【げぇむのよこみち】第109回:【GamePass対応】郵便配達ADV『Lake』はアラフォーに刺さる大人ゲー

げぇむのよこみち

こんにちは。一の位を切り捨てればアラサーの横道それ夫です。

今回はインディーズ系ADV『Lake』という作品の紹介&レビュー記事をお届けします。

ストーリーに関するネタバレはありませんので、プレイ前の参考にもお読みいただけます。

Lake

概要

Gamiousというオランダのゲーム開発チームによる作品です。

音声は英語ですが字幕や各メニューは日本語に対応しており、翻訳の質は上々です。

2022年7月現在、国内の家庭用ゲーム機ではXboxSeries S|X版のみ展開されています。

DL専売で価格は2,050円。なお、XboxGamePassに対応※しています。

横道それ夫
横道それ夫

※こちらは2022年7月12日現在の情報です。GamePassは最新作も含めて大量のゲームを遊び放題の神サブスクですが、定期的にソフトの入れ替えもあります。もしかしたら、本記事を読まれる時期によっては本作が対応していない可能性もあります。あらかじめご了承ください。

1986年9月1日。

あなたは、大都市から静かな故郷に帰ってきた40代のMeredith Weissを演じる。

彼女はソフトウェア会社で慌ただしい生活を送っていたが、父の代役として地元の郵便配達員になる。

オレゴン州の美しきProvidence Oaksでの2週間、彼女は何人かの見慣れた顔、そして多くの新たな人々に出会う。

あなたはMeredithとして、誰と話すか、誰と友人になるか、さらには誰とロマンティックな関係を始めるかも決めていく。

何が起きるにせよ、この仕事の最後に彼女は決断しなければならない。大都市での大変な仕事に戻るのか、育った町に残るのかということを。

Lake | Xbox.com

ジャンルはアドベンチャーと言えますが、単にテキストを読み進めるだけでなく、郵便配達員として車を運転し、町中に郵便や小包を配って回るゲームです。

運転と言ってもアクセル・ブレーキ・ハンドル操作くらいのシンプルなもので、レースゲームのような繊細な操作は求められません。

いいところ

本作の主人公は40代。それゆえに紡がれる物語もかなり大人向け。以下に挙げる「いいところ」は、世代によっては共感できず、却ってマイナスになる可能性もあります。

窮屈に感じていた故郷の魅力、再発見

本連載の読者のなかにも「こんな田舎でずっと暮らすなんて嫌だ!都会に出たい!」という思いで地元を離れて勉強や仕事に励んでいる方がいるのではないでしょうか。

そして、そこから時が経ち、久しぶりに訪れた故郷で「嫌だと思って飛び出した故郷も、あらためて考えてみるといいところがいっぱいあるよなぁ」みたいな気持ちを抱いた方もいるのではないでしょうか。

本作は、ソレです。

横道それ夫
横道それ夫

若いころには気づけなかった故郷の魅力に大人になってようやく気付く、という「大人あるある」が随所にあるので、アラフォー的には共感が半端ないです。

トゥーン調で描かれる町並みや湖畔の風景は美しく、アメリカはオレゴン州という自分には縁もゆかりもない土地であるにも関わらず、どこか懐かしい郷愁を感じさせてくれました。

疎遠になっていた友人との再会

10代の頃に仲の良かった友人。

久しぶりに再会した彼らは結婚し、父になり母になり。

顔を合わせて話をするものの、懐かしさ以上にどこか距離感みたいなものを感じてしまってお互いぎこちなくなり…。

アラフォーの読者なら、そんな経験もあるのではないでしょうか。

本作は、ソレです。

横道それ夫
横道それ夫

レーティング的には「16歳以上推奨」の本作ですが、作中の登場人物の関係性やセリフは10代では共感しづらい大人向けのものが多いです。逆にアラフォーにはぶっ刺さります。

ちなみに本作は割と自由度が高く、上に書いたような感覚やドラマは強制されるものではありません。

「やっぱ田舎ってクソだわ!」「今更、高校時代の友達と話すことなんてねーわ!」と思いながら、田舎での2週間を過ごすのもアリです。

横道それ夫
横道それ夫

ただその場合、本作でやることは、たぶん郵便配達だけになります。

ちょっとダメなところ

郵便配達パートがとにかく地味

本作のダメなところを挙げるとすれば、この1点です。

これが地味。とにかく地味。

  • 朝、手紙と小包が積まれた車を運転して郵便局を出発。
  • 届け先の玄関前に停車して手紙をポストに投函。小包の場合は車の後部ドアを開けて荷物を取り出し、玄関のピンポンを鳴らして在宅確認。在宅であれば手渡し、不在であれば置き配。
  • すべて配り終わったら郵便局に戻る。

まさに郵便配達なのですが、ここにはゲームとしての面白さがほとんどありません。

概要欄にも書きましたが、運転の操作はいたってシンプル。道なき道をショートカットしたり、ドリフトしたりもできません。

ラジオを流しながら湖に沿って続く道をのんびり走るのも最初のうちは楽しいのですが、配達する郵便物が増えてくる中盤以降は完全に「仕事」です。

横道それ夫
横道それ夫

余りに地味すぎて、配達パートプレイ中に2度ほど寝落ちしました。なので本作のクリアまでの時間は測定不能…。

配達パートの地味さは、華やかな都会での暮らしの対比的な作品上の演出にも一役買っていると思うので、一概にマイナスポイントでもないのですが…まぁ地味です。

アラフォー以上の人は一度やってみよう!

本作で描かれるテーマは、ある程度年齢を重ねた人であれば大なり小なり感じたことのあるものばかりです。

今までの自分とこれからの自分を見つめ、人生の岐路について考える超大人向けな本作は、アラフォー以上のプレイヤーなら共感できるところが多く、とても楽しめると思います。

アラフォー横道それ夫から見た本作の評価は…

星5つ!★★★★★!!

GamePass加入者ならぜひ!

そうじゃなくてもプレイできる環境にあって、作品の主人公と年齢や環境が近い人にはオススメです!

 

今日もふらとぴにお越しいただきありがとうございます。ではまた!

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1986年、Meredith Weissは大都市でのキャリアを一休みして、故郷で郵便配達をすることにした。象徴的な湖と一風変わったコミュニティを有する、美しきProvidence Oaksで、彼女は2週間のうちにどのような経験をするのだろう?そして、彼女が次にすることは?全てはあなた次第だ。

↓なお、PC版もあります。

Steam:Lake
1986年、Meredith Weissは大都市でのキャリアを一休みして、故郷で郵便配達をすることにした。象徴的な湖と一風変わったコミュニティを有する、美しきProvidence Oaksで、彼女は2週間のうちにどのような経験をするのだろう?そして、彼女が次にすることは?全てはあなた次第だ。
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