こんにちは。チョッピーです。
そういえば先日、お正月だったじゃないですか。お正月といえば「初詣」に「おせち」に「初日の出」…と日常とは違うイベントが目白押しなわけですが、子供たちにとっての最大のイベントはなんと言っても「お年玉」だと思います。
お年玉って嬉しいですよね。毎月のお小遣いの何倍もの額が一気に手に入るわけですから。お子様にとってはボーナスみたいなモノですよね。
ふと気になって世の小中学生の皆さんは毎年、どの程度のお年玉をもらっているのか調べてみました。
どうやらバンダイが2017年と2018年に「小中学生のお年玉に関する意識調査」という調査を行っているようで、そちらに「小中学生のお年玉平均額」というデータが掲載されています。
ソースはこちら↓
これらの調査結果によると2017年の小中学生のお年玉平均額は「25,711円」で2018年のそれは「24,424円」との事です。
さらに気になって調査結果を読み進めてみたところ、お年玉の使い道はなんと「貯金」が1位とのこと。えー…なんで? 何のために?
しかも2018年の調査項目には「もらったお年玉のうち、自由に使える金額」というモノもありまして、それによると「全額を自由に使える子供」は全体の35.2%しかいないとの事です。
これ、個人的にはかなりビックリな数字です。え、お年玉って貰った本人のお金なんだから全額、その本人が自由に使えるのが当たり前なんじゃないの…?
僕の場合は自分でもらったお年玉は全額1月中に全て使い果たしていたので「お年玉は貰った本人の裁量で全て自由に使えるのが当たり前」だと思い込んでいたのですが、どうも調査結果から推測する限り、一般的にはそうではないみたいですね…。
アンケート項目に「本人のお年玉の使い道を誰がどういう理由で制限しているのか」が無いので、どうして全額自由に使えないのか…はよくわからないのですが…。
さらに、この調査結果にはクロス集計もありませんので「お年玉を自由に使えない人」かつ「使い道が貯金だった人」の数や割合もわかりません。そのため確かな事は言えませんが、どうも多くの子供達が「何者かにより自分のお年玉を貯金させられている」ように思えます。
アンケート調査によって収集した回答データを、設問をかけ合せて集計することを「クロス集計」といいます。クロス集計を行うことで、ある設問の回答傾向を、別の設問の回答別に細分化して見ることができるため、「あるサービスに対して、全体では6割の人が満足していたが、満足度に男女差があり、女性では満足している人の割合が4割と低かった」といったように、単純集計ではわからなかった、異なるグループ間での回答傾向の比較が可能になります。
クロス集計とは|株式会社インテージ
これ、その何者かの真意がわからないのですが個人的には良策だとは思えないですね…。
だって、そのお金、貯金してどうするんですか? 確かにお年玉は子供にとっては大金ですけど、正直、大人にとっては大した額ではないですよね。
小中学校の9年間の総額だって2018年の調査結果を基準に考えると「24,424円 × 9年間 = 219,816円」に過ぎないわけですよ。
219,816円って、2019年の大卒初任給の平均が210,200円(厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給」より)なので、それにほんの少しプラスした程度の額でしかないわけですよ。
9年間、貯金してそれですよ? なんのための貯金なんですか、それ。そんな少額を長期間に渡って貯金させるくらいならば、お年玉の使い道はお年玉をもらった本人の裁量に任せて自主性を養った方がよっぽど価値のあるお金の使い方になるのではないかと個人的には思います。もちろん、本人が本人の自由意思で貯金を選んだのなら、それは尊重すべきです。
しかし貯金って…銀行の金利なんて「ほぼゼロ」なのですから、お年玉を消費させない目的で貯金させているのだとしても、貯金ではなく、せめて「インデックス投資に費やす」などの方法で資産運用をさせた方が資産形成・金融知識取得の観点からも良いと思うのですが…。
自分のお金を何者かによって貯金させられてる子供達って、貯金の目的もよくわからないし、単純に自分の裁量が少なくてかわいそうだなぁ…と思いました。
本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。
しかしお年玉って日本経済を回すためには非常に良いシステムですよね…。高齢者から若年層にお金が流れる絶好の機会なわけですから。そういう観点からも貯金などせずにパーッと他の用途で使うべきだと思います。