こんにちは。エイムするときに立ち止まりがち、横道それ夫です。
次世代機向けタイトルとして発売されていた作品の完全版である『Bright Memory: Infinite』がNintendoSwitchでも発売されていることを知り、気になったので購入しました。
ハイスペックゲーム機向けの作品が果たしてNintendoSwitchにどれくらい最適化されたのか!?
本レビューはXbox Series X版『Bright Memory』『Bright Memory: Infinite』をプレイした経験のある筆者視点からのNintendoSwitch版『Bright Memory: Infinite』レビュー記事です。
なお、本作は「CERO:Z」(18歳未満の購入・プレイ禁止)の指定を受けている作品です。
Bright Memory: Infinite
概要
中国に拠点を置く、FYQD(公式Twitter)という開発チーム(というかほぼ個人)による一人称視点シューティングです。
2022年7月21日に発売された本作は、家庭用ゲーム機ではXBOX Series SX、Playstation4・5、NintendoSwitchでプレイ可能です。
いずれもダウンロード専売で、価格はほぼ2,000円(PS版だけ2,001円)です。
ハードごとにタイトルの後ろにGold EditionとかPlatinum Editionとか付いていますが、通常版や限定版のような仕様違いがあるわけではないようです。
一応、本作は2020年に発売された『Bright Memory』の完全版にあたります。
なぜ「一応」なのかというと、前作『Bright Memory』と本作『Bright Memory:Infinitie』は主人公やグラフィックの質感を除いてほとんど別ゲーだからです。物語も操作性もほぼ刷新されており、本作からのプレイで全く問題ありません。
で、繰り返しになりますが、本作は『CERO:Z』です。
以降の埋め込み動画やリンク先も18歳以上を対象とするコンテンツですので十分ご留意ください。
ストーリー
2036年世界各地の空に原因不明の異変が発生した。“超自然科学研究機構(SRO)”は異変を調査するため、各地に調査員を派遣した。異変の裏には世界の存亡に関わる謎が隠されており、知られざる歴史が明らかとなる……。ゲームプレイ
Bright Memory: Infinite Gold Edition | My Nintendo Store
FPSとACTを融合したスピード感にあふれたゲーム性。さまざまなスキルや能力を組み合わせ、華麗なコンボを叩き込め。近接武器によって敵の攻撃を防御したり弾いたりすることも可能。ゲーム内で見つかる銃には多数の弾薬を用意。焼夷弾・粘着弾・反射弾・誘導弾などを状況に合わせて選択しよう。
プレイ時間とローカライズについて
本作のクリア時間は大体3時間。テンポよく進めば2時間くらいといったところです。
ローカライズについては、各種メニューはもちろん、有名キャストによる日本語吹き替えも完璧です。
この手のジャンルは字幕を追っている余裕がないので、日本語吹き替えは本当にありがたいですね。
難易度について
本作にはストーリーを楽しみたい人向けの低難易度モードが搭載されています。
また、エイム(スティックを操作して狙いをつけること)が苦手なプレイヤーをフォローするエイムアシストもあります。
しかし、だからといって初心者も安心!とはいきません。
本作の売りは銃撃と剣戟による爽快なアクションですが、逆に言えば立ち回りにおいて両方の操作を求められる、とも言えます。
低難易度であっても操作が簡略化される訳ではないですし、長編作品のように少しずつ使えるスキルが解放されていくタイプでもないので、冒頭からすべての操作方法を駆使する必要があります。
FPSとしてはゲームスピードも速めなので、この手のジャンルに不慣れな場合は苦戦を強いられると思います。
低難易度であればある程度のごり押しも可能ですが、一対多数かつ遮蔽物が少ない戦闘場面も多く、理不尽さを感じることもしばしば…。
僕は特段FPSが得意でも苦手でもないですが、難易度イージーでクリアまでに8回死亡しました。
実際、Switch版はどうだったか
さて、今回の主題です。
本作はNintendoSwitch以外に、XBOX Series XやPlaystation5でも発売されているのは先述のとおり。
しかも、そっちでは4K出力や120fps対応といった、現行ハードでもトップクラスの描画処理に最適化されています。
一方、Switchはバリバリの現役とは言え5年以上前のハード。最適化とか無理なのでは…?
さて、一通りSwitch版を遊んでみた感想ですが…
正直、あえてSwitchで遊ぶメリットは少ない、と思います。
もちろん、フォートナイトやAPEXのような超大手シューティング作品でもない本作が、このレベルで最適化されていることは称賛に値します。
しかし、やっぱりSwitchが本作のような作品を想定したハードじゃないんですよねぇ、たぶん。
一応、メリットは…
- 極端な処理落ちはない
- 携帯モードでも割とまともに動く
- つまり、NintendoSwitchで遊べる
一方、デメリットは…
- テクスチャの継ぎ目がハッキリわかってしまうほど劣化した主人公のグラフィック
- 最高でも30fpsまでのフレームレート
- たまに昔のYoutubeみたいにボケボケになっちゃう遠くの敵
- 簡略化されてバランと化した草オブジェクト
- 解像度を下げ過ぎてまったく読めないスタッフロール など
解像度の低下や描画の簡略化が視認性の低下につながってしまっているのが結構つらいです。
また、低フレームレートで画面が目まぐるしく動くので大画面のTVモードだと3D酔いしやすいかもしれません。なので、僕は携帯モードでのプレイを推奨します。
残念ながら、TVモードだけでは他ハードの劣化版という認識で良いかと思います。とは言うものの、今のゲーム業界の勢力図を考えれば「NintendoSwitchで遊べる」ことが何よりも重要なんだろうなぁ。
ところで、業界最大手レビューではハードの違いについてこのように書かれています。
細部の描写を抑えたぶん、戦闘時の没入感などは損なわれることがなく、本作の持ち味であるハイテンポな戦闘はSwitch版でも同様に楽しめる。限られたスペックの中で爽快感や臨場感を優先した最適化が施されており、ゲームプレイ自体には違いが生じにくいのがポイントだ。
個人的な所感としてはプレイ体験にはほぼ差がなく、どちらも同じような気持ちで楽しめた。ハイグラフィックにこだわるならPS5版、寝ながら携帯モードで気軽に遊びたい人はSwitch版がオススメ。携帯モードの場合ジャイロ操作にも対応しているため、ジャイロに慣れている人ならより遊びやすそうだ。
Switch、PS5、XSX|S版『Bright Memory: Infinite』プレイレビュー。ハイテンポなアクションFPS、機器ごとに最適化された描写で高い没入感が得られる一作 | ファミ通.com
実際、フレームレートなどの感じ方にはかなり個人差があるようです。気にならない人はまったく気にならないとか。
本作自体の評価は星5つ。
NintendoSwitch版であれば、星3つ!★★★☆☆!!
今日もふらとぴにお越しいただきありがとうございます。ではまた!