【教えて! あすなろ授産所】第2回:渡邊(わたなべ)代表インタビュー (後編)

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こんにちは。ふらとぴ編集部 兼 ふらとぴクリエイター、チョッピーです。

はじめに

大阪府堺市の障害福祉施設「あすなろ授産所」は、どの様ないきさつで作られ、どの様な方々が運営されているのでしょうか。

「あすなろ授産所」に関わる皆様にお話を聞いてみました。お伝えします。

第1弾は渡邊(わたなべ)代表です! 前後編に分けてお届けします。

今回は後編です!

本編

渡邊 真由美(わたなべ まゆみ)さん

渡邊 真由美さん
渡邊 真由美さん

インタビュー

利用者の方が一番

渡邊:あと、親御さんが「この子はこれが好きやから」とか言いはるんですけど「いや、違うでしょ…」と思ったりがあったりね。

チョッピー:…なるほど。まー、でも、それは利用者ではない、一般の方でもありますよね。

渡邊:ま、でもね、ここはね、やっぱりあくまでも利用者さん主体やから。

昔っからそうなんですけど、たとえば利用者さんと親御さんが意見が違えば、利用者さんの意見を尊重するって言うかね。

たとえ「この子が言ってる事は違うんかな?」と思っても、やっぱり「親御さんはちょっと様子を見てみませんか?」とか。ま、言い方はね、親によって変えてはいきますけど。

「ちょっと様子みていきませんか? そういう風な事もあるかもしれないですけれども、こっちの作業も好きそうなんで、ちょっとこっちやってもらってもいいですか?」とかね。そんな形で親を説得する方に努めます。

チョッピー:はー、なるほど。

渡邊:障害者って自分の意思を伝える事が出来ない人が多いんですね。「自分の意思は無視される」っていう…。やっぱりね、発言権がなかったりとか…。

でも、やっぱり意思っていうかね、あるのはあるんですよね。その子なりの根拠とかね。

協力して作業の後片付けをされる利用者の方々
協力して作業の後片付けをされる利用者の方々

「それはちょっと違うんじゃない」と私たちが思ったとしても。あと、障害特性とかね。そんなんで分かりにくかったりはするんですけど、やっぱりそれは大事にしてあげないと。

自分たちもね、自分の意思でもってここまで来たわけですから。障害者だからって言ってね、誰かの言うとおりにしないといけないとか、自分の言葉を発信できないとかね、自分のやりたい事が出来ないとか、それはちょっと違うでしょ。

で、間違ったら間違ったで、そこで学習したらいいし、お助けしたらいいわけやから。そのために周りに…障害者の周りには色んな人がいるわけじゃないですか。行政も助けてくれるし、作業所の職員さんも助けてくれるし、親もいてるし、兄弟もいてるし。

学校も…卒業したからと言って「知らんぷり」じゃなくて、何年度の卒業生ってすごく大事にしはりますしね、支援学校の先生たちなんか。

だから、失敗したら失敗したで、そこでなんとかなりますし。だから、親と子供と意見が違ってたら、やっぱり、利用者の方をまず考えますね。

チョッピー:それはスゴいですね。

渡邊:そういうもんじゃないですかね、だって。

チョッピー:だってその…どう考えても親を優先した方が楽じゃないですか、きっと。

渡邊:そうすればバトらなくていいですもんね。

チョッピー:そうですよね。

渡邊:でも、やっぱねぇ、楽しようとは思わないですね。

チョッピー:はー。スゴいですね。

渡邊:利用者さんがやっぱり一番です、私には。

チョッピー:はー、スゴい。

耳を傾けたい

チョッピー:でも、やっぱりアレなんですか? 利用者さん的にも…まぁ、その…ちょっとごめんなさい、僕はおそらく機微とかわかってないんで変な質問かもしれないんですけど。

渡邊:いえいえ、興味本位で訊いて頂ければ。で、理解して頂ければそれでありがたいです。

チョッピー:じゃあ、ちょっとスミマセン。さっきの話は、じゃあ、親御さんの言われてる事と、利用者さんが考えられてる事がズレてるな…って思われる時があるって事なんですよね。

渡邊:そうですね…。例えば、あの、まぁ、作業所に来なくなる、とかね。家に引きこもるとかね。

チョッピー:あー、利用者の方がそういう反応をされるんですね? 何か不満がある時に。

渡邊:そう。でもね、そういう発信の仕方しか出来ないっていうのはね、すごく気の毒だな、って思います。

我々だったらね、「嫌だ」とかね、「行きたくない」とか「お母さんはリンゴ言うてるけど、私はミカンやで」とかね、言えるけど。でも彼らはそれが言えないから、こう…家から出なくなったりとかね、するわけじゃないですか。

チョッピー:はー、なるほど。

渡邊:あと、自閉の人とかやったら自傷…自傷って「ベンベンベンベン」って頭叩いてみたりとかね。

ま、それは、対親じゃなくて対職員っていう時もあるかもわからないですけど。だからまぁ、自傷とか、あと、つねられてみたりとか殴られてみたり…。そういうのは支援ミスやったりとかするんですけどね。

チョッピー:はー、スゴいですね。

たとえば福祉じゃない、その他のサービス業…たとえば塾。「塾で子供が来なくなった」とかだったら「来ないなら来ないで終わりだ」ってなるじゃないですか、普通。

こちらではそこは、来なくなったら「なんで来なくなったのか」って考えられて対応されるって事なんですね。

渡邊:そうですね。だってまぁ、学生さん…まぁ、小学生でも中学生でも高校生でも、ひとつの塾に行かなかったら、違う塾にでも行けるわけじゃないですか。

でも、障害者の場合はそんなにね。「ここの作業所に来なくなったら、じゃあ、ちょっと他のところに…」とは、なかなか難しい。

塾だったらね、まぁ、色んなね、ケースバイケース、色んな事情があるんでしょうけど…「ここの塾よりも良い塾があった」とかね、そんなんって多いじゃないですか。

チョッピー:そうですね。普通にあるでしょうね。

渡邊:まぁ、塾でいじめられたとかやったら、もっと、その子の力になってあげないと、その子が傷ついてしまいますからね。そんな風に理由を探るって言うのはどこでもある話やと思うんですけど。

障害者の場合はね、やっぱりね、自分でよう言わなかったりとか、言ってたとしても、周りがよう気付いてあげられない、よう気付く事が出来なかったりとかね。でも、私はそれを、やっぱり耳を傾けたいなと。「なんでだろう?」っていう理由をね、やっぱりそれはわかる…と思うんですね。

チョッピー:わかる?

渡邊:なんていうか、そういうおこがましさじゃなくて…。訊いたらね、絶対、言うてくれるんですね。

チョッピー:なるほど、言ってくれるんですか。

カメラマン(チョッピー)に積極的に話しかけて頂ける利用者の方
カメラマン(チョッピー)に積極的に話しかけて頂ける利用者の方

渡邊:言葉で言わなくても、目だったりとか、指差しだったりとか。それは、すぐ…訊いて一時間後にすぐ答えてくれるとか、そういう問題ではないですけど。

ま、何年とかお付き合いするバージョンもあるでしょうし、1日2日あれば出来るバージョンもあります。まぁ、その人その人にもね、よりますけれども…。

でも、やっぱり私はもう障害者と向かい合って、ずっと何十年もやってきてますけど、出来たら、一人一人にずっとそうやって「なんでだったんだろう?」っていう、その原因を知って、なんとかそういう事が出来るのであれば、原因を解決したいって思ってますね。

チョッピー:なるほど。

渡邊:だって、自分でなんとか出来ないから困ってるわけなんでね。まぁ、一般の他の人が困ってないか…って言えばそうじゃないかもしれないけれど。

でも、自分で考える事も出来るし…その、塾が嫌やったら、ホントに嫌やったら「ここよりもあっちの方が」とか「数学よりも英語の方が良いわ」って自分で言うでしょうしね…。

天職

チョッピー:渡邊さんはこのお仕事をしているうちに、そう思うようになったんですか? それとも、そういう思いがあったから、このお仕事に就かれたんですか?

渡邊:どうですかね…。障害の仕事に入ろうと思ったキッカケは…あ、でも、基本、そういうのがあったのかもわからないですね。で、そうやって働いている間に、時間を費やしているうちに、だんだん研がれてきたというか…鍛えられてきたというか。

チョッピー:なるほど。

渡邊:もともとね、私、保育科っていうところ出ましたので。幼稚園って言うかな、保育所で働こうと思ったんですね。子供が好きだったから。

でも、実習で金剛コロニー(現 大阪府立こんごう福祉センター)って言って、障害者のところに実習に行ったんです。保育園やら幼稚園やらも行きましたけどね、実習に。

それまでは障害者って言うのは全然経験した事が…見た事も聞いた事も身内にもいなかったものですから。でも、金剛コロニーって言うところはね、入所型の施設やったんでね。その頃は学生と言えども一週間…一週間やったかな、十日やったか忘れたけど、そこに住み込んで実習する訳なんですよ。

チョッピー:え、学生…大学生ですか?

渡邊:そうです、大学の時。で、住み込んで実習したんですけどね…。

なんかその時にね、すごく…。なんか女の子さんでね、お茶飲みましょうっていう事になった時に…。昔はIHとか無かったから、コンロにお湯沸かしてマッチで擦ってボッとするような、そんなガスのヤツを使ってたんですね。

チョッピー:昔、ありましたね! そのタイプ。

渡邊:ん-、まぁ、年がバレてしまうけど。

チョッピー:昔、祖母の家にありました。

渡邊:祖母の(笑)

で、まぁ、その女の子がね、その子は毎日やってはるから当然、火も点けれるんでしょうけど、それをしようとしたときに、私がしてしまったんですね。

チョッピー:あぁ…それは…。なるほど。

渡邊:で、その子が「私はマッチ擦れるよ!」って言ったんですね。

その時に私の中で「あ、この子…他の事は何も出来へんのに”マッチを擦れる”ってスゴい自信もって言いはったわ」って。それに関してね、あの、理由はわからないんですけど、なんかこう、ふっと「そうや」って。

あの、そん時はね、私もよく理由は分からなかったんですけど、なんかすごく興味を持ってしまって。障害をお持ちの方っていうのに。で、就職は障害者の施設で就職して。

その中で最初に思ったのが、障害って言うのは、そんな出来ないこととか、そんなんじゃないんだわ。その中で一緒におる事自体が、すごく楽しいって言うか…仕事が凄く楽しくなって。

「もっとこんなこともしたいこんな事もしたい」って。働いている職場もね、そういう風に何でもさせてくれるような場所で。

そのあと、あすなろ授産所でしたのでね。私は豊田先生って言う人が施設長の時に就職したんですけど、なんでもさせてもらいましたしね。

だから、そういう環境の中で、すごくあの…「完成した」って言うか。だから元々、そういうのがあったのかもしれないですけどね。それがインプットになったっていうか。

で、その働く場所に関して「ここだ!」って思ったのはインスピレーション的にというか、直感的にというか…。で、やっぱり「これでお金もらってもいいんだろうか」…っていうくらい、好きで楽しく働いてましたね。

チョッピー:素晴らしいですね。

渡邊:今でもそうですけどね。まぁ、反対にこの仕事しかしてないから、そう思うのかもしれないですけど。

まぁ、でも、これくらいの年になれば旦那さんの仕事を通してとか、子供たちの仕事を通してとか、疑似体験みたいな事はね、いろんな職業で出来るんですけど…。でも「やっぱりこの仕事やな」っていう思いはありますね。

チョッピー:そういう仕事が見付けられたのは素晴らしい事ですね。私は前職の仕事を辞めてる人間なので(笑)

渡邊:ホントに素晴らしい。私も天職やと思ってます。みんな「大変でしょう、大変でしょう」って言いはるけど、全然、大変じゃないですしね。

チョッピー:そうなんですか。

渡邊:そりゃ、殴られたりとか髪の毛引っ張られたりとかもしますけどね。噛みつかれたりとか。

チョッピー:(笑)

渡邊:でも、それはやっぱり、自分がわからへんかったからね。

自分が「後で話聞くから待っといてな」って言うたのに、その約束忘れてて、利用者の方が「ガン!」とか当たってきた時とか「せやせや、後で話聞くって言ってたな。私が忘れてたんやな」って。そんな時でも「ごめんな」って言ったら、利用者さんも許してくれるだけの心の広さとかも持ってはりますしね。

チョッピー:はー…。

渡邊:ま、そんな感じで。だから「他害、他害、問題行動や、問題行動や」とかってみんな言いはるけど、なんでそうなったのかってのを考えたら、やっぱどっか自分に…支援がおかしかったんじゃないのって思うわけなんですよ。まぁ、自分の経験を通したりとかね、そんなんしながらね。

そんなに我々と変わらない

チョッピー:そこまで思われるようになったのは…やっぱその…「マッチを擦れる」っていう意思表示が…なんていうか、響いたんですかね。

渡邊:そうですね。あの「出来る」っていう…。障害者ってなんなんだろう…とかね。まぁ、でも、答えはもう見付けましたけど。

チョッピー:はー、答え。それはどういう…?

渡邊:まぁ、働いている中で、障害をお持ちの方って言うのは、そんなに我々と変わらないんだ…っていうね。

チョッピー:なるほど…?

渡邊:出来ない事もあるけれども、でも、それはお手伝いしたりとか、そんなんすればいい事だし。出来る出来ないって言う事にこだわらなくても…。

ま、マッチも…今となれば、別にマッチ使わなければボタン式にするとかね。今は障害者が「普通」に合わせるんじゃなくて、出来ないんだったら代替のものとか、そんなんでやったらいいし。出来ないところはヘルパーさんに手伝ってもらったらいいわけだし。

また、答えはね…その時の答え、今の答えっていうのはまた違いますけども、その中、その中とかね、世の中の進歩の仕方によっても違いますけど、その時々で答えは見付けれたかな…って。

チョッピー:そうですね…私もいくつかの施設を『ふらとぴ』のお仕事で、今日みたいにインタビューとか撮影とかさせて頂いてますけど…。だから皆さんみたいに、日々、支援で関わっているわけじゃないんですけど、それでも障害者の方とか見てると…個人的にはですよ? 個人的には「不得手が多いだけ」かな?ってちょっと思いますね。

渡邊:あぁ、そうやね。

チョッピー:今日も撮影してて思いましたけど、映りたがりの方もいらっしゃれば、あんまり興味ないのかな…?って方もいらっしゃったりとか。なんかその基本的なところはそんなに違わない…。

もちろん、それぞれ、人間だれしも違いますから、そういう風な違いはありますけど。なんていうか、根底から違う生物みたいな、そんな事はないんだろうな、っていうのは思いますね。

はにかみながら写ってくれた利用者の方
はにかみながら写ってくれた利用者の方

渡邊:そうですね。

チョッピー:なかなか普段、触れ合う機会がないですからね。

渡邊:あ、そうですよね。

チョッピー:私もだって、この仕事やろうと思わなければ…。たぶん、死ぬまでこういう施設、来なかったんじゃないかな…。

渡邊:ねぇ、あの、会う事もなければね。

チョッピー:そうそうそうそう。「なんかよくわからない謎の存在」みたいな事になってたと思いますね。

渡邊:たま~に街で会ったら「なんか変わった人やな…」っていう感じ…かもわからないですね。

チョッピー:そうですね、だからあのアレですね…えっと、私、出身が大分県の別府市なんですけど。

渡邊:はい。

チョッピー:別府って車社会なので、電車とか、もう全然、乗らないんですけど。就職して横浜に行って、一番最初にビックリしたのが「電車の中で騒ぎながら歩いてる方がいらっしゃってる」っていうので。

渡邊:あー、いますね。

チョッピー:アレを見た時に「都会怖い」って思ったんですよ。たぶん、なんかね、あれはなんか理由があるんだろうな、って今は思いますけど。

渡邊:なんか車掌さんのマネされてる方とかもいますよね。

チョッピー:いますいます。まぁ、たぶんなにかしらの色々な理由があって、そうされてるとは思うんですけど。もちろん障害以外の理由かもしれませんけどね。

ま、だからこのお仕事で少しでも知らなければ…こういう風に「色々な理由があるだけの人」と思う事はないまま生きてたんだろうな、って思いますね。スミマセン、私が話す時間じゃないんですけど。

渡邊:いえいえ。でも、興味があるって言うことは本当に嬉しい事で。「理解して頂ける」っていうのは、少しでもこの人たちが住みやすいところには繋がるんでしょうし。

レクリエーション中の利用者の方々
レクリエーション中の利用者の方々

感謝

チョッピー:渡邊さんは元々、関西の方なんですか?

渡邊:いえ、出身は鳥取で。

チョッピー:あ、鳥取。じゃあ、大学でこちらに?

渡邊:そう、大学がこちらで。で、就職も永久就職もこっちでして。

チョッピー:なるほど。じゃあもう、大学生以降は大阪…関西で?

渡邊:そう、だからもう、大阪の方が長いですよ。

チョッピー:あ、そうなんですね。で、ずっと福祉系のお仕事を?

渡邊:はい、福祉ばっかり。障害ばっかりです。

チョッピー:なるほど…。それは就職してからずっと今まで「この仕事がいいな」って思われてるって感じなんですか?

渡邊:いいなって言うか…。そうですね、それしか考えられないって言うか。

「それしかしたことも無いから」って言うのもあるかもわからないですけど…。…考えられないって言うのは違いますね。あの…「とっても好きだから」ですかね。好きな仕事。

チョッピー:好きな仕事…。

渡邊:やっぱり私は好きな仕事をさせてもらってるから。ホントにね、大変は大変なんですよ。ひどい時なんか帰るの毎日12時でしたからね。夜の。

チョッピー:それは大変ですね。

渡邊:それくらいね、忙しい時もあったんですけど。でも、楽しいですよ。障害者の人のために働くこと。だからみんな「大変でしょう」って言いはるけど、そんなに大変とは感じないですね。

チョッピー:なるほど。

渡邊:「どういう風にしたら利用者の人のためになるか」とかね、そういう風に思う。

今はね、代表やらせてもらってて現場じゃないんですけど、現場の時はそうやって「どういう風にしたら楽しい事が出来るのかな」とか「どうしたらお風呂にゆっくり入ってもらえるのかな」とか。ご飯も「せっかくやから美味しく食べてもらったり」とか。

だからお仕事は好きにさしてもらった…好きにさしてもらったって言うか、自由にさしてもらったりとか、意見言わしてもらった。職場に恵まれた、って言うのもあるんですけれども。

「こういう風にしたら利用者さんもうちょっと良いんじゃない?」とか「あんまりいっぺんに食べたら混むし、ゆっくり食べられないから食事は時間差にしましょう」って言ったら、管理者の人も「そやね」って受け入れてくれたりね。

チョッピー:なるほど。

渡邊:現場の時はそんなんでしたね。で、今はね、事務仕事って言うか経営ですけれども。まぁ、「利用者さん、こんなイベントしたら良いかな」って言うので色々、企画したりとかね。

遠足とかでもね、まぁ、コロナやからね、今。だから少人数で…とか考えたりとか。あと、利用者さんだけじゃなくて、職員さんもどういう風にしたら、みんな機嫌よう働けるのかな…とかね。

やっぱり職員さんが機嫌よう働いてくれはったら、それは利用者さんに還元されると思う。そういう風に信じてますのでね。

チョッピー:いやぁ、素晴らしいですね。素晴らしいと思います。

渡邊:あの、ホントに、私は楽しく仕事をしてきたな…っていう風にね、思いますね。

だから、感謝…感謝ですね。感謝って言う言葉が一番ピッタリするかもわからないです。で、今度はね、これくらいの年やから返していかなきゃいけないじゃないですか。感謝を。利用者さんとかね、そのご家族さんとか、職員さんとかにね。

チョッピー:なるほど。

渡邊:まぁ、それが今の私のやることですかね(笑)

チョッピー:スゴい。カッコいいですね。

渡邊:カッコいいんですかね。まぁ、髪の毛振り乱しやってますけど。

チョッピー:なるほど。わかりました。

お時間が来ましたので、今日はこの辺りで終わらせて頂きたいと思います。ありがとうございました。

渡邊:ありがとうございました。

おわりに

渡邊 真由美(わたなべ まゆみ)さんのお話は以上です。

次回は、あすなろ授産所のさをり織りの原料となる糸を製造している「村上敷物株式会社」の村上健社長&村上建典取締役専務と、あすなろ授産所の利用者の親御さんによるボランティア団体「エコベア」の皆さんをご紹介致します!

あすなろ授産所の授産製品は『あすなろ DE さをり』から購入頂けます。

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