こんにちは。風流好き、チョッピーです。
大阪府の北部、箕面市に住み始めてから早くも2年半以上の歳月が流れた。
特にこの地に思い入れがあって住み始めた訳ではない。
前職を退職し、その直後から始めたビジネスの都合で名古屋から引っ越してきただけだ。
実際、箕面市に住居を決める前には、大阪府の南部に位置する堺市の物件なども検討していた。立地・住環境・家賃…その他諸々の引っ越し時に考えるべき要素を考慮した結果、たまたま、本当にたまたま箕面市の物件に引っ越すことを決めた。
そんな純然たるよそ者としてやってきた僕。今となってはこの地が非常に気に入っている。
買い物の便も良い。大都会大阪市へも阪急電鉄で簡単に行ける。そんな立地にも関わらず自然は豊富。僕には子供がいないため関係のない話だが、聞くところによると子育てにも向いているらしい。
素晴らしい。
自然が豊富なだけあり、実は観光客も多い。大江戸温泉物語グループが経営する温浴施設やホテルもある。
このホテルには「天空ノ棚湯」という大阪平野を一望できる露天風呂もあるらしい。僕の生まれ故郷である別府にも似たような温泉施設がある。この辺りに僕がなんとなく箕面市に親近感を抱いている理由があるのかもしれない。
でも、実は僕は箕面市のホテルや温泉施設を利用した事はない。
一度くらいは行ってみたいな…と思ってはいる。ただ、自分が住んでいる土地のホテルに泊まる機会なんてあまりない。温泉もなんとなく行きそびれている。
我ながら「本当に箕面市を気に入っているのか?」と疑問が湧いてくるくらい箕面市の施設を利用していない。そんな僕だが、箕面市の有名なスポットを何も味わっていないわけではない。
2019年の12月。この地に引っ越してから8ヶ月が経った頃。僕は「箕面大滝」で有名な箕面公園に遊びに行っているのだ。
ちょうど紅葉が見頃の時期で、心が洗われた。
今年もすでにそんな時期だ。
先週の土曜日にふと箕面公園の事を思い出し「明日の日曜日に妻を誘って箕面公園に紅葉でも観に行こうかな…」と考えた。だが、実際には行かなかった。妻を誘ってもいない。
日曜日にもやるべき作業はある。妻にも予定があるかもしれない。
紅葉を観に行きたい気持ちはあるものの、それを覚えた翌日に観に行くのはあまりに急すぎる。紅葉は来週でも観れる。ゆっくり予定を調整して、来週にでも観に行けばいい…。
そんな事を考えたからだ。
そして翌日の月曜日、箕面市は大雨に見舞われていた。
僕は雨が嫌いだ。買い物に行きづらくなるし、気分も上がらない。
その日の夜、夕飯の買い出しのために家を出てみると、雨はすでに上がっていた。ただ、またいつ振り出すかわからない空模様だ。
いつもなら自転車で少し遠くのスーパーまで行くのだが、帰宅中に雨に降られてはたまらない。今日は近くのスーパーに歩いていく事にした。
道すがら、公園を横切った時、いつもと道の様子が違うのに気付いた。大量の落ち葉が道路に広がっている。
そうか。
当たり前の話だが、雨で葉っぱが落ちてしまったのだ。
この公園に植えられている木はモミジの木ではないようだが、きっと紅葉も今日の雨にやられてしまったのではないか。
やはり日曜日に箕面公園に遊びに行けばよかった。
思い立ったが吉日とはよく言ったモノだ。覆水盆に返らず。落ちた紅葉が再び盛る事もない。
買い物からの帰り道、辺りはすでに真っ暗になっていた。それに、時間帯のせいだろうか。なんだか思ったよりも寒くて、僕は落ち葉の道の上を足早に通り過ぎた。
空模様は、今にも雨が降り出しそうなままだった。
本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。
今日は飛び石連休の最終日ですね。そんな日には、なんとなくしっとりしたお話が読みたい気がして、今回の記事はいつもとは雰囲気を変えて私小説っぽくしてみました。お楽しみいただけましたら幸いです。