こんにちは。チョッピーです。
今回の記事、別にスピリチュアルな話ではありません。
単純に「中国(大連)でゲンゴロウの素揚げを口に入れた瞬間に、自分の体が自分の意志とは関係の無い行動を取り、僕は【自分の意志とは関係なく自分の行動を制御する機能が体にはあるんだな、まるでもう一人の自分が自分の中にいるみたいだ…】と感じた」というだけの話です。
最初に結論を全部、言ってしまうスタイルは止めた方がいいですかね?
これ以降の文章を読んでも、上記の内容以上の話は出てきませんが、もしよろしければお付き合い頂ければ幸いです。
僕、8年くらい前に当時のお仕事の関係で中国の大連に数ヶ月間ほど滞在した事があるんですね。
で、その際に大連で「世界のビール祭り」が開催される…という話を聞きまして、同僚数人と一緒にお祭りに馳せ参じたわけです。
ちなみに僕はお酒が飲めないので、こういうイベントの時にも基本的にずっとお茶を飲んでいます。アルコールは1滴も摂取しません。「それで楽しいの?」とか聞かれる事もありますが、普通に楽しいのでお気になさらず…。あと、お酒を飲んでなくても、僕の場合はこういう場にいるだけで、お酒を飲んでいる皆様と同じく判断力等は極端に低下しますので、特に「素面感」も無いと思います。本当に何の問題もありません。
なので、僕、きっとその時も判断力が極端に低下していたんだと思うんですよね。
多くの屋台が立ち並ぶ中に「虫」という看板を掲げた怪しいお店を見つけまして、興味本位で近づいてみると、そこは「虫の串揚げ」を売っているお店だったんですね。なかなかのインパクトだったので、一緒にお祭りに参加していた現地の知り合いに「あれ美味しいの?」と聞いてみたのですが「いや、知らない。そもそもあんなのは現地の人でも食べない」とつれない反応しか返ってきません。
僕、きっとその時も判断力が極端に低下していたんだと思うんですよね。
僕は「現地の人でも食べないのか! じゃあ僕が食べてみるしかない!」という極めて合理的な判断を下しました。その極めて合理的な判断に従い、購入する商品を選ぶべく屋台に近づきます。どんな虫が売られていたかな…全種類を正確に思い出す事は出来ませんが、確か…「サソリ」「ムカデ」「バッタ」あたりが串揚げとして売られていたと思います。で、その中に「ゲンゴロウ」もありました。
僕、昔のテレビ番組とかで芸能人が「サソリ」「ムカデ」「バッタ」を食べているシーンとかを見た事はあったのですが「ゲンゴロウを誰かが食べているシーン」は見た事が無かったんですね。
僕、きっとその時も判断力が極端に低下していたんだと思うんですよね。
悩むことなくゲンゴロウを購入。店主からゲンゴロウ(素揚げでした)を受け取り、そのまま躊躇うことなく口に運びました。ゲンゴロウ(素揚げ)に僕の歯が触れ、その香りが鼻に抜けたと思われたその刹那! 僕の脳に衝撃が走りました。あの感覚は今でも忘れる事が出来ません。
味覚や嗅覚を通り越して、脳にダイレクトに刺激が突き刺さります。
その衝撃に驚いていると、僕の口・手が僕の意志と全く関係なく動き、ゲンゴロウ(素揚げ)を地面に吐き出させました。この間、僕はゲンゴロウ(素揚げ)の味や香りを認識していません。ゲンゴロウ(素揚げ)を吐き出そうともしていません。でも、勝手に体が動いたのです。本当に、僕の意志とは全く関係なく。
味覚や嗅覚はゲンゴロウ(素揚げ)を吐き出してから急に襲ってきました。
味はそうでもないのですが、香りがヒドい。なんとも表現しづらいのですが「絶対に飲んではいけないと思われる池の匂い」みたいな香りがしました。
この経験を経て、僕は「自分の意志とは関係なく自分の行動を制御する機能が体にはあるんだな、まるでもう一人の自分が自分の中にいるみたいだ…」と考える様になりました。
皆様も、この様な感覚を体験したい場合には、是非、大連のビール祭りにおいて「虫」と書かれた看板を掲げた怪しい屋台で提供されているゲンゴロウ(素揚げ)を食べてみて下さい。もしかしたら、新しい世界の扉が開けるかもしれません。(2019年現在においても、あの怪しい屋台が存在するのかは僕にはわかりません)
本日もふらとぴに訪問頂きありがとうございます。
少しでもお楽しみ頂ければ幸いです。