こんにちは。ジャンプ大好き、チョッピーです。
この連載は
週刊少年ジャンプに掲載されている各マンガの感想をふらとぴクリエイターのチョッピーが書いていきます。
ネタバレ全開です。まだ未読の方はお気を付けて。
基本的にジャンプ発売当日 or 翌日に掲載予定です。
本連載の記事の構成は以下の通りです。
- 一言感想(掲載順)
⇒ 各マンガの一言感想を掲載順に書きます。基本的に全てのマンガが対象です。 - 詳細感想(掲載順)
⇒ 各マンガの詳細感想を掲載順に書きます。回によっては書かないマンガもあります。
なお、チョッピーのジャンプ読書環境は「少年ジャンプ+をスマホで読んでいる」です。
それでは、お楽しみください。
一言感想(掲載順)
- ONE PIECE
⇒ 情報量の暴力…!! にも関わらず、この読みやすさ…。戦闘シーンになると、さすがに絵の情報が多すぎて読みづらくなっちゃいますが、ストーリーを進める時にはギリギリ読めるレベルで情報を詰め込んできますね…。テンポが恐ろしく良い…。スゴすぎるぜ…。 - SAKAMOTO DAYS
⇒ バトルの演出がカッコよすぎてビビりました。今回のバトルで決着がついた(と思われる)京は映画狂のヤベぇ奴って設定ですが、作者はきっと、それを超えるくらい映画が好きなんでしょうね。構図・演出・舞台設定に対する異常な知識の蓄積があるように思える。そして、それをしっかりマンガに落とし込む画力の高さ…。スゴいな。いまさらながら初連載だとは思えない。 - 呪術廻戦
⇒ 呪霊 VS 軍隊になるのか! それはアレですね…明らかなB級パニックホラー映画みたいな感じでワクワクしますね…。オバケにミサイルぶち込む軍隊とか見たいじゃん…。あと、最近はすっかりバトル漫画な呪術廻戦ですが、ひさびさの呪霊登場シーンはホラー演出マシマシで怖かったですね。うーん、引き出しが多い。 - 僕とロボコ
⇒ このマンガの『HUNTER × HUNTER』(のキメラアント編)っぽいバトル描写、ムチャクチャ面白いんだよな…。今回なんかパロディの域を超えて、もう、完全に自分のモノにしてるし…。作者、すでにガチシリアス漫画でも面白い作品かける実力あるでしょ。それでパロディマシマシな作劇なのだから…。面白くないわけが無い。 - 僕のヒーローアカデミア
⇒ この作品、今の最終決戦に向かって今までの全ての要素が集結してますけど、一体、どうやってお話の全体プロットを組み立てていたのでしょうね…。最初からこの最終決戦の構想を描いていて、そこに向かって各編のお話を組み立てたのか…? でも、そんな計画通りにお話が進められるわけないから、途中でアレンジしながら最終決戦を再構築し続けたのかな…。人間業だとは思えませんね。スゴい。 - アオのハコ
⇒ うーん、このマンガ、早く主人公とヒロインをくっつけた方が良いと思うんですけどね。というのも、このマンガ、恋愛マンガじゃなくて青春マンガだと思うので。早めに2人をくっつけて、その上で「恋愛も学業もスポーツも頑張るぞ!」っていうキラキラ青春マンガにした方が読後感も爽やかで良いと思います。早くくっつけない(≒いつまでも告白させない)から大喜クンに対する印象がドンドン悪くなっていくんだよな…。 - イチゴーキ!操縦中
⇒ わかった。このマンガ、ストーリーを転がしてる時にぶち込まれるギャグは面白いんですよ。でも、ストーリーの進展に関係ないところでキャラクターがワチャワチャしてるギャグは全然、面白くない。今回で言えば突き指以降から不貞寝までは全部、いらない。ギャグの取捨選択がもっと行われるようになれば、さらに面白くなるかも。 - ラックラック(読切)
⇒ 運ですか。うーん…。(ギャグじゃない)読切としては面白かったのですが、マンガの設定として取り上げるには難しい要素な気がしますね。というのも、今回のマンガの「運」の取り上げ方って、それをそのまま「生命力」とか「気」に置き換えても成立する…要は唯一性に欠ける扱い方だった気がするので。「運」を取り上げたマンガとしては、やっぱり『ラッキーマン』が至高なんじゃないのかな…。 - 人造人間100
⇒ イマイチわからないのですが、No.100があしび君との契約を律儀に守っている理由ってなんなんでしょうね。彼の体が移植パーツとして適切な年齢まで育つまで、彼の体を無傷で守り続けるのって、他にも色々なやり方がある気がするのですが…。そこの契約をキチンと守っている時点で、イマイチNo.100にバケモノ感を覚えられないんですよね…。 - あかね噺
⇒ 突っ走ってるか…? ホントに暴走してるなら、ここで採るべき策はパパ活一択な気がするのですが…。で、それで愛無きセックスに虚しさを覚えたところで、なにかしらの王子様に遭遇して惚れちゃう展開がベタで王道だと思う…。でもなぁ、そうすると少年漫画じゃなくなっちゃうよなぁ。レディコミだよなぁ、それ。少年漫画で花魁を正面から取り上げるのは難しいなぁ。 - 一ノ瀬家の大罪
⇒ 今回のお話、それ単体として読むと可もなく不可もなく…という感じのクオリティなのですが、とにかくこのマンガ全体としてのメインストーリーというか、縦軸というか、主となるテーマがハッキリしないので「で…? このお話はなんなの? 何を読まされてるの?」という感想が付きまといます。主軸を描かないまま、単話・描写のインパクトで連載漫画を読ませるのには限界がある気がします。 - ブラッククローバー
⇒ ルチウスの配下が圧倒的に強いですけど、だったら彼らは一体、何のために五頭龍を復活させたのでしょう…。いらんかったでしょ、アレ。だって、彼らが直接戦った方が強いんだから。なにかしらの理由がなければ、ホントに作劇上のかませ犬としての都合しかなかった事になってしまいますが…。 - あやかしトライアングル(特別出張)
⇒ ジャンプラで展開されている本編ではシリアス真っ只中ですが、本誌出張編の今回は当然ながら幕間回でしたね。最後のシロガネのツッコミでのオチの付け方は、こち亀の部長の「両津のバカはどこだ!」を彷彿とさせました。なんとなく。 - 暗号学園のいろは
⇒ なんだかこのマンガ、雰囲気が良いですね。表面上はイヤな奴キャラとか殺伐キャラとか色々と取り揃えてますが、今のところは本当に嫌なヤツは存在していなくて、クラスメート全員良い人で和気あいあいとやってる感じがある。なんと言っても主人公のキャラが良い。そのおかげで読後感も良いですね。好きになってきた。 - アンデッドアンラック
⇒ ボイドさん、前回のループではサクッと死んじゃいましたが、こんなに良いキャラだったんですね。アンディとキャラが被ってる気もしますが…。しかし、次回は表紙&巻頭カラーですか。このマンガ、どうにも掲載順位から人気を推測するのが難しいですね。僕は好きです。 - 逃げ上手の若君
⇒ ディベートでボロ負けした後に「うるせぇ知るか、俺たちはお前が嫌いなんだよ!」という感情論で押し通すところってスゴく鎌倉武士っぽくて良いと思います。論理が重視されるのってあくまでも「武力」が封じられた限定的なフィールドだけですもんね。「武力による制圧」が手段として許容されている場においては「うるせぇ殺す」が通用しますから。いやー、しかし、このマンガ、徹頭徹尾、主人公側の取る手が悪役のそれなんだよな。主人公がそもそも歴史の主役じゃないもんな。面白いです。 - WITCH WATCH
⇒ 作者、相変わらずシチュエーションコメディを作るのが上手すぎますね。それでいて最後のオチが薔薇族とは…。薔薇族の暗喩ですよね、アレ。違うのかな。そうだとしたら、今時、わかる人の方が少なそう。薔薇族。今も存続しているんですけどね。 - ギンカとリューナ
⇒ メトセラさんは学会の学長…。学会の学長って何? 学会だったら会長なんじゃないの? 魔術師を嫌うロックを従者にしてたって事は学長は魔術師ではない? なんだか設定がよくわからなくなってきました。 - マッシュル-MASHLE-
⇒ 10割の力を開放して筋肉マンになったと思ったら急に魔法を使い出したので面白かったです。 - 高校生家族
⇒ ず~っとクオリティの高いマジメな青春物をやっていて、最後にボソッと入れてくる『…ああ…詐欺師の…?』は卑怯。爆笑した。 - PPPPPP
⇒ どうしよう。何が描かれているのか、ひとつも読み取れない。なんだこの描写。誰の何を表現しているんだ? ホントにこのマンガ難しいな…。ミーミン編はわかりやすかったけど、それ以外はホントに難しい。 - 夜桜さんちの大作戦
⇒ 幕間回でしたね。最近、ずっとシリアス編が続いているので、しばらくはコメディ回を続けて欲しいな。掲載順位も低めだから、このあたりでテコ入れも兼ねてのバカエロサービス回とかを入れても良いんじゃないですかね…。僕、このマンガの下らないコメディ回、好きなんですよね。 - 大東京鬼嫁伝
⇒ このマンガ、ホントに何を描きたいのかが分からないんですよね。今回なんてお風呂シーンがあるのにサービスカットゼロだし。もしかすると作者には普通の萌え漫画にもバトル漫画にもしたくない…という気持ちがあるのかもしれない。でもなぁ…結果、色々と取っ散らかって謎の読後感になってるんだよなぁ。やっぱり縦軸がハッキリしないマンガはジャンプだとキツいと思う。
詳細感想(掲載順)
ONE PIECE
くまの飛び方、『ドラゴンボール』の舞空術と同じですね。懐かしい。
あと、リリスちゃんのキャラって『チェンソーマン』のパワーちゃんと似てますね。なんとなく今回のお話を読んで、そう思いました。
作者、ジャンプの王なのに、いまだに色々なマンガから貪欲に人気要素を吸収してるんですね。恐ろしい。だからこそのジャンプの王か…。
ルフィパートも早くも佳境に入ってきた感じがありますが、それと同時に進行しているキッド編とか黒ひげ編とか、気になる展開目白押しですね。
作中のビッグネームを同時多発的に動かしまくる作劇…。ムチャクチャ面白いけど、これを制御するの、死ぬほど大変そう…。作者の構成力、どうなってるんだ…。
SAKAMOTO DAYS
京さんの考え方、間違いなく人でなしですけど、僕は好きですねー。
ていうか、作者もかなり京さんに自分の考えを代弁させてるんじゃないかな? モノ作りをした事がある人なら『この世の全ては映画のためにある』という言葉に、少なからず共感するところはあるんじゃないかと思う。
あと、今回のバトルを読んで、ホントに作者の演出の引き出しの多さに感嘆しました。
高出力の照明をレーザーとして使うとか、パイプオルガンのパイプをやり投げ的に使うとか、さらにパイプでレーザーを反射させるとか、バトルの影を背景に投影させるとか…。
やっぱり実力を支えるのは知識なんだなぁ…と思う。
最後の坂本の『お前はずっと作り物の世界にいろ』も、メタ発言的に読もうと思えば読めるし…。このマンガ、ホントにバケモノ作品なのでは?
あかね噺
落語って『独学で覚えた噺は高座で演れない』んだ。そうなんだ。師匠から「あげられたネタ」だけが高座で演じられるんですね。
…でも、そのシステムだと高座で演じられる噺って将来的にはドンドン数が減っていきますよね。「誰もあげられなかった噺」は誰も高座で演じられなくなっちゃうわけだから…。
ここで言われてる噺ってたぶん、古典落語に限ってると思うのですが、古典落語には他にもルールがあったりするのかな。もしかして「師匠自身もあげられていない噺」であっても弟子には「あげ」の許可を与えられたりするんだろうか。
創作落語や枕には、また別のルールがあるのかな。それらがこのマンガの中で取り上げられる事はあるのだろうか。
いやー、なんか色々と気になっちゃいますね。
今後、あかねちゃんも落語家としてテレビに出たり YouTube を始めたりもするのかな。そんな感じのプロ編も読んでみたい。
あやかしトライアングル
ジャンプ本誌はベロチュー描写OKなんですね。
いやまぁ、そうだよな。なんと言っても最近でも『チェンソーマン』のゲロチューとか、古くは『バスタード』の顔射とかが載せられてた雑誌なんだし…。『バスタード』は謎に乳首も掲載されまくってたけど…。
そう考えると昔の方が描写は自由だったのかもしれませんけど、変態度は明らかに今のマンガの方が高いですよね。
やっぱり規制が強くなると、それをかいくぐった「逆にエロい描写」が発達するのかもしれません。
この作者のマンガでも、本作は『ToLOVEる』よりも描写の過激さはかなり抑えられていますが、設定は圧倒的にこちらの方が変態的ですもんね。
主人公がTSしてて、ヒロインがド変態って、エロ漫画でもなかなか見ないんじゃないか。
あらためてスゴいマンガだと思います。
おわりに
今週の感想は以上です。
今週もジャンプは最高でしたね!
次週も楽しみです!