こんにちは。チョッピーです。
本日の記事について
今回は老害化を防ぐためにチョッピーが大切だと思っている考え方についての随筆です。
若者って怖いもの知らずな場合が多くないですか?
いつの時代もそうだと思うのですが若者って怖いもの知らずですよね。
いや、もしかすると最近は若者の間にも「失敗すると終わり」「社会は怖い」という風潮が浸透しているという話を聞くこともあるので、一概にそうだとは言えないのかもしれませんが。
でも、同じ人の20代前半と50代後半を比べると前者の方が怖いもの知らずである可能性は高いのではないかと思います。これが70代後半とかになってくると逆に年を取るほど怖いもの知らずになっていく可能性もありますが。
チョッピーが若者だった時の話
一般論化していくと色々な反論が出てくる気もしてきたので僕の個人的な体験に話を変えましょう。
僕、今から12年前の2008年に大学を卒業後に新卒社員としてIT系企業に入社しシステムエンジニアとして社会人人生を歩き始めました。その時に配属された部署にはシステムの開発ツールとしていくつかの手作りユーティリティツールがありました。それらはお仕事を行う上でとても便利な代物だったのですが1点だけ問題がありました。マニュアルが無かったんですね。
システムに関して知見のある人であればマニュアルなんか無くても容易に使いこなせるモノだったのでしょうけれども、僕は残念ながら文系人材でして会社に入社するまでエクセルも使った事が無いようなITリテラシーの人物でした。当然、マニュアルのないツールなんて使いこなせない。
「なんでマニュアルが無いんだ!」とプリプリ怒りながら自作のマニュアルを作り、なんとかお仕事を進めていました。「マニュアルが無いとか終わってるわ」くらいの事を言っていた気もします。
もう若くない僕が過去の現場を振り返ると違う感想を抱く
時は流れ現在。すでに僕はシステムエンジニアとしてのお仕事はしていませんが、2019年3月までの11年間はそのお仕事をしていましたので2008年当時の僕と比べるとシステム開発に関する知見は比べるべくもなく豊富に備わっています。
この視点から過去の開発現場を振り返ってみると、いや、なかなかスゴいレベルでツールが揃っていたと思うのですよね。システム開発プロジェクトって基本的にとても大変なものです。
たとえば日経コンピュータが2018年に1745件のシステム導入/刷新プロジェクトを対象に調査した「ITプロジェクト実態調査 2018」によると「システム開発プロジェクトの5割が失敗」とされています。
成功率が50%という時点でその難易度は推して知るべし…だと言えるのではないでしょうか。さらに成功した半分のプロジェクトにおいても、それを行っている現場はとんでもない状況になっている事が多いです。
その様な状況で「開発に便利なユーティリティツールが作られている」時点で相当スゴいのです。しかも僕が1年目に配属されたシステム現場は日本を代表するとある企業のそれだったので、規模も恐ろしく巨大でした。
システム開発プロジェクトは規模が大きくなればなるほど難易度も上がっていきます。(もちろん難易度に関係する要素はそれだけではありませんが)その観点から考えると、あの現場のシステム開発プロジェクトの難易度は日本でも有数のモノだったのではないかと想像できます。
その中で「システム開発に便利なユーティリティツールが揃っている」というのは本当に感動を覚えるレベルの素晴らしさです。今なら、当時の開発陣がどれだけの苦労の中でツールを作ったのかはリアルに想像できます。マニュアルなんて作ってる余裕はないでしょう。
過去の輝きなんて気にせずに声を上げ続けるべき
でも、だからと言って、その現状に対して人は畏怖の念を感じ続けるべきなのでしょうか。僕はそうは思いません。過去の人々がどれだけ苦労をして作り上げた素晴らしい仕組みでも未来の人にとってはただの使いづらく品質の低いツールに過ぎないのかもしれません。
未来の人はその現状に対して率直に「使いづらい! 今の現場はおかしい!」と声を上げるべきですし、過去に頑張った人はその声を謙虚に受け止めるべきでしょう。そうしなければ現場は発展していきません。
あなたの栄光はすでに過去のモノなのです。過去の影響を懐かしむのは居酒屋や自宅だけに留めておきましょう。間違っても現場で過去の栄光を笠に着てはいけません。その態度はまさしく老害にふさわしいモノです。
本日の締め
今回は僕の考える老害化を防ぐコツの様なモノを僕の実体験をベースに語ってみました。
地方創生とかでも改革を成し遂げられるのは「よそ者・若者・馬鹿者」って言いますしね。これらの方々に共通するのは「過去の経緯を知らないからからこそ新しい発想が出来る」という点だと思います。「過去の経緯」を知っている人からすれば、それらの方々の意見や行動には一言いいたくなる場合もあるでしょうけれど、その一言はもしかすると「老害の戯言」なのかもしれません。
本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。
今回の記事は少し舌禍が鋭いですが、基本的に自戒の文章です。