こんにちは。割とキレイ好きの、横道それ夫です。
世間では「ペンキをぶちまけるゲーム」が大ヒット中ですが、今回お届けするのはそれと真逆の「汚れを落とすゲーム」のレビュー記事です。
作品の性質上、特にネタバレ等はありません。
PowerWash Simulator
概要
読み方はそのまま『パワーウォッシュ シミュレーター』です。
イギリスに拠点を構えるFuturLab(公式Twitter)という会社が開発し、スクウェア・エニックスが販売している作品です。
今回、僕がプレイしたSteam版の価格は2,970円。インディーズ系作品としてはまぁまぁの価格帯です。
2022年10月19日現在、国内ではSteamとXBOX(GAMEPASS対応)でプレイ可能です。
高圧洗浄機のスイッチを入れて、勢いよく噴射する水の心安らぐ音で日々のストレスを綺麗さっぱり流しましょう。あらゆるドロドロやベトベトを狙い撃ち! 高圧洗浄のプロとして様々な依頼を受け、稼いだお金で新しいツールやアップグレードなどをアンロックしていくことができます。 すべては高圧洗浄で世の中をピカピカにする純粋な喜びのため!
シングルプレイヤーモードでゆったりとくつろぐのもよし、マルチプレイヤーモードでフレンドと遊ぶもよし。どちらでも、楽しいお掃除時間を過ごすことができます。多種多様なウォッシャーやノズル、クリーナー、拡張部品の前では、どんな汚れも一網打尽!カジュアルに楽しみたい人もお掃除マニアも、本質を追究するこだわり派も、誰もが没頭すること間違いなし。心安らぐ雰囲気に浸り、ゆったりとパティオや歩道、乗り物、公園などで汚れを落としていきましょう。創造性が刺激されたらアートにも挑戦し、ノズルを絵筆に、ご近所をキャンバスにして作品を描くこともできます。のんびりした気分で、心配事なんて全部洗い流してしまいましょう。
PowerWash Simulator | Steam
ジャンルは「高圧洗浄機シミュレーター」です。
既にお判りでしょう。深夜の通販番組でお馴染みの「高圧洗浄機」をぶっ放しまくるゲームです。
操作方法はいわゆる「一般的なFPS」のソレです。
不慣れな方には多少とまどいもあるかもしれませんが、たぶん大丈夫。
本作は時間制限がないステージを好きな場所からキレイにしていくだけのゲームです。
ライフや残弾の管理、プレイヤーを脅かす敵の存在といった要素はありません。
対戦要素もありません。が、マルチ協力プレイはあるみたいです。(僕は未プレイです)
なお、発売日は未定(近日中とのこと)ですが、9月に開催された東京ゲームショウ2022でNintendoSwitch版とPlaystation4&5版の発売が発表されました。
いいところ
憧れのガジェット高圧洗浄機を満喫できる
本作の存在意義は、ほぼココに集約されているといっても過言ではありません。
深夜の通販番組で飽きるほど見て、その度に買ってみようかなという衝動に駆られた人も多いであろう憧れのガジェット、高圧洗浄機をこれでもかと使いまくることができます。
実際の高圧洗浄機は使い方を誤ると噴射先を痛めてしまったりするデメリットもあると聞きます。それを気にせずアチコチに好き放題噴射できるのは感動。
そして、これまた通販番組よろしく「今なら基本セットに更にこちらのアタッチメントと延長ノズルを加えて~」的な各種装備も超充実。
一点集中・拡散・広域拡散・トルネード噴射…ノズルだけでも大量のオプション装備があり、きっとアナタの気に入る噴射ノズルが見つかるはず。
各種洗剤も充実。噴射先や塗装面に合わせて、多種多様のアイテムを使いこなせます。
とは言え、それらを使いこなせないとクリアできないわけではありません。
水道代なんか一切気にしないでいいので、しつこい汚れにひたすら圧縮された水をぶちまけ続けても大丈夫です。
水の表現・噴射音が気持ちイイ!
ノズルからブワァァァァっと噴き出る大量の水。
対象物にぶつかり弾けて霧状になる水。
綺麗になった場所を流れ落ちる水。
水に対する細かなこだわりを感じます。
また、アタッチメントや噴射面の材質によって水音も異なります。
あぁ…僕は今、確かに高圧洗浄機で掃除をしているんだ…。そんな気持ちに浸れます。ヘッドホンおすすめ。
自分が満足できればそれでいいゲーム性
概要欄にも書きましたが、本作にはライフや残弾、敵の存在といった要素がありません。
制限時間の要素さえもありません。
自分が不甲斐ないせいでチームが負けてしまうかも…とか、急がないと高ランクを得られないかも…とか、そんなことストレスとは無縁のゲーム性です。
ただただ「汚れが落ちて気持ちイイ!」だけのゲームです。
ちょっとダメなところ
もっとキレイにしたいのに!!
本作は、掃除する場所(あるいはパーツ)ごとに達成率が設定されています。
たとえば車の場合だと、
- ボンネット
- ドア
- バンパー
- サイドミラー
といった具合です。
これら場所ごとの清掃率(という率があるかはともかく)を100%にすることで依頼完了となるのですが、だいたい99%くらいまで掃除すると完了扱いになり、勝手に100%になります。
だいぶキレイになったなぁ。フフッ、あとはアタッチメントを変えて、この細かい溝を綺麗にしてやるぜ…
<依頼完了!!>チャリーン♪
うわーん、そこの汚れが取りたかったのにぃぃぃ!!
まぁ、これが余りにシビアだとそれはそれでストレスかもしれませんが…。
得るものは何もない
水道代を気にせず、車のボディの塗装剥げも恐れず、時間の許す限り高圧洗浄機を満喫することができます。
でも、それだけです。
車はキレイになりました。庭に敷き詰められたレンガやタイルもピカピカです。
だから何だというのでしょう?
2時間、3時間とぶっ続けで汚れを落とした先に、特に得られるものはありません。
反射神経は上がりません。エイムも上手くなりません。自分の車もキレイにはなりません。
いったいこれは何の時間だったんだ…?
ただただ時間を浪費する作品です。
転じて、「なんかよく分かんないけど中毒性がある」という誉め言葉でもあります。
総評
「何が面白いの?」と聞かれたら、何が面白いのかうまく説明できません。
「それして何になるの?」と聞かれたら、たぶん何にもなりません。
「このゲームはオススメなの?」と聞かれたら、うーん、どうでしょう?
でも、本作の評価は…
星5つ!★★★★★
この中毒性はやってみないと分からない。お持ちのハードでプレイできるならぜひ!!
今日もふらとぴにお越しいただきありがとうございます。ではまた!
「芝刈り機シミュレーター」も気になってます。