お久しぶりです、横道それ夫です。
今回は横道それ夫のきまぐれエッセイ回をお届けします。
レビューしたいゲームが無いときや大作ゲームに注力しているときに書きがちなやつです。
毒にも薬にもならぬ内容ですが、最後に今年のご挨拶もあります。
よかったらお付き合いください。
押し寄せる衝動
定期的に「すべてを消したい」衝動に駆られる。
厨二的なアレではなく、いわゆる「断捨離」のことである。
この衝動が大きな波になって押し寄せたのが2022年11月の終わりごろだった。
家にあるあらゆるものが邪魔くさく感じてしまう。
こんなとき、B’zの『LOVE PHANTOM』を流しながらかたづけをするのが僕の流儀。
服。本。食器。調味料。家具。
古くなったものや使わなくなったものを曲の勢いでガンガン捨てていくのだ。
いっらなーい♪なぁにもー♪すってってしまおう♪きっみをさーがしさまようマイソー♪
それを捨てるなんて?
作業が佳境に入り、「要りそうな気もするけど無くても何とかなりそうなもの」に手をつける。
断捨離はここからが本番だ。
ここでひとつ、断捨離のコツをお教えしよう。
それは「割と大事なものを捨ててしまう」ことだ。
そうすることで、捨てるか捨てまいか迷っていた微妙なラインのアレコレを簡単に捨てられる。
僕の場合はこうだ。
そう、長年愛用していたPS4Proを処分した。
かなり理不尽に思えるマイナス査定を食らったが、21,000円で買い取ってもらった。
ないわぁ…マジで。HDMIとか1,000円で買えるやんか。
つまりHDMIケーブルが6.25本あればPS4Proを錬成できるのか…とかしょーもないことを妄想して気持ちを落ち着かせた。
まぁそれはともかく、ソフトもまとめて売ったのでデスクや収納スペースがかなりスッキリした。
なお、家に帰って確認すると、HDMIケーブルはモニターのHDMI2の端子に刺さったままだった。
あと、同様にXBOX Series Xも友人を介して欲しいという方にお譲りした。
断っておくが、定価以上の値段を吹っ掛けたりはしていない。
兄の左足とか弟の肉体とかも要求していない。
僕の部屋から「家庭用ゲーム機」のほとんどが姿を消した。
さいごのかぎ
とは言っても、別にゲーム自体を卒業するとかいうわけではない。
ゲームは僕にとって30年来の趣味だ。そうそう捨てられない。
では何故、ここまで思い切って家庭用ゲーム機を処分したのか。
早い話だ。断捨離と並行してPCを新調したのである。
動画編集作業や配信などに使うので割とイイやつです。流石にハイエンドとまでいきませんが、我が家のフルHD144hz環境ならほとんどのゲームも「最高品質」で遊べます。
最近のゲームはもっぱらマルチプラットフォーム。
PSで言うと『Horizon Zero Dawn』『アンチャーテッド』など、かつてのハード専売タイトルもPC版がリリースされてきてます。XBOXに至ってはPCでもGAME PASSは使えるし、そもそも僕がXBOXで遊びたいゲームの多くはXbox Play Anywhere対応なので影響はほとんどないのです。
つまりPC環境を盤石にしておけば、ハードの垣根を越えて割と何でもできる。
グッバイ、家庭用ゲーム機。
ハロー、割といいPC。
渋滞していたHDMI端子もスッキリだ。
HDMI2端子に刺さったままの実質4,000円のHDMIケーブルも、もう必要ない。
ひとつのアイテムで世界がグッと広がった。
ドラクエに登場する、どんな扉も開けられる「さいごのかぎ」を手に入れた気分。
遊べないのはせいぜい『マリオ』と『ポケモン』と『ファイアーエムブレム』と『カービィ』と『メトロイド』と『ゼノブレイド』と『ゼルダの伝説』と『スプラトゥーン』と『どうぶつの森』くらいだ。
……。
ダメじゃん!!
ここ数年の任天堂は強すぎる。
ファイナルファンタジーやドラゴンクエストのような他社の大作に依存せず、自社IPでゲーム業界の先頭を独走している。
ホント、ヤバすぎて草、である。
正直もう世間一般では「テレビゲーム=NintendoSwitch」になっていると思う。
実際、夢中になってポケモンを遊んでいる僕の姪っ子はプレステもXBOXも知らない。
僕もPCでゲームができるようになったとは言え、ゲーム時間の大半はNintendoSwitchのソフトに費やす日々だ。
本当の「さいごのかぎ」はNintendoSwitchなのかもしれない。
よいお年を
2022年も【げぇむのよこみち】にお付き合いいただきありがとうございました。
来年もゲームレビューやらエッセイやら、読んでくださる方々が楽しめる内容を綴っていけたらなぁと思っています。
テキスト以外でも何かできたらなぁと思ってはいますが、これは去年の今ごろにも思っていたことなので、やっぱり思うだけになるかもしれません。
ちょっと空きますが、第129回は2023年1月11日(水)に掲載予定です。
よかったらまたお越しください。
今年一年、ありがとうございました。
みなさま、よいお年をお迎えください。