こんにちは。ぼんやりしている方、チョッピーです。
懐かしの番組
マツコ・デラックスが好きだ。少なくともメディア越しに観る限りにおいては。
僕は夕飯時にテレビ番組をよく観る。
そのラインナップの中には、マツコ・デラックスが出演しているモノが多く並んでいる。
具体的には『マツコの知らない世界』や『月曜から夜ふかし』や『マツコ会議』や『マツコ&有吉 かりそめ天国』とかです。
先日、いつものように夕飯時にテレビを観ようと思い、Tver の検索窓に「マツコ」と入力してエンターキーを押した。すぐに上の吹き出しに書いたような番組が表示される。
さて、今宵はどの番組を楽しもうか…。
表示されたテレビ番組の一覧を吟味していると、その中にひとつ不思議な番組が紛れ込んでいるのに気が付いた。
『マツコ&有吉 怒り新党』だ。
この番組って『マツコ&有吉 かりそめ天国』の前身で、もう終わってるんじゃなかったっけ…?
不思議に思い、番組名をクリック。詳細ページには以下の記述があった。
『怒り新党』結党から10年…ついに解散!
つまりは、マツコ・有吉・夏目3人揃っての姿は、これが最後、見納めとなってしまいます。
3人の新作トークはもちろん、
マツコ&有吉 怒り新党|Tver
スタッフが厳選したこれまでの爆笑トーク集や
“新・3大〇〇調査会”の選りすぐりシーン、
さらに、いつもの国民の皆さんからのお怒りメールにも
新たに答えていきます!
どうやら出演者の一人、フリーアナウンサーの夏目三久が9月いっぱいで芸能界を引退されたようで、その最後の出演作として『マツコ&有吉 怒り新党』が放送・配信されたらしい。
ちょっと興味あるな…。今日の食事のお供はこの番組にするか。
というわけで、観た。
まぁ、お下品
最後の放送となる『マツコ&有吉 怒り新党』は上に引用した説明文にもある通り、総集編的な作りとなっていた。
番組スタッフが選出した過去の名シーンが流され、それに対して出演者の三名がやいのやいのとツッコミを入れる。
面白い。
面白いのだが、それ以上に驚いた事があった。
過去の名作として流された数年前の映像に映っているマツコと有吉が、今と比べて圧倒的に口が悪いのだ。
「クズ」とか「迷惑」とか危険なワードがガンガン飛び出してきます。
上品化
しかし改めて考えてみると、ほんの数年前くらいまでは『マツコ&有吉 怒り新党』 のようなテレビ番組だけではなく、ネット・雑誌などあらゆるメディアで粗野で下品な言葉が乱れ飛んでいたように思える。
たとえば「○○」とか「××」とか「ピーーー!!!!」とか。それぞれの伏字の中に入る言葉は皆さんの記憶の中を探ってみてください。
それは僕が物心ついた時からそうだった。
僕が好んで観ていたバラエティ番組でもかなり攻撃的な笑いが展開されていたし、ワイドショーでも今よりも遥かにゲスな話題が展開されていた気がする。
コンビニや書店にも、ゲスで低俗な話題を取り扱う雑誌が今の数倍は平積みにされていた気がする。
今のコンテンツは一般的に数年前のそれと比べると、かなり優しい世界が展開されていると言えるのかもしれない。
そういえば先日の夕飯時に観た『キングオブコント2021』にて演じられたコントにも、攻撃的な内容のモノはほとんどなかったように思える。
それは突然、変わる
コンテンツの世界観が上品で優しいモノに変化した理由には色々な要因があるのだろう。
たとえばコンプライアンス意識の向上やポリティカルコレクトネス思想の浸透などが挙げられますね。
ここではその細かい内容や是非について問う事はしない。これらの変化を望ましい変化だと感じている人もいれば、望ましからざる変化だと感じている方もいらっしゃるだろう。
ただ、個人がそれをどう捉えているかに関係なく、世間一般の表現に対する価値観が変化している以上、それを無視して生きていくのは難しい。
過去の価値観で生きていると、新たな価値観の下で動く社会から、想定と異なるリアクションを返される可能性が高くなるからだ。
しかも、どうやら価値観の変化は、それが数十年に渡って固定化されたモノであったとしても、何かをキッカケにたったの数年で激変するようだ。
それは『マツコ&有吉 怒り新党』を観ればすぐにわかる。他にも、コロナ禍前後で激変した価値観も多くありそうだ。
価値観に対するアンテナは常に高く貼っておかなければ、気付かぬうちに想定外の過ちを犯してしまうのかもしれない。
本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。
価値観のアップデートって、基本的に攻めの姿勢として表現されがちだと思います。ただ、昨今はレピュテーションリスクを顕在化させないためにも、つまりは守りの姿勢のためにもアップデートが必要な気もします。コンピュータのOSみたいですね。