こんにちは。無類の仕組みづくり好き、チョッピーです。
デンジャラスゾーン
たまには品の無い話でもしてみようかな、と思う。
え…。とんでもない下ネタとか…?
違う。金だ。
金についての話だ。
…まぁ、北京オリンピックが終わったのはつい先日(2月20日)の話だしね。今なら、まだ、その話をしても大丈夫かも…?
違う。そんなベタベタなボケで話を逸らそうとするのは止めてくれ。
それは「きん」についての話だ。
僕が今から話そうとしているのは「かね」についてのお話だ。
つまりは貨幣、あるいはMoney。OK ?
え~…止めといたら?
いいや、止めない。
僕は本サイト『ふらとぴ』の運営者であり、ふらとぴクリエイターでもあるが、同時に株式会社Egeneという会社の創設者であり、代表取締役でもある。
株式会社の代表取締役が金の話をしないでどうする!?
うーん…それは確かにそうなんだけど、お金の話は気を付けないとイヤらしくなるし…。守銭奴だと思われる事にメリットはない…ような気がするんだけどね、僕は。
大丈夫。
別に「お金をください!」とか「高額商品買ってみた!」みたいな品の無い話をしようとしているわけではない。
純粋に「事業にまつわるお金の話」をするだけだ。
これなら守銭奴と思われる事もないだろう。むしろ「意識の高いビジネスマン」というポジティブな評価さえ与えられるかもしれない!
うーん、まぁ、そうかもしれない。でも、品性だけは落とさないように、細心の注意は払ってね。
当たり前だ。
僕もワザワザ自らの評価を落としたいわけではない。
というわけで、ここからは品性を落とさないように細心の注意を払いながらお金の話をしていきたいと思う。
気付き
いや~、もう、とにかくお金がない。お金が欲しい。
オイ!
いい加減にしろよ貴様!
いや、違う。落ち着いてくれ。
そんな漫画『キングダム』第698話における昌文君みたいな怒り方はしないでくれ。
『キングダム』を読んでいる人にしかわからないツッコミはNG。しかし、そんな怒り方をせざるを得ない展開だった。品性を爆速で落とした挙句にクソみたいな画像まで用意しやがって…。
違うのだ。
「お金がない」も「お金が欲しい」も事実ではあるのだが、これはあくまでも本題に入る前のウィットに富んだジョークのつもりだったのだ。
一流のビジネスマンは常にユーモアを忘れない。そんな話をどこかで聞いた事がある。
わかったので早く本題に入ってください。
はい。
さて、上では冗談めかして書いたが、実際に僕の貯金通帳の中の数字はドンドン減っている。事業を立ち上げてから現在に至るまでに、700万円くらい減っただろうか。
これが尽きると生活を成り立たせられなくなってしまう。
そのため、事業と生活を同時に継続させるためには、他社に就職したり、どこかでバイトを行うなどの方法で、どうにかして生活の糧を得るしかない。
とは言え、就職もバイトも、簡単には見つからない気がするね。事業に失敗した36歳男性の就職・バイト探しはとても厳しいモノになる気がする。最悪、どこにも働き口が見つからない可能性も十分にあると思う。
その通り。
もし、お金が尽きた上に、どこにも働き口が見つからなかったら、どうなってしまうのだろう?
生活保護に頼るしかない?
しかし、生活保護もそんなに簡単に受給できるのだろうか? よしんば受給できたとしても、十分に生活できるだけの額が給付されるのかもわからない。
そもそも、僕はお金は稼げていないが、年齢的にはいわゆる働き盛りに該当する。
36歳の健康な男性なのに生活保護? そんなのダメだダメだ! 打ちきれ!
という判断が下される可能性も、無いとは言えないのではないだろうか?
もしかすると、今の制度であれば、そのような事は起こらないのかもしれない。ただ、だとしても、いつ、そのような形に制度が改訂されるかもわからない。不安だ。
やはり、安心して生活するためには「自分で稼いだ金」が必須だ。
「稼げない状況」や「国からの給付に頼った生活」には常に不安感が付きまとう。それはあまり幸福な状況だとは言えない。少なくとも僕にとっては。
ここでハッと気がづいた。
この状況は…障害福祉施設で働く利用者の方々と同じなのではないか…?
仕組み
僕は『ふらとぴ』の運営を始めてから2年半の間、毎日無休で働き続けている。
にも関わらず僕の貯金通帳の額は減り続けている。
原因は明らかだ。
僕の労働の成果が、貯金通帳の額がプラスになるほどの社会的価値を生み出していないからである。
障害福祉施設で働く利用者の方々も、その労働の価値は月額15,776円しかないと判断されている。
月額15,776円は最新(2020年度)の就労継続支援B型事業所の工賃の全国平均です。詳しくはこちらのページをご参照ください。
僕の場合は単純に労働に価値が伴っていないだけだが、障害福祉施設で働く利用者の方々の場合は、そうではないと僕は思っている。
僕は彼らの労働の価値があまりに低くみなされている原因は「その潜在的な価値を最大限に発揮するための仕組みが現時点ではうまく回っていないから」なのではないかと考えている。
具体的には、僕は彼らの労働には潜在的に「エシカル消費の対象」としての価値があると考えている。
エシカル消費とは
地球環境や社会貢献などに配慮したモノやサービスを積極的に消費する行動。自分の欲求のみによる消費ではないため、「倫理的な」という意味の英語の形容詞エシカルをつけたことばで、倫理的消費ともいう。
エシカル消費とは|コトバンク
さらに、消費者庁の調査(令和元年度エシカル消費に関する消費者意識調査報告書)によればエシカル消費の社会的な興味は近年、大幅に高まりつつあるとされている。
エシカル消費について、全体の59.1%が「興味がある(計)」(非常に興味がある+ある程度興味がある)と回答。 2016年度調査と比較すると、「ある程度興味がある」が大幅に上昇し、「全く興味がない」が大幅に低下している。
令和元年度エシカル消費に関する消費者意識調査報告書|消費者庁
にも関わらず、その消費の対象となるべき「障害福祉施設で働く利用者の方々の労働生産物=授産製品」の売上は芳しくない。
この売上が芳しくないから、その労働の価値が「月額15,776円」としかみなされていないわけだ。
ちなみに時給に換算すると、なんと222円です。
この状況を改善するために、僕達ふらとぴ編集部員が考え、ふらとぴクリエイターやその他協力者の方々と一緒に構築しようとしている仕組みが、何を隠そう『ふらとぴ』なのである。
Make everyone happy !!
もちろん、この課題を解決しようとしているのは僕達だけではない。
障害福祉施設の運営者や職員の方々はもちろんそうだろうし、行政もどうにかしようとしている。
最近だと「障害者と共に作る」という点にフィーチャーして、そのブランド化に成功しつつあるベンチャー企業などもあるようだ。
その中でも一番、有名なのは「株式会社ヘラルボニー」ではないかと思う。
こちらの会社では、そこと契約した知的障害のある方が作られた作品(アート)をベースに、様々なイベントや商品展開を行っているらしい。
なんと素晴らしい!
ヘラルボニーが成功すればするほど、そこと契約している知的障害のある方の手取りはアップする事だろう。
ただ…ヘラルボニーの活動は、僕が考える「課題解決の仕組み」とは違うように思える。そもそも僕とは課題意識自体も異なるのかもしれない。
なお、上の文章は、僕がヘラルボニーのサイトを読んで理解した内容に過ぎません。そのため間違いや認識違いがある可能性も高いです。ご了承ください。
仮にヘラルボニーの課題意識と、その解消方法が『ふらとぴ』と完全一致しているのであれば。もしかすると『ふらとぴ』が頑張る必要すらないのかもしれない。
でも、どうやらそうではなさそうだ。
そうではないのであれば仕方がない。僕達は今後も「障害福祉説で働く利用者の方々の労働の潜在的な価値を最大限に発揮するための仕組み」としての『ふらとぴ』を完成・発展させるべく頑張っていこうと思う。
僕は、それが僕達の掲げる理念「Make everyone happy !!」の実現に通じる道だと信じている。
…あと、それが実現されれば僕の懐にもガッポガッポとお金が入ってきて「笑いが止まりませんなぁ! ウヒャヒャ!」となるハズだから。頑張る。お金のためにも。
オイ!
ホントにいい加減にしろよ貴様!
スミマセンでした。
本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。
個人的には、どうもヘラルボニーとは方向性が違うように感じているのですが、彼らから学べることは多そうです。ベンチマーク先企業として引き続きチェックしていきたいと思います。