こんにちは。チョッピーです。
はじめに
先日、大阪信用保証協会主催の土曜セミナー「夢を現実にするために!創業に向けてのチェックポイント」に参加してきました。創業を考えている方に有益かと思いますので内容を共有します。
特に以下の様な悩みを抱えている方には参考になるかと思います。
- 事業計画書に何を書けばいいのかわからない
- 創業にあたり専門家の方々の力を借りたいが、どの専門家に何を依頼すればいいのかわからない
それでは、どうぞ。
セミナー概要
セミナーの開催日時・場所・プログラム等に関しては、大阪信用保証協会のこちらのページをご覧ください。
各プログラムの内容について
事業計画を書くポイントについて~根拠を示して具体的に説明する~
講師:公認会計士・税理士 伊藤 弥生 氏
事業計画書を書くにあたって重要となる以下の5項目に関して、それぞれ個別にポイントが説明されました。
- 事業の概要
- 自己紹介
- 市場分析
- 事業展開
- 資金繰り
各項目の内容は以下の通りです。
事業の概要
キーポイント:やりたい事業を簡潔にわかりやすく説明すること
具体的には以下の3点を明確にする必要がある
- 何を売るのか
- 誰に売るのか
- どこで売るのか
上記を明確にするために5W1Hのフレームワークを活用すると良い
- Who:誰が
- Why:なぜ
- When:いつ
- Where:どこで
- What:なにを
- How:どのように
自己紹介
自己紹介で明らかにすべきは「自分がその事業に適任であること」。それをアピールする事を考えて以下の2点を記載する。
- 経歴
- 動機
市場分析
事業に勝機があることを客観的に説明すること。具体的には以下の3点は必須。
- 市場規模や状況
- 他社の戦略
- 自分の戦略
事業展開
いつ、どうやるのかを具体的に説明すること。具体的には以下の3つが大事。
- 初期投資の内容
- 販路拡大方法
- 人員計画
資金繰り
資金繰りとして「お金がいつ、いくら出入りするのか」を数字で説明すること。具体的には以下の様な数字の動きを記載すること。
- 初期投資の時期と金額
→初期投資とは導入にかかる支出であり、最初に一回だけ発生するものである(イニシャルコスト)。事業計画書に記載する初期投資の時期と金額は正確性が必要。これが実際と異なると、後日、金融機関からの信頼が薄くなる。 - 毎月の運転資金の金額
→運転資金とは使用や運営にかかる支出であり、事業を続ける限り発生するものである(ランニングコスト)。仕入代金、販路拡大経費、家賃、光熱費など漏れなく計上すること。 - 毎月の売上の金額
「3.毎月の売上の金額」から「2.毎月の運転資金の金額」を差し引いて利益を出す
まとめ
事業計画を立てる上で一番大切な事は「すべての項目が整合していること」である。
パネルディスカッション(専門家の活用の仕方)
このセッションでは以下の4名の方がパネラーとして登壇されました。
- 公認会計士・税理士:伊藤 弥生 氏
- 弁護士:八木 香織 氏
- 司法書士:白波瀬 未海 氏
- 行政書士:本村 綾乃 氏
内容は前半と後半で分かれており、前半では上記の4名の方々がそれぞれの専門家の活用の仕方を説明し、後半では同じ4名の方が独立起業をした経験をもとに「起業する前に注意しておいた方がよいこと」および「こんな人は成功する」というテーマを基にディスカッションが行われました。
弁護士の活用の仕方について
アイデアを具体化するときに活用できる。何かを具体化する際には必ず契約などが必要となるので、弁護士にはそのアドバイスが可能。
司法書士
会社設立時やその後の運営時に相談してください。登記やコンサルが可能です。
行政書士
事業に許認可が必要な場合、もしくは許認可が必要かどうかハッキリしない場合に活用ください。
税理士
なにかしらの手続きの際にご相談ください。「この手続きは税理士に相談した方がいいの?」という相談内容でも大丈夫です。
起業する前に注意しておいた方がよいこと
パネルディスカッション内で出た意見を列挙します
- 長期的かつ広い視野をもつこと
- 規模拡大のビジョンをもつこと
→現状維持を考え出すと必ず衰退する。それを防ぐためには常に拡大を考え続けなければならない。 - 営業に許認可が必要でないかの確認
→法人化する際に個人事業主として取得した許認可を、そのまま法人に引き継がせる事は出来ないケースなどもある - 起業のスタイルをしっかり考える事も大事
→具体的には法人でやるか個人事業主でやるか。BtoBなら信用面で法人がよい。また、利益が60万を超えるようであれば税率などの面から法人の方がメリットが大きい場合が多い。
こんな人は成功する
パネルディスカッション内で出た意見を列挙します。
- 商品・サービスを売り続けられる人
- 自分の弱さを見せることが出来る人
→すべてを一人でやろうとせず、まわりの人の力を活用した方がいい - ニーズに敏感な人
→たとえばメールの返信などでも、相手の望むレスポンスの感覚で対応できるか…など - 当たり前を作らない人
→もちろん当たり前は大事。特に業界の当たり前を知る事は大事。ただし、その範囲に収まっていると成功は無い。
おわりに
以上です。参考になりましたでしょうか?
なお、プログラムには上記の他にも参加者同士の懇親会もありましたが、そちらの内容は割愛します。
本日もふらとぴに訪問頂きありがとうございます。
最近、レポート系の記事が続いていますね。今後もイベントに参加した際には内容を共有させて頂きます。