こんにちは。チョッピーです。
今回の記事について
今回はチョッピーが目にしたとあるニュース記事を通じて、ふらとぴが目指す社会貢献の形について語ります。
2019年度の一般会計税収が予算を下回ったようです
こんなニュースを目にしました。
2019年度の一般会計税収が58.4兆円となったことが1日、分かった。複数の政府筋が明らかにした。昨年末の補正予算編成時に想定した60.2兆円から1.7兆円下振れし、2年ぶりに60兆円を割り込んだ。
基幹3税のうち、所得税は19.2兆円と補正時の見込みを0.1兆円上回ったが、企業収益の落ち込みで法人税が10.8兆円と、想定を0.9兆円下回った。消費税も18.4兆円にとどまった。
財務省が3日に発表する。
2019年度の一般会計税収は58.4兆円=政府筋|ロイター
引用文中にも書かれている通り財務省からの正式な発表は7月3日(金)。そのため7月2日現在、1次情報の確認はできないのですが、たぶん、間違いない情報なのでしょう。
これは国の財政健全化の観点から考えると、とても良くない事実ですね。
予定よりも収入が減っちゃったって事だよね? それはお財布に優しくないね!
国は財政健全化を目標に掲げています
国は「経済財政運営と改革の基本方針2018」にて「新経済・財政再生計画」という名目で財政健全化の目標や方針などを定めています。
そちらの原文などは↑のページで確認できます。財務省の「日本の財政を考える」というページ内の記載↓の方がわかりやすいかもしれません。
財務省のページ、意外と読みやすい
税収が予想を下回った状況で財政健全化を果たすために想定される施策のひとつは社会保障関係費の削減
国は「新経済・財政再生計画」にて2025年に国のプライマリーバランスを黒字化させるという目標を掲げています。つまり国は2025年に国の収入を支出よりも多くしようとしています。(現在は赤字であり収入よりも支出の方が多い状況です)
これが実現可能となるパターンは以下の3つです。
- 現在よりも収入が増え、支出が減っている場合
- 現在と比べ支出は減っていないが、収入がそれ以上に増えている場合
- 現在と比べ収入は増えていないが、支出がそれ以上に減っている場合
2019年度の一般会計税収の結果や、新型コロナウイルスによる景気の低迷などを鑑みると国の収入が増える可能性は低いように思えます。つまり「1」や「2」の実現は難しいのではないでしょうか。
となると残りのパターンは「3」だけです。収入が増えないのであれば支出を減らす。極めてわかりやすい考え方ではあります。
2019年度から2021年度の国の予算編成における歳出改革の方針では、非社会保障関係費以外の分野においては「歳出を減らす」とは明記されていません。そのため少なくとも2021年度、つまり来年度までは急に国の歳出が減ることはないでしょう。
しかし2022年度以降にどうなるかはわかりません。「新経済・財政再生計画」では2022年度から2025年度までの方針策定方法を以下のように定めています。
計画の中間時点(2021年度)で進捗状況の評価を行い、2025年度に向け、その後の歳出・歳入改革の取組に反映。
参考資料・日本はどのように財政健全化を図っていくのか|財務省
現在の状況を考えると2021年度時点の進捗状況は、どう考えても好ましくないモノとなるでしょう。そうなると現在は明記されていない社会保障関係費の削減が現実のモノとなる可能性もあります。
予定よりも収入が減っちゃったら、予定してた支出を減らして帳尻を合わせようと考えるのは自然な気もするよね。
社会保障関係費の削減は、社会的弱者に更なる努力を強いる世界を顕現させるかもしれません
社会保障関係費の削減がなされると具体的に何がどうなるのでしょうか。
全ての事象を考えるには、あまりに問いの対象が広範囲に過ぎます。ここでは現時点のふらとぴがビジネスフィールドと定めている「就労に困難を抱えている方々」に対象を絞って少し考えてみたいと思います。
- 就労支援施設の経営が厳しくなり、統廃合が進む
- 障害年金や生活保護の給付基準の厳格化や削減が行われ、就労に困難を抱えている方々の生活が厳しくなる
- 国からの一般企業に対する障害者採用の要請が強くなり、一般企業で働く障害者が増える
他にも色々な影響が想定されるとは思います。いずれにせよ「就労に困難を抱えている方々」にとっては、現在よりも強い努力が強いられる世界になるのは間違いないでしょう。
端的に言うと国がお金を払えなくなるから自分で稼ぐ必要が出てくるって事かな…。
それでも僕達は「Make everyone happy !!」を目指す
僕ばそんな世界においてもふらとぴを通じて「Make everyone happy !!」を実現するために邁進したいと考えています。
障害福祉施設の統廃合に関してはECサイトの導入やPRコンテンツの掲載を通じて競争力を向上させ、生き残れるためのお手伝いをさせて頂きたい。
就労に困難を抱えている人々に関しては、授産製品のPRを通じた工賃の向上や、ふらとぴにおけるコンテンツ作成作業を通じたクリエイターとしての就労の道などの提供により豊かな生活の手助けをしたい。
一般企業への障害者の方々の就労に関してもクリエイターとしての就労の道を提供できるように頑張っていきたい。
これらを「実現したい」と言うのは簡単です。ただ、現実的に考えて、その実現は極めて難しいでしょう。おそらく99%以上の確率で、この僕の願望は叶わず、僕は路頭に迷う事になるでしょう。
しかしながら、それは挑戦しない事の理由にはなりません。99%の確率で失敗するとしても残りの1%がある。未来は確定してはいません。確定していない以上、挑戦する価値はある。
挑戦する人生と、しない人生。出来る事ならば、僕は前者の人生を歩んでいきたいと考えています。
コーネル大学心理学教授のギロビッチ博士によれば「人間は、行動した後悔より、行動しなかった後悔の方が深く残る」らしいですよ。
本日の締め
今回は僕が目にしたとあるニュース記事を通じて、ふらとぴが目指す社会貢献の形について語ってみました
福祉事業者の方にとっては、もしかすると本記事に書いている様な「社会保障関係費の削減を前提とした考え」自体が受け入れられないモノであるかもしれません。ただ、僕は自分を社会起業家だと自認しています。福祉事業者ではありません。
僕は今後も社会起業家として「Make everyone happy !!」を実現するための社会課題の解決方法を模索していきたいと考えています。対象者は「everyone」です。納税者だけに負担を押し付けるような考え方は、僕の考える「Make everyone happy !!」には反します。
本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。
ふらとぴの理念である「Make everyone happy !!」は、その響きの能天気さに反して、実はとっても重く難しいモノだと僕は考えています。