こんにちは。月に2,3回マッサージに通っています。横道それ夫です。
今回は、何かと話題のリズムゲーム『ビートリフレ』のレビューをお届けします。
ストーリーに関する記載はありません。購入前の参考にもどうぞ。
なお、リンク先・引用元等の一部に若干の性的表現が含まれます。苦手な方はご注意ください!
ビートリフレ
概要
2022年8月1日にSteamにて販売開始されました。
価格は2,980円。Steamなのでパッケージはなく、ダウンロード専売です。
製作元はqureate(公式HP・Twitter)という国内メーカーです。
ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、本作は元々、『マッサージフリークス』というタイトルでNintendoSwitch用ソフトとして発売される予定でした。
本記事ではタイトルやプラットフォーム変更の顛末は語りません。気になる方はご自身で調べられるか、「マッサージフリークス 経緯」で出てくる記事を読むなどしてください。
個人的には『ビートリフレ』の方が響きがカッコよくて好きです。
About
リズムゲーム × 美少女 × マッサージ!新感覚リズムゲームで女の子のコリをほぐしちゃおう!
本作はリズムに合わせて女の子をマッサージする新感覚のリズムゲームです。
マッサージ店に訪れるお客様は体の疲れだけなく悩みを抱えています。
秘伝のマッサージで身も心もほぐしてあげてスッキリさせてあげましょう!STORY
指原圧志(ゆびはらあつし)は、祖父が生前に営んでいたマッサージ店の片付け中に喋るネコのもみじと出会う。
戸惑いながらももみじの正体を聞こうとしたのも束の間、
今度は祖父の借金を取り立てに借金取りまで現れる始末。
無茶な条件を提示され、たじろいでいるともみじは世にも奇妙な力を分け与えてくれたようで…?借金返済の期日はたった1ヵ月!
災難続きの日常から始まるマッサージライフ!今はこの力が何なのかとか、なんでネコがしゃべってんだとか、そんなこと考えている場合じゃない!
一癖も二癖もあるお客様たちにマッサージを施して、
借金返済を目指すのだ!SYSTEM
■マッサージで女の子の悩みを解決して好感度アップ!様々な悩みを抱えている女の子たちが祖父から受け継いだマッサージ店に来店する。
門外不出の秘伝のマッサージで気持ちよくなってもらい、好感度を上げると恋愛に発展!?
借金返済はもちろんのことマッサージを通して女の子たちのお悩みを解決しながら恋愛も楽しもう!■リズムに合わせてレッツマッサージ!代々伝わる秘術で身も心もスッキリさせよう!
ビートリフレ | Steam
もみじが伝授してくれた秘術は「施術される人物が潜在的に求めている音楽を、音波として手袋から伝えて体の中と外、両方から癒す」という特殊なマッサージです。
楽曲に合わせて表示されるボタンを押してリズムを刻みましょう! リズムゲームが楽しめる楽曲は全50曲!
引用文を読んでいただくと明らかですが、本作はリズムに合わせてボタンを押すリズムゲーム、いわゆる「音ゲー」です。
音楽に合わせてコントローラーのボタンやキーボードをリズミカルに推すことで、スコアが伸びたり、その他いろいろなことが起こったりします。
音ゲーなので。
なお、起動時に「本ゲームではヘッドホンを用いて遊ぶことをおすすめします」と出てきます。
音ゲーなので。
これについて、あくまで個人の主観ですが、「ヘッドホンを用いるのがおすすめ」というよりは「スピーカーを使用するのは推奨しない」な気がします。
音ゲーなのに?
もちろん日本語対応
国内メーカーがNintendoSwitch向けに開発していたソフトなので、当然、日本語はフルサポートです。
しかし、起動時はなぜか英語になります。オプション設定から言語を日本語に変えましょう。
悪ノリが過ぎる部分もなくはない
さて、本作の売りのひとつである「女の子のカラダをマッサージする行為」や「それに対する女の子の反応」についてです。
正直、世の中に数あるコンテンツと比較して、本作が特に「犯罪を助長する表現」や「過剰な性表現」をしているということは無いように思います。
個人の感想です。
そもそも、本作のノリ自体は完全な「バカゲー」の類なので、正直エッチさよりもくだらなさの方が目立つレベルです。
ドキドキ興奮するというよりは、ケラケラ笑いながら遊ぶ感じです。
が、まぁでも…悪ノリが過ぎるといえば過ぎるかも?
登場人物の表情や声、肌の露出表現などについては「どこまで許されるか」というチキンレースみたいになっている部分もあり…不快に思う人はひたすらに不快に思うかもしれません。
とはいえ、ダウンロード専売ゲームという特性上、意図的に触れようとしない限りは目に入らないものなので…ね?
避雷針にする訳じゃないですけど、『To LOVEる』とかの方がエッチだと思いますよ。
もう…ダメ…わけわかんない!!
音ゲー部分の話です。
音ゲーパートで使うボタンは基本8つ。XBOXコントローラーでいうところの十字キーとABXYです。
ときどき左右のスティックも使います。
キーボードにも対応していますが、そちらは使用していないの配置についてはちょっと分かりません。
たぶん「WASD」と「↑←↓→」だと思います。
ところで、一般的な音ゲーのノーツ(これが決まった場所に来たらボタンを押してね!の印)は、基本的に一方向から流れてくると思います。
例えば、『DJMAX』だと上から下へ
『太鼓の達人』であれば右から左へ
みたいな感じです。
ところが本作はノーツが上左右の3方向(実際は画面配置の関係から6方向くらい)から流れてきます。
これが非常に見づらいです。
画面中央から少し離れた左右2箇所にノーツが降ってくるので、どちらか片方に集中力が割かれるともうメチャクチャになります。
画面左を注視して、左端から流れてくる「◁ボタンノーツ」を長押しするタイミングを測りながら、画面右端から流れてくる「Bボタンノーツ」を押すタイミングを伺う(しかも裏打ちみたいなタイミングで)となると、人間の視線移動では相当無理が出ます。
判定も結構シビア(特に長押し判定の最後ボタンを離すとき)で、「リラクゼーション」をネタにした作品なのにプレイヤーはガッツリ集中力を求められます。
23インチモニタにフル画面表示して1m弱離れたくらいで見ていたのですが、難易度ノーマルのステージ5くらいで視線移動が追いつかなくなりました。ライトなノリだと思って甘く見てました。
元々、Switchの携帯モードでのプレイを想定してデザインされたレイアウトなのでしょう。視線移動が必要な画面サイズでのプレイは推奨しません。
もう…ダメ…わけわかんない…。(結局、画面サイズを下げる&ノーツスピードを上げる、である程度解決します!)
お願い、早くイッて!!
これはゲームテンポの話です。
本作は全体的にちょっとテンポが悪いです。
まず気になるのが、日付が変わる際のカレンダー演出。
妙にトロトロしていてストレスが溜まります。
なんで飛ばせないの?早くイッて欲しいのに…。
もうひとつは音ゲーパートでの会話演出。
楽曲(というかマッサージ?)の途中に会話が挟まるのですが、それらはボタンによる先送り不可です。
「き、気持ちいい…」とか「も、もう…だめ…」とか、そこそこアレなセリフではあるのですが、基本的にワンパターンなので3ステージもすれば食傷気味になります。
お願いだから!早くイッて!!!
……悪ノリが過ぎて申し訳ありません。
まとめ
販売までの顛末で界隈を賑わせた本作。
ノーマル以上の音ゲーパートは難易度が割りと高く、「女の子をマッサージしてヤッフゥーー!」くらいの気持ちで臨むと結構苦戦します。
そして、面白いか面白くないかで言うと…あんまり面白くはないです。
「ビートを刻む快感」みたいなのが少ないんですよね。SEも「ドンッ!」とか「シャンッ!」じゃなくて「むぎゅ~」なので。
音ゲーがしたいなら、例に上げた『DJMAX』や『太鼓の達人』の方が数倍遊べます。
あと、Steamでパッチを当てても18禁仕様になったりはしません。期待は禁物です。
どちらを目的にするにしても、「ネタゲー」「バカゲー」であることを前提に購入を検討しましょう。
本作の評価は…
星3つ!★★★☆☆!!
などと言いましたが、僕はこういうノリのゲームは業界の為にも生き残っていくべきだと思うので、キュリエイトさんのこと応援しています。
今日もふらとぴにお越しいただきありがとうございます!ではまた!!