こんにちは。「車のフロントガラス割れた事件」(第20回冒頭より)から立ち直りつつある、横道それ夫です。
こういうイレギュラーによる車の修理は、出費と休日の時間浪費の二重苦で本当にツライです。
まぁそれは置いといて。
今回は【げぇむのよこみち】第19回の続編。「アトリエ~黄昏の錬金術士 トリロジー~DX」の『エスカ&ロジーのアトリエ ~黄昏の空の錬金術士~DX』のお話です。
アーシャの可愛さだけで10年は戦えそうな前作から少し先の世界を描いた本作。
キャラや展開に関する多少の言及はありますが、今回もほぼネタバレなしでお届けします。
エスカ&ロジーのアトリエ ~黄昏の空の錬金術士~DX
概要&世界観
【げぇむのよこみち】第19回と重複する内容が非常に多いので詳しくはこちらを参照。
本作も前作「アーシャのアトリエ」同様、PlaystationVita版のリマスター&ブラッシュアップ版です。
舞台となる地域こそ異なりますが、世界観も前作と同様。
本作では「水源の枯渇」「田畑の痩せ」それに伴う「食料や資源の不足」といった「世界の黄昏」に関する描写が随所に見られます。
相変わらず明るい雰囲気の登場人物ばかりなので、物語に悲壮感はありません。
「希望のない(少ない)世界で希望を持って生きる人たちの物語」を変わらず描いているのは最高!
いつもありがとうございます。
前作とはまた違った雰囲気の良音楽の数々
相変わらずガストゲーの音楽は素晴らしい。
コンスタントに作品を世に出しながら常にハイクオリティな音楽を添えてくるガストはスゴイ。
実際、PS3版発売当時、本作と前作の間隔はわずか1年です。スゴイ。
本作の音楽は前作から続投の柳川和樹氏と、新たに浅野隼人氏が作曲に加わっています。
世界観が同じシリーズなのに前作からBGMの雰囲気が変わって、それでいて世界観にマッチするってスゴイ。
今回は少しJAZZYな雰囲気を感じます。なんとなくですけど。
なお本作パッケージ版にはサントラをダウンロードできるシリアルコードが封入されています。
本当に素晴らしい曲ばかりなのでソフトの購入は新品パッケージ版を強く強くおススメします!!
これ…「アーシャのアトリエ2」じゃない?
舞台を変え、主人公をエスカ&ロジーのダブル主人公に変え、作品としては本作のみで一応キレイにまとまっているのですが…。
前作の登場人物を物語に出しすぎじゃないですか?
もともとDLCだったアーシャの妹であるニオが予め収録されている(参戦タイミングが調整できない)ことも相まって…
- エスカ
- ロジー
- アウィン
- ウィルベル(前作から続投)
- リンカ(前作から続投)
- ニオ(前作から続投)
物語序盤からこういうパーティー形成になりがち。リンカさん超強いしね。
主人公たちとの距離感も序盤は新キャラより近く描かれてしまっているので尚更。
前作キャラは物語中盤以降に満を持して登場でもいいと思うのですが…。
でも、それだといよいよもって本作キャラを食ってしまうリスクもあるので加減が難しいですね
他にも前作から続投のキャラが多く、前作の出来事ありきで話をするキャラも少なくない。
主人公のエスカ&ロジーと同じ視点から前作キャラと関わっていると考えれば妥当とも言えますが、内輪ネタに「置いてけぼり感」を感じる場面も少々です。
宇宙世紀ガンダムでいう「Zガンダム」、ジョジョの奇妙な冒険でいう「第3部」から各シリーズに触れる程度の「置いてけぼり感」はあると思います
逆にアーシャが出てこないのが不自然なレベル。
そう…アーシャ出てこないんですよね……。
必須ではありませんが、SSGSS級に可愛いアーシャが登場する前作からプレイすると本作の展開がより分かりやすいのは間違いなしです。
なお、この前作からの続投キャラ多数問題に関しては「アーシャのアトリエ」ファンの横道それ夫にとってはご褒美でしかありません。つまりそもそも問題ではない
やや作業感の強い展開
これは本作の主人公たちが「役人」(いわゆる公務員的な立場)であるが故とも言えますが、本作の展開は「物語の大きな軸に沿って進む」というよりは「日々の仕事をこなしていたら物語の大きな軸に乗ってた」と言った方がシックリくる気がします。
ややルーティンゲー寄りと言えます。「ザールブルグ」シリーズに近いのかなぁ。
最近のアトリエシリーズだと旅をしている感じを推す作風が多い印象なので、それらと比較すると味気ないと感じる人もいるのかもしれません。
クリアのみなら難易度もかなり低め
ここで言う「クリア」は「エンディング到達」ではなく「ラスボス的存在を倒す」を指します。
なんでこのような書き方をするかと言うと、本作は何もせずに過ごす(たとえばアトリエでひたすら寝るだけ)だけでも「一応の」エンディングに到達できるからです。
難易度が低いと感じた理由は以下。だいたいこんな感じです。
次に何をするべきが常に明確に示されている
先に書いたように本作の主人公は「役人」なので、上司から「課題」という名のお仕事が回ってきます。
そこには「いつ・どこで・なにを・どのように」が明記されているので、大筋のプレイに関してはほぼ迷うことがありません。
調合で道具(アイテム)が作りやすい
長くなりそうなので詳細は省きますが、本作の調合はかなり分かりやすい仕様になっています。
調合時に発動できるスキルが強力な点と付与する特性の取捨選択が容易な点から、序盤から強力な道具の生産がしやすくなりました。しかも…。
その道具が異様に強い
- 雑魚敵なら開幕一投即殲滅
- ピンチも道具1個でパーティ全員フル回復
- 道具はW主人公いずれも使用可能
- 道具は消費してもアトリエに戻れば自動補充
- 道具を使えば使うほど所持金が増える
何言ってるか分からない?でもそうだから仕方ない。
アトリエシリーズでは主人公(錬金術士)はあんまり強くないパターンが多いのですが、本作では超絶アタッカー&ヒーラーです。
本作の錬金術が「失われた古代技術の復活させるもの」とはいえオーバーパワー気味ですね。
6人パーティがエグイ
本作のパーティは前衛3人・後衛3人の6人パーティです。
状況に合わせて前衛と後衛を入れ替えながら戦う…のだと思ったのですが、後衛も「連携攻撃」に参加できます。
戦術的交代は考えず後衛も含めた6人で攻撃できる、くらいの感覚で戦えます。
一応、これへの対抗策として敵のボスクラスが特に説明もない理不尽な複数回攻撃を仕掛けてきますが、道具の強さで相殺のうえお釣りが来ます。
前作が3人パーティだったので単純に倍。ドラクエ5がリメイク版で3人→4人パーティになっただけで超絶難易度低下しましたからね。戦いは数だよ兄貴!
なお、これらはあくまでメインシナリオをクリアするという点においては、です。
DLCの追加ダンジョンや隠しボスではテキトープレイだと瞬殺されますのでご注意を。
この辺はやり込み要素としていい意味の理不尽さを感じました。
クローネさん
なんの脈絡もなく失礼します!
イチオシポイントなので構成を無視して最後に持ってきました!
クローネさんは本作に登場するNPCのひとり。
物語の重要なカギを握るひとりでもある、このクローネさんが凄い。
何が凄いって担当声優である山村響(やまむらひびく)さんの演技です。
クローネさんは「オートマタ」と呼ばれる機械人形なのですが、そのオートマタっぷりが声でしっかり演出されています。
棒読みなんだけど感情がこもってて、感情がこもってるんだけど棒読み
もうね、溜まらんのですよ。喋り方が。たまに出てくる不自然な間もすごい自然!
文章を読むとボイスは飛ばしがちな僕が、本作中ノースキップで声を聴き続けるほどに。
本作においてダントツに魅力的なキャラです。
彼女こそDLCでプレイアブル化してもよかったのではないでしょうか。
ぜひプレイして山村響さんの「棒読みな熱演」を堪能していただきたいです。
「あらあら。」
まとめ
クローネさんが素晴らしすぎる「黄昏」シリーズの第2弾である本作は、堅実な仕上がりで安心してプレイできます。
一方でクローネさんが素晴らしすぎるとはいえ、シリーズ続編としての雰囲気が色濃く出てしまっている部分もあり、本作単体でプレイすると「???」となる展開も少なからずあります。
なので世界観をより深く楽しみたければ、シリーズ第1作目「アーシャのアトリエ」からのプレイがオススメです。第1作目にはクローネさんはいませんが、アーシャが超銀河可愛いので大丈夫です。
3作同梱の「アトリエ~黄昏の錬金術士 トリロジー~DX」がお買い得ですよ。
さて、次はいよいよシリーズ完結編の「シャリーのアトリエ」に臨みます。
シリーズ主人公揃い踏みとのことなので楽しみたいと思います。
今日もふらとぴにお越しいただきありがとうございます。ではまた!
クローネーーー!!
あらあら、「さん」をつけろよデコ助野郎。