こんにちは。賢者ではない、チョッピーです。
ご存じですか?
「インプリンティング」という言葉がある。
この言葉は以下の3つの要素で構成されている。
- in:~の中に
- purin:プリン
- ing:現在進行形
つまり「インプリンティング」とは「プリンの中に居続けている」という意味の言葉である。残った「t」はなんか語呂合わせのためにつけられた余計なモノだと思う。
大嘘をつくな。
失礼。
インプリンティングは「刷り込み」という意味だ。そもそも綴りは「imprinting」なので「in」も「purin」も含まれていない。
刷り込みとは
動物が生まれてから早い時期にみられる学習の一形式をいい、インプリンティング、刻印づけともいう。
~中略~
ガンやカモなど離巣性(早熟性)の鳥類は、孵化(ふか)した直後に初めて出会った動く物体に追従する。このような現象を「刷り込み」とよんでいる。
刷り込みとは|コトバンク
人間においても「考え方のクセ」などが身に着く経緯を「社会による刷り込み」などと表現する場合もある。もちろん、人間は『離巣性(早熟性)の鳥類』ではないのだが。
基礎的な考え方
「社会人基礎力」という概念がある。
これは経済産業省が2006年に提唱し、その後、平成29年度に改定したモノだ。
興味のある方は経済産業省のこちらのページから調べてみてください。
経済産業省による正確な定義はさておき、個々人の社会人としての基礎的なスキルや考え方などは「社会人としての最初の働き方」に大きく影響されるのではないかと思う。
少なくとも僕の場合はそうだ。
僕も最初の働き先…つまり前職の会社の働き方に、色々な面で影響を受けていると思う。
たとえば「金の稼ぎ方」についてだ。
ここに関して、思想の深いところで前職の影響が払拭されていない気がする。
つまり「労働力を発揮してアウトプットを作成さえすれば、いずれ、それがそのまま金になるハズだ」と、どこかで信じているのではないか…という気がするのだ。
人月商売
僕は前職ではいわゆる「人月商売」と(批判的に)呼ばれるビジネスモデルで働いていた。
人月商売とは非常に簡単に言えば「社員を他社で一月○○万円で働かせる」というビジネスモデルを指す言葉だ。イメージとしては派遣業に近い。(ただし、契約・法律的には派遣ではなく請負や準委任などの業務委託)
こちらに関して更に詳細に知りたい方は日経クロステックのこちらの記事をご参照ください。
このビジネスモデルはハッキリ言って経営難度のとても低い、ある意味、優秀なモノである。なんと言っても要員を他社に売り込み、定められたアウトプットさえ作り上げられれば、それだけで売上が立つのだから。
アウトプットがそのユーザにどの様な価値を与えるのかは関係がない。
仮にアウトプットが事業者に数兆円の利益をもたらしたとしても定められた単価分のお金しかもらえないけれども、それが数兆円の赤字を叩き出したとしても、その責任を取る必要もない。(少なくとも法的・契約的には。)
簡単に図示すると↓のような感じ。
ユーザと人月商売人には、法的・契約的には何の関係もないのである。
愚かなアップデート
今の僕は上で書いた「人月商売人」とは違う立場である。
自ら本サイト『ふらとぴ』というサイトを運営しており、それを中心とした「ふらとぴ事業」という事業を営んでいる。
今の僕は、このサイトを取り巻く各ステークホルダーに直接的に価値を提供しなければいけない。
そのためには「労働力を費やし、アウトプットを作成する」だけでは足りない。自らユーザに価値のあるアウトプットを提供する必要がある。
もちろん、こんな事は流石の僕でも知識としてはわかっている。一応、僕も国内とは言えビジネススクールを卒業してMBAを取得している身なのだ。
ただ「愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ」という言葉もある。愚者は歴史には学べない。仮にそれを知識として知っていたとしても。
本サイト『ふらとぴ』には本記事掲載日(12月7日)現在、僕が直接的(編集者という立場ではなくふらとぴクリエイターとして)に制作に関わったコンテンツが1216記事掲載されている。
愚者が刷り込まれた価値観を新しい価値観でアップデートするためには、それくらいの労力と期間が必要なのかもしれない。
本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。
今後も皆様に「価値」を提供出来るように試行錯誤していきたいと思います。少なくとも「労働力を費やす」という方向性で頑張っても意味がない事だけは腹落ちレベルでわかってきました。