとって売上や利益は手段にすぎない。
個人としても経営者としても、それは目的になりうるモノではない。
僕にとっては事業を行った結果、改善されるモノ・解決されるモノ・新たに生み出される喜び…つまりは「社会をどれだけ良くしたか」こそが重要なのであって、その実現こそが目的だ。
だからビジネスプランコンテストの項目にも「事業計画(社会を良くする仕組み)」と書かれていれば、きっと、気持ちも萎えなかったと思うのだが…。
俗なエネルギー
僕は何故、そんな風に考えているのだろうか?
少し、自分の欲望について深掘りしてみた。
結果、気付いた。
僕には前述した通り金銭欲はそんなにない。
ただ、功名心は物凄く強い。
言ってしまうと僕は社会課題を解決した偉大な人物として歴史に名を残したいのだ。これはあまりに露骨で思わず恥ずかしくなってしまう表現なのだが、僕には確かにその欲望がある。
つまり僕は別に聖人君子だから「余分な金はいらない」と思っているわけではない。それよりも圧倒的に強い別の欲望…つまり功名心に支配されているから「金はいらない」と考えているだけなのだ。
金銭欲に駆られている人とは別の方向性で浅ましい人物なんですね、チョッピーは。
そう、確かに、僕のこの感情はとても浅ましいモノだ。
ただ、一般的に事業はビジョンやミッションなどの「表の理由」に加えて、「利益追求」という「裏の理由」を車輪の両輪として回っていくモノだとされている。
だから、浅ましい感情であろうが、それを利用してビジネスを推進していくのは、なんら問題のある行為ではない。
「裏の理由」に「利益追求」が掲げられがちなのは、きっと、投資家に「金銭欲の強い人」が多いからなのだろう。
でも、僕は違う。
僕にとっての「裏の理由」は功名心だ。
浅ましかろうがなんだろうが、僕はこれを車輪として活用していく。
…とはいえ、この僕にとっての「裏の理由」をビジネスプランコンテストなどで表明しても仕方がない。
ビジネスプランコンテストで評価される「裏の理由」は「金銭欲」だ。
だから応募書類にも「事業計画(儲かる仕組み)」と書かれているのだろう。
つまり、このビジネスプランコンテストで評価されたいと考えるのであれば、僕は「金銭欲の強い人物」を喜ばせるための振る舞いをしなければならない。
「え、僕がやってるのはソーシャルビジネスですし、儲かりませんよ? そもそも、それを目的にしていませんし…」などとは、口が裂けても言ってはいけない。
建前は大事なのだ。
本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。
場に応じた振る舞い(建前)をするためには、場の価値観と自分の本心のズレに自覚的である必要があるのかもしれません。