山頭火さん、八月六日から九日まで日記が飛んでいます。
この間は、『晴れてよろし、降ってよろし、何もかもみなよろし。』の一文だけ記されています。
そして、本日は八月十日。
死を前にして涼しい風
山頭火さん、日記を読むと、この八月六日から九日の間に自殺未遂をしたようです。
睡眠薬を大量に飲んだようですが、体が拒否したのか、自然に吐き出してしまい、未遂に終わったようです。
十日の日記の後、十五日まで再び空いています。
それでも十日は、句詠んで、日記書いてるんです。
句詠むんだ。日記も書くんだ。
変なところに感心してしまいました。
でも、そこでいきなり復活するわけではなく、
また、しばらく間が空くんですね。
八月は、何かと死を思わせるような事が多いです。
お盆やら、終戦記念日やら。
道端で裏返って、足をもぞもぞさせる、最後の時が近い蝉とか。
そこに、何かまた一つ加わってしまった感じです。
山頭火さんの句。
ちなみに、私の父方の曽祖父、為吉さんも八月十六日が命日です。
つい最近、知ったんですがね。名前も命日も。
先祖に怒られますは。
メメント・モリですか、そうですか。
遺影のあの人は笑っていますか、どうですか。