こんにちは。脂・ニンニク・醤油、チョッピーです。
ラーメン
今から14年ほど前、僕が大学4年生だった頃の話だ。その頃、僕はとあるラーメン屋さんに謎の憧れを抱いていた。
そのラーメン屋の存在を僕が初めて知ったのは何がキッカケだっただろうか。
インターネットの記事だったような気もするし、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)に貼られていた画像だったような気もする。
キッカケが何だったのかはハッキリとは思い出せないが、憧れを抱くようになった理由は明白だ。僕の大好きなバンド「マキシマム ザ ホルモン」のメンバーが、そのラーメン屋を愛好していたからだ。
今となっては日本各地にのれん分け店舗や、インスパイア系と呼ばれる類似のラーメン屋さんが広がる一大ラーメンブランド。
もう、その正体に感づかれた読者の方も多いだろう。
そう、そのラーメン屋の名前は「ラーメン二郎」だ。
それは衝撃的な存在だった
僕は大分県出身。大分県は九州にある。九州のラーメンと言えば基本は豚骨だ。
そのため僕がイメージするラーメンも基本的には豚骨ラーメン。大学時代によく食べていたラーメンも、もちろん豚骨ラーメンだった。
そんな豚骨ラーメンの中でも最高峰だと僕が感じているのは、有名チェーン店の一蘭のモノ。
一蘭のラーメンは味が美味しいのも勿論ながら、見た目も美しい。
豚骨を丁寧に煮出して作られたであろうスープ、そこに沈む細麺、浮かべられたチャーシュー…。全ての要素が整然と組み立てられ、芸術品とも言える逸品が作り上げられている。
ラーメンとは、それを完成形として目指すモノ。
そんな僕のラーメン感は、ラーメン二郎の画像を見た瞬間に粉々に粉砕された。
一蘭のそれとは明らかに異なるビジュアル。
確かに要素としてはスープ・麺・チャーシューと、どう考えてもラーメンなのだが…当時の僕は(というか今でも)これを「美味しそうなラーメン」だとは認識できなかった。
しかし、僕の敬愛する「マキシマム ザ ホルモン」のメンバーによれば、これは絶品らしい…。興味は高まり、憧れは募る一方。
当時の九州には二郎系ラーメンを提供しているお店は存在していなかったのです。今は大分県はおろか豚骨ラーメンの聖地である福岡県にも出店しているらしいですが…。
当然の結論
その後、僕は関東に移住し、無事に二郎を味わう事が出来た。
初めて二郎を口にしたのは横浜の関内にある「ラーメン二郎 横浜関内店」でした。
確かに美味しい。見た目以上にパンチのある味でクセになる。
結果、関東に住んでいる間、僕は月に1度くらいの頻度で二郎を食べる生活を続けてしまった。
時は流れて現在、僕はこの数年、一度も二郎を口にしていない。
最後に二郎系ラーメンを食べたのはおそらく2018年。名古屋の栄にある「立川マシマシ栄住吉店」のモノだと思います。
何故か。理由は簡単。
二郎系ラーメンは明らかに体に悪いと思われるからだ。
いや、もちろん「二郎系ラーメンを食べると体を壊す」なんて事を言うつもりはない。
実際、健康な方がたまに食べる分には何の問題もないだろう。不健康な方が毎日食べたところで何も起こらないかもしれない。僕は医者ではないので断言する事は出来ない。
ただ、二郎系ラーメンは少なくとも僕の体には悪影響を及ぼす。
太るのだ。
信じられないくらい簡単に太るのだ。
憧れのソレ
そんなわけで僕はもう3年近く二郎系ラーメンを口にしていない。
ただ、実は昨日、なぜか猛烈に二郎系ラーメンが食べたくなった。
僕は今、大阪に住んでいる。自宅から少し歩いた場所に、二郎系のラーメン屋さんはある。行こうと思えば行ける。
だが、行ってしまえばお終いだ。太る。確実に太る。
僕は悩んだ。
結果、妥協の産物として自宅でニンニクを大量に使った焼うどんを作る事にした。
結果、まるで自宅が二郎系ラーメン屋であるような香りに包まれることになった。
その代わり、焼うどんは最高の味わいだった。僕の二郎欲求(?)も完全に解消された。
二郎系ラーメンにはニンニク以外にもスープ・麺・チャーシューなどの様々な要素がある。
ただ、どうやら僕は大量のニンニクさえ摂取できれば、それで十分だったようだ。
僕の大学時代の憧れは大量のニンニクに対してのモノだったのかもしれない。
憧れているモノはキラキラして見える。
でも、その正体は意外と、どこにでもあってすぐに手にできるモノなのかもしれない。
本日の締め
今回は僕の食事に関するお話を書いてみました。
思い出話を交える事で「エモみ」がにじみ出る文章を狙ってみたのですが、どうも、そんな感じになった気はしませんね。
二郎とニンニクではエモみは出せないのかもしれません。
本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。
なにか満たされない気持ちの時は、とにかくニンニクを大量に食べてみるのがいいのかもしれません。