こんにちは。業務スーパー大好き、チョッピーです。
前書き
いつものようにお買いもの。
♪ ふんふふ~ん。業務スーパーに来た~。以前、紹介した「ドライロンガン(乾燥 リュウガン)」が欲しくなったから~。
そんなわけで輸入食材コーナーをウロウロしていると…
あった!
さっそくそれを手に取ろうとしたところ…
…ん?
なんだか隣に正体不明な商品が並べられているのに気が付いた。
なんだこれ…フルーツっぽいイラストが描かれているけれど、中にはとてもフルーツには思えないモノが入っている…。
いぶかしがりながら値札を見てみると…
別に高くない…。正体が全くわからないけれど、とりあえず買ってみるか…。
というわけで今回は業務スーパーに売っていた「さんざし 丸巻(果丹皮)」をご紹介します!
なお、ドライロンガン(乾燥 リュウガン)は買い忘れた。
さんざし 丸巻(果丹皮)
パッケージ情報
パッケージに味の説明が書かれている。
なるほど。それより「丸巻」の方を説明してほしい気持ちもあるけど…。そもそも「さんざし」ってなんなんだ…。
と思いながらパッケージの裏面を見てみると…
なるほど。
ちなみにコトバンク(日本大百科全書(ニッポニカ))によると
果実は扁球形、径約2センチメートルのなし状果で、頂端に萼片(がくへん)が残り、9~10月に赤く熟す。果実が黄熟するものをキミノサンザシという。中国中部原産で享保(きょうほう)年間(1716~1736)には日本に入っていた。庭木や盆栽にし、繁殖は実生(みしょう)、挿木による。果実はクエルセチン、クロロゲン酸、オレアノール酸などのほか消化酵素を含み、消化促進作用があり、健胃、整腸薬に用いる。
サンザシ(さんざし)とは? 意味や使い方|コトバンク
とのこと。
胃腸によい果物みたいですね。
さらに
という説明文も載っていた。
『くるっと巻いた棒状のお菓子』だから「丸巻」なのかな…。
成分・栄養
成分チェック!
サンザシの他に各種の砂糖が使われているようだ。
果実と砂糖を混ぜて、練り上げているのかもしれません。
栄養チェック!
栄養成分表示上は、ほとんど炭水化物しか入っていないようだ。
フルーツ主体のお菓子はどれも大体、こんな感じの栄養成分とカロリーですね。
メーカー・ブランドなど
ちなみにこの商品、パッケージに大きく「奥賽 O’Say」と書かれている。
さらに、パッケージの左上の方には「緑色食品」とか「健源食品」などの謎の言葉もある。
これらは何を意味しているのだろう…。
気になったので調べてみた。
どうやらこの商品は中国では「山东滨州健源食品有限公司」という会社が製造・販売しているらしい。この会社名は日本語の漢字で書くと「山東沾化健源食品有限公司」になるようだ。
で、この会社名の冒頭の「山東沾化」は「山東省の沾化区」という場所を指しているようで、「有限公司」は日本語で言うところの「有限会社」という意味。
なので「山东滨州健源食品有限公司」はつまり「山東省の沾化区の健源食品という有限会社」という意味になるらしい。
だからパッケージにも「健源食品」というロゴが載っているのだろう。
さらに「奥賽」はどうやら「山东滨州健源食品有限公司」のさんざしを使ったお菓子のブランド名のことらしい。
また、「緑色食品」とは「中華人民共和国農業農村部」という日本で言うところの農林水産省に該当する行政機関が2000年3月2日に公布した「中華人民共和国農業業界基準:NY/T391-2000」にて
持続的に発展できるよう,緑色食品の基準に従って生産し専門認定機関から認誌を受け,緑色食品のマークの使用を許可され,汚染されない,質が良い栄養食品である
と定義している認定制度。さらに、その中にはA級とAA級の2つのランクがあるらしい。(参考:『中国における有機食品, 緑色食品の生産と流通』 農林業問題研究 第170号・2008年6月)
「山东滨州健源食品有限公司」の公式サイトに掲載されている証書によると「さんざし 丸巻(果丹皮)」はA級認定とされているようだ。
緑色食品 A級認定の条件
生産地の環境要求は NY/T391の基準要求を満たし,生産過程において,緑色食品生産基準及び生産操作規稼の要求に従い,化学合成資材をできるだけ少量に抑えるかもしくは使用しない.品質及び包装は緑色食品の基準を泌たすこと
『中国における有機食品, 緑色食品の生産と流通』 農林業問題研究 第170号・2008年6月
まとめると
「さんざし 丸巻(果丹皮)」は中国の「山东滨州健源食品有限公司」の「奥賽」というブランドの商品であり「緑色食品のA級認定」を受けている
となる。
これでやっと「奥賽 O’Say」「健源食品」「緑色食品」の謎が解けました。
誰も気にしないことの説明に大幅に紙幅を費やしてしまった気がしないでもない。
香り・味
いよいよ実食!
中身は個包装になっている。
とりあえず包装を剥いで、中身をお皿に出してみた。
なんだこれ…。
どうみてもフルーツのお菓子には見えない。かりんとう…?
匂いを嗅いでみる。
確かに甘酸っぱい香りがする…。少し梅っぽい?
食べてみよう。
なお、上記の動画を音有り1倍速で楽しみたい方はこちら ↓ をどうぞ。
ねっとりしていて、かなり強い甘みと、そこそこの酸味…。それと梅に近い旨味がある…ような…。
正直、食べ慣れていない感じの食感と味わい。
だから動画では不信感が隠しきれていないリアクションになっているが、そのあと何本か食べ続けてみたところ、だんだん美味しく感じられるようになってきた。
とはいえ、かなり濃い目の味なのは間違いないので、同じく濃い目の緑茶や紅茶と一緒に楽しむのが良い気がします。
梅を甘く調理したお菓子が好きな方には、特に強くおススメできる。
公式サイト
業務スーパーの商品紹介ページはこちら ↓
今回の締め
今回は業務スーパーで売られていた「さんざし 丸巻(果丹皮)」をご紹介しました。
本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。
実は僕、中国にはのべ半年くらいの滞在経験があるのですが、このお菓子は初めて食べました。