こんにちは。2000年代初頭のギャルゲーラッシュを知る男、横道それ夫です。
先週末、軽いノリでプレイした積みゲー『LoveR Kiss(ラヴアールキス)』が思いのほか良作だったので、今回はそのレビュー記事をお届けします。
ストーリーのネタバレはありませんので、未プレイの方も安心してお読みください。
なお、記事の内容はNintendoSwitch版に準拠しています。
『LoveR Kiss(ラヴアールキス)』
概要
2019年3月にPlaystation4専用ソフトとして発売された『LoveR(ラヴアール)』に追加要素を加えた、いわゆる「完全版」として2020年2月にリリースされたのが本作です。
本作はPlaystation4版に加え、NintendoSwitch版も発売されました。
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LoveR Kiss(ラヴアール キス)| My Nintendo Store
杉山イチロウさんがシナリオを手掛ける、『トゥルーラヴストーリー』や『キミキス』、『フォトカノ』の系譜に連なる作品です。
この系譜作品の特徴として、「話のネタ」みたいなものを駆使してヒロインと会話するようにコミュニケーションを図るゲームシステムが挙げられます。
物語を読み進めながら選択肢を選んでいくノベル形式のギャルゲーと違い、プレイヤーが介入できる余地が多いところが魅力です。(やることが多いとも言う)
加えて、本作には「写真撮影」という大きな要素があり、これがまぁ…色々とイイ感じです!
ちなみに、本作のキャラクターデザインを担当している箕星太朗さんは、一時期プチ社会現象になった『ラブプラス』シリーズのキャラクターデザインも担当されていました。ご存じの方も多いのでは?
ジャイロ機能を使った携帯モード撮影が楽しすぎた
概要にも書きましたが、本作は物語の中心に「写真撮影」が据えられています。
実際にコントローラーを操作してヒロインを撮影する機会がふんだんにあるのですが、Switchのジャイロセンサーを使った撮影方法が楽しすぎます。
特に、Switchの携帯モードでは画面をファインダーに見立てて、本物のカメラで被写体を撮るような雰囲気を味わうことができます。
WiiUの『零 ~濡鴉ノ巫女~』をプレイしたときの感動に近い。あれもタブコンをカメラに見立てて、霊を撮影するというゲームスタイルでした
描画的にはTVモードでしょうが、このジャイロ機能を使った撮影システムのおかげで、ゲーム体験の質は圧倒的に携帯モードに軍配が上がります。
SwitchのSwitchたる所以を遺憾なく発揮している感じ。
なお、イケナイアングルから被写体を撮影する様子は、とてもではありませんが人様にお見せできません。
会話のレパートリーもかなり多い
これまた概要にも書きましたが、本作の魅力はヒロインとの会話システムです。
実際にマイクを使ったりするわけではなく、「学校」「運動」「趣味」といったトピックを選択すると物語の展開に則した会話が展開される、という疑似的なものですが、この会話のバリエーションが結構多いです。
よほどガツガツとヒロインに絡まなければ、物語の終盤くらいまで「汎用セリフ」が登場しないレベルです。
本作の前身となる「トゥルーラブストーリー」や「キミキス」を知るおじさんとしては、このボリューム感は割と感心しました。
おかげで、「好感度を稼ぐために汎用セリフしか言わないヒロインとコミュニケーションをとる」という消化試合をすることが随分減りました。
ランダム要素がほぼ排除されてストレスフリー
「トゥルーラブストーリー」や「キミキス」では、ヒロインと遭遇するために運が必要でした。
ヒロインそれぞれに行動パターンみたいなものがあり、おおよそそれに沿って行動しているが、「いつ・どこに・だれが」いるかが、確定していないというもの。
これは「普通は放課後、決まった時間に必ず図書館にいる生徒などいない」的な、ある程度のリアリテを描いた結果だと思うのですが、そのために意中のヒロインと思うように出会えず、「いいお友達」で結末を迎えることも少なくなかったのです。
本作は、それらの系譜を踏襲したランダムエンカウント要素を搭載しながらも、「マジカルユミナ」のおかげで意中のヒロインとほぼ確定でエンカウントできるようにもなっています。
「マジカルユミナ」を説明するのは難しい…。とにかく、確定でエンカウントできるようにもなっているのだ!
DL版購入の注意点(2021.11.01時点)
現在、本作はニンテンドーストアで70%オフセールを実施中(2021.11.19まで)なのでとってもお得。
ジャイロ機能を使ったイケナイゲーム体験は多くの方に味わっていただきたいところです。
でも、少し注意点が。
↓こちらが70%オフ中の本編(7,980円→2,394円)で
↓こちらが20%オフ中のDLCセット(1,980円→1,584円)なのですが
↓実は両方買うならセールしていない「本編+DLCセット」(3,480円)の方が安かったりします。
公式ページに記載はありませんが…DLC込み本編が廉価版価格に改定された可能性が?
本編だけなら70%セール中のものを購入すればいいだけの話ですが、撮影の際に多くの衣装があった方が楽しいのでDLCも併せて購入する方も多いかと思います。
気を付けてね!
おわりに
しっかり「遊べるギャルゲー」でオススメ度はかなり高めです。
シナリオもそこまでギャルゲーギャルゲーしていない(突然、主人公に惚れるヒロインや変な語尾のヒロインがいない)ので、ちょっと甘酸っぱい青春ごっこをしたい大人の方も楽しめると思います。
キュートな写真もイケナイ写真も山ほど撮れる携帯モードのジャイロ撮影がイチオシなので、switch版を強く推奨します。なお購入の際は公式ページの仕様比較も要確認です。
ギャルゲー自体かなり黄昏気味のジャンルなので、興味が出たら中古じゃなくてDL版を購入して応援しましょう。
今日もふらとぴにお越しいただきありがとうございます。ではまた!
僕は「ろみーな」が好きです。