こんにちは。チョッピーです。
先日、母親から誕生祝と称するいくつかの物品が送られてきまして、その中に僕の地元(大分)の銘菓である「ざびえる」もありました。これ、販売元のウェブページの紹介文によると以下の通りのお菓子です。
バター風味豊かな洋風の皮と、精選された純和風の白餡と、ラム酒に漬けたレーズンを刻みこんだ2種類の餡が、遠い昔の府内の夢へと誘います。50年以上愛され続ける大分の代表銘菓です。
ざびえる|ざびえる本舗
実際このお菓子は紹介文の通りに風味絶佳でして、思わずパクパクと食べてしまう魅力があります。さすがに宣教師の名を冠するだけのことはありますね(?) 皆様も大分に遊びに行かれる事がありましたら、お土産に買われてみてはいかがでしょうか?
ちなみに他の大分土産としては「豊後きのこカレー」なんかも個人的におススメです。甘みと辛みが両方とも強めに味わえる美味しいカレーです。ちょっと面白みを出すなら「元祖別府地獄シリーズ」なんかもいいですね。
さて、いくつか大分のお土産としておススメのモノを挙げさせて頂きましたが、実はこれらの商品って、今の時代、ワザワザ大分に行くという手間をかけなくても手に入れる事は出来るんですよね。ネットショップで買う事も出来ますし「ざびえる」に至っては日本各地の百貨店等で購入する事すら出来ます。(取扱店舗一覧はこちら)
上記のリンクを確認して頂ければわかりますが、例えば、今、僕が住んでいる大阪の場合では阪急百貨店・高島屋・近鉄百貨店で購入する事が出来ますし、東京では三越・東急百貨店・高島屋で購入する事が出来ます。
これは「ざびえる」だけに限った話ではありません。
少し大きな百貨店に行けば「銘菓売場」と銘打った売り場があり、そこには全国各地のお土産として名高い銘菓が整然と並べられています。僕達はもみじ饅頭が食べたくなった時、生八つ橋が食べたくなった時、ちんすこうが食べたくなった時、ワザワザ広島・京都・沖縄に行く必要は無いのです。少しばかりのおめかしをして、近隣で一番大きな都市の駅前の百貨店に行けば、それだけでよいのです。仮にそこにお目当ての商品が売っていなかったとしても、ポケットに手を突っ込んでスマホを取りだせば、それでほとんどの問題は解決です。あとは「もみじ饅頭 通販」とタップして検索すればよい。これで複数の商店が見つかる事でしょう。
実は、これに関して少し思った事があります。それは、この様に地方の銘菓を簡単に手に入れる事が出来るようになった現代において「お土産」に含まれる価値とは、一体、なんなのか…という事です。
昔は「その土地でなければ味わう事が難しかったという希少性」がお土産には含まれていたと思うのですよ。でも、今はお土産として購入する事の出来る商品はネットショップを活用すれば大抵、手に入れる事が出来ます。つまり現在のお土産として有名な銘菓には希少性はほとんど無いと言える。
そうであれば、現在のお土産には通常の贈答品と同じ価値しか含まれていないとなってしまうのでしょうか? でも、個人的には一概にそうとは言えないんじゃないのかな…と思わないでもありません。
例えばの話、誰かからお土産として「ざびえる」をもらった場合に「大分に遊びに行ったから買ってきたよ」と言って渡された場合と「すぐそこの阪急百貨店に売ってたから買って来たわ」と言って渡された場合に、僕達が感じる気持ちは異なるのではないでしょうか。やはり前者の方が理由はわかりませんが多くの嬉しさを感じる様な気がします。たとえ同じ商品だったとしても。
という事は「お土産」に内在される価値とは「遠くで買われた商品であること」を源泉とするモノと言えるのでしょうか? しかしながら、絶対にそうであるとも言えない気もします。
例えばの話、誰かから「じゃがりこ」をもらった場合に「これ、旅行先のコンビニで買ったんだ。お土産としてあげるよ」と言われたとして、僕達は「ざびえる」をお土産としてもらった場合と同じ嬉しさを感じる事が出来るでしょうか? なんとなく難しい気がします。
という事は「実際に遠くの土地で買われた商品であると思われること」かつ「実際に遠くの土地で銘菓として認められている商品」という2つの条件を満たす場合にのみ、僕達はお土産に対して「お土産だけに内在される価値」を感じるのかもしれません。
この2つの条件が意味するモノは…?
「自分のためにワザワザ手間をかけて、そこでしか買えないイメージのあるモノを買ってきてくれた感じ」でしょうか。
この推測が正しいとすれば「お土産を手渡す」という行為には「僕はあなたの事を、それなりに手間暇をかけて手に入れたモノを挙げるくらいには大切に思っていますよ」という気持ちの表明という意味があり、それこそがお土産の価値と言えるのかもしれませんね。
今回の記事も例によって結論が考えられていないまま書き始めたのですが、思った以上にキレイな結論に落ち着きました。よかったです。
ちなみに今回のお話は「贈与論」とか「社会関係資本論」とかに明るい人であれば、もっと深みのある結論を導き出せたのかもしれませんが、僕は、あんまりその分野を深く勉強した事が無いので、そういう分野に詳しい人からは噴飯物の記事になっているかもしれません。
まぁ、これもいつもの事なので気にしないでください。興味のある人はこれらを勉強してみるのも面白いかもしれませんね。で、内容を僕に教えてくだされば助かります。
本日もふらとぴに訪問頂きありがとうございます。
少しでもお楽しみ頂ければ幸いです。