こんにちは。炎上嫌い、チョッピーです。
自戒を込めて
どうも「内輪ノリ」というモノが苦手だ。
いや、正確にお伝えすると「外部の人間がいる場での内輪ノリ」が苦手だ。
どのくらい苦手かと言うと本記事掲載日(2月17日)の10日以上前に
と、『愚かで恥ずかしい行為』とのかなり強めの言葉を使って自戒の念を込めたツイートをしているくらい苦手だ。
上のツイートでは「内輪ノリ」とは若干、異なる表現(『身内ネタ』)になっていますが気にしないで下さい。僕としては、ほとんど同じ意味合いで使っています。
苦手なのに、どうして「自戒の念を込めたツイート」をしなければならないのか?
普通に考えれば、苦手な話題は特に意識しなくても、積極的に会話のネタとして取り上げたりはしないのではないか?
実際、僕はたとえばスポーツに関する話題が苦手なので、普段はあえてそれを取り上げて話す事はない。
ただ、「内輪ノリ」に関しては普通の話題とは事情が異なる。
「内輪ノリ」には「部外者としてそれを味わうのは、とてつもなくつまらない」のだが「わかる者だけでそれで遊ぶのは楽しい」という非対称性があるのだ。
よって、あえて「外部の方がいる場での内輪ノリは愚か」と意識しておかなければ、ついつい、それをやってしまう可能性がある。少なくとも僕には。
許容できない発言
最近は毎日どこかで誰かが炎上している気がする。
本記事掲載日も、その例に漏れない。
今回、炎上しているのは「たぬかな」というプロゲーマーの言動に関してだ。
炎上の原因等を上の記事から引用する。
たぬかなさんはもともと“毒舌キャラ”として知られていましたが、2月15日に行った配信内で男性の好みについて触れた際「(身長)170はないと正直人権ない」「(170センチ無い方は)骨延長の手術を検討してください」などと発言。女性に対しても「(胸)Aカップに人権なくない?」「Bでギリ出てくるんちゃう、人権」と語り、発言内容が問題視されることに。
プロゲーマーたぬかな、所属チームが契約解除を発表 「差別的な言動許されない」(1/2 ページ)|ねとらぼ
いかがだろうか?
こんな発言、炎上しないワケがない。
多くの方はそう思われたのではないだろうか。僕もそう思う。
人権は人間である限り無条件で備わっている権利である。その有無を身長や胸のサイズで恣意的に判断するのは差別的であり、到底、許されるべきモノではない。
決して、僕の身長が 159.5cm だからそう言っているわけではない。本当だ。
結果、たぬかな選手は所属チームより
所属チーム「CYCLOPS athlete gaming」を運営するブロードメディアeスポーツは、たぬかなさんとの契約を解除したと2月17日に発表しました。
プロゲーマーたぬかな、所属チームが契約解除を発表 「差別的な言動許されない」(1/2 ページ)|ねとらぼ
という処分が下された。(というわけで、これ以降は「たぬかな元選手」と表記します)
誰かに対して「人権が無い」などと述べるのは決して許されない差別的発言であり、この処遇は当然と言えます。
そう、この発言は許されないモノであり、契約解除という処分が下されるのも当然である。
ただ、僕にはたぬかな元選手が、この様な発言をしてしまったロジックは理解できる様な気がするのだ。
誤解を受けないように丁寧に書いておきますが、あくまでもチョッピーが理解できる気がしているのは「発言に至ったロジック」であり、その発言内容自体を理解しているわけでも、それに同意・支持をしているわけでもありません。また、あくまでも「理解できるような気がする」だけであり実際のところは不明です。チョッピーはたぬかな元選手ではありませんので…。
発言に至ったロジック
上で紹介した記事にも書かれているのだが、ゲーマー界隈ではスラングとして「人権」という言葉が使われている。
近年ゲーマーの間で「人権」という言葉は「優れた性能を有するキャラクター」などを意味するスラングとして定着してきていました
プロゲーマーたぬかな、所属チームが契約解除を発表 「差別的な言動許されない」(1/2 ページ)|ねとらぼ
僕自身は最近は「ゲーマー」と呼べるほどゲームをプレイしていないので、この言葉を使った事はない。
ただ、ゲーム関係の記事や動画などで「人権キャラ」という表現を見聞きした事はある。
具体的にはガチャシステムのあるソーシャルゲームなどに関する話題の中で「このキャラは人権」という表現を見聞きした事があります。一般的な表現で表すと「このキャラを保有していないと、ゲームプレイがかなり厳しくなる。場合によってはクリア出来ない事もありうる」くらいの意味になると思います。
つまり近年のゲーマーの一部では「人権」という言葉が、一般的な意味とは違い「優れた性能」や「必須の条件」などの意味でスラング的に用いられている。
今回、たぬかな元選手はスラングと化した「人権」という言葉をさらに転用して、実際の人間に当てはめて使ってしまったのだろう。
この様なロジックにより、今回の発言は為されたのではないかと思う。
ふらとぴ編集部 兼 ふらとぴクリエイターとして気を付けます
スラングとしての「人権」はゲーマーの身内ネタであり、それを使った会話は全て内輪ノリだ。
つまり、外部の人間からすれば全く面白くないモノであり、それが不適切な発言であれば、当然、社会的な許容は得られず、反発も免れない。
もちろん今回の発言はスラングとしての「人権」の使い方からすら逸脱しているモノ、つまり、本来であればゲームキャラにしか適応できない表現を実在の人間に適応しているので、たぬかな元選手の内輪の方的にも許容できないモノである可能性は高いです。
内輪ネタは、その表現が社会的にグレーとされるモノも多い。それは内輪ならではの信頼感などで、ギリギリ許容されているだけだ。
その使い方を逸脱した上で、さらに、外部に公開してしまえば、今回の様に大炎上を招く可能性は誰にでもある。
僕も日々、コンテンツという形で外部に情報を発信している身である。
内輪ならではの楽しみを否定するつもりは全くないが、そのノリを不用意に外部に公開してしまうと、誰かが不快感を覚えたり、傷ついてしまう可能性がある。
それだけは常に忘れないようにして、コンテンツを作っていきたいと思う。
本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。
ちなみに『ふらとぴ』には「コンテンツ掲載基準」が策定されています。これに従ってコンテンツを作れば、少なくとも炎上するような事態は避けられるハズです。おそらく。たぶん。