こんにちは。チョッピーです。
本日の記事について
今回は「ほぼ日」の2月25日の「今日のダーリン」を読んでチョッピーが感じたことを書いていく随筆です。
「ふらとぴ」はその運営において色々なサイトを参考にしています
過去の「Daily Choppy !」でも何度か明言しているのですが「ふらとぴ」はその運営において色々なサイトを参考にしています。例えば「Daily Choppy !」第33回で参考サイトとして挙げさせて頂いているのは以下の5サイトです。
今のところ僕が「ふらとぴ」の類似サービスだとみなしているサイトは例えば↓みたいなサイトです。
ほぼ日刊イトイ新聞
デイリーポータルZ
北欧、暮らしの道具店
はまれぽ.com
ロケットニュース24どのサイトも面白くてスゴいなぁ…と感じています。
【Daily Choppy !】第33回:ふらとぴのビジネスモデルについて③ -広告戦略編|ふらとぴ
僕はこれらのサイトをよく楽しませて頂いています。特に「ほぼ日」はとても高い頻度で拝見しています。
2月25日のほぼ日の「今日のダーリン」がスゴかった
ほぼ日とは
「ほぼ日」はGoogle検索の説明文を引用すると以下の通りのサイトです。
糸井重里が主宰するウェブサイト。1998年6月6日創刊以来、一日も休まず更新しています。糸井重里の日替わりエッセイ「今日のダーリン」/有名無名を問わずたくさんのゲストが登場するコンテンツ/85万部を売り上げる「ほぼ日手帳」などのグッズも発売中。
ほぼ日|Google検索より
2月25日の「今日のダーリン」
主催の糸井さんはほぼ日にて「今日のダーリン」という連載企画を毎日執筆されています。この連載、いつもクオリティがすごく高いんですよね。毎日更新されているのにネタ切れ等をまったく感じさせることなく、毎回、学ぶところがあり、かつ、心が動かされる文章が掲載されています。
特に2月25日の「今日のダーリン」は本当にスゴかったです。「今日のダーリン」は掲載されてから2日間しか文章が残らないので一部をこちらに引用します。
ぼくは、それほどのラーメンマニアというものではない。
~中略~
それでも、月に数回のラーメンを食べているだけだが、
カレーを食べる回数や、とんかつを食べる回数よりも、
ラーメンを食べることのほうが多いようだ。味のことばかりでなく、
ラーメンを食べに行くことで、
いつもとちがう街に出かけられるのも、おもしろい。ラーメンはどこよりも激戦の業界だ。
~中略~
ぼくはスポーツ選手たちの切磋琢磨をたのしむように、
ラーメン界の人たちの向上心を味わっているのです。~中略~
どこでも心置きなくはたらける場所が、守られますように。
今日のダーリン|ほぼ日
僕が勝手に文章を切り貼りしているので本文の魅力が十分に伝えられているかわからないのですが、僕はこの文章を読んで「糸井重里という人物は本当に凄いな」と感じました。
僕は何に衝撃を受けたのか?
僕が同じ題材で記事を書いたとしたらどうなるか
例えば僕が「ラーメンを食べに行った」を題材に記事を書くとしたら、きっと「○○のラーメン屋にラーメンを食べに行った。ここのラーメンは□□という特徴があり、△△な味だった。僕は好き or 嫌い。皆さんも行ってみてはいかがでしょうか?」という様な内容になり、それに写真を添えて完成…としてしまう事でしょう。
もちろん、こういうタイプの記事にも価値はあると思います。うまくいけば読者の食欲を刺激する事が出来るかもしれませんし、その結果、世の中のラーメン消費量を上げる事も出来るかもしれません。反作用として読者の体重が増加してしまう可能性もありますが、それはそれ。
しかしながら、このタイプの記事って心が動かされませんよね。情報提供という観点からは価値があるのかもしれませんが「食欲に響く有益な情報」を得たところで心は動かされない。
2月25日の「今日のダーリン」はとにかくエモい
今回の記事を書くために色々と考えていて発見したのですが僕は「心を動かす作品」が好きです。音楽でも絵画でも映画でもテキストでも、とにかく心を動かす作品に惹かれます。心が動かされない作品はそれに対してどんな高い技術が使われていたとしても関心が沸きません。
卑近な表現を使うと「エモい作品が好き」という事ですね。
2月25日の今日のダーリンは「ラーメンを食べに行った」という身近な題材を使ってとてもエモい文章が書かれていました。これに僕は「衝撃」と言ってもよいレベルの驚きを感じました。
こう言ってはなんですが「ラーメンを食べに行く」って何も特別な事ではありません。基本的には誰でも出来る事ですしハッキリ言ってただの日常のワンシーンに過ぎません。こんな題材でここまでエモい文章が書けるモノなのか!?
どうすればエモい文章が書けるのだろう
まず世界を見る目が違う(気がする)
おそらく僕と糸井さんでは「日常」に対する感受性のレベルが違うのでしょう。僕は「日常」をボンヤリとしたレンズでとらえている。対して糸井さんは恐らく「日常」をもっと解像度の高いレンズでとらえている。
僕は「ラーメン」を「ただの食品」としてしか見ていない。糸井さんは「ラーメン」を「様々なバックグラウンドを持つ人々が切磋琢磨して作り上げた努力の結晶」として見ている。
アウトプットのレベルも違う
さらに糸井さんは少ない文字数でこれを伝えるために効果的な構成で文章を構成している。最初に自分がそれほどのラーメンマニアではないけれど他の食事よりかは多めにラーメンを食べている事を開示し、ラーメンを通じて街を知る楽しみを伝え、ラーメン業界の厳しさやラーメン職人のバックグラウンドを伝え、最後に「自分がラーメンを食べる意義」を伝えて文章を終わらせています。
さらに締めの文章として「どこでも心置きなくはたらける場所が、守られますように。」と本文と直接関係があるのかないのかハッキリとは言っていない独り言的な文章を追加することで読者の創造を喚起する仕掛けまで組み込んでいる。天才だなぁ。
糸井さんは凄い
なんというか…日常に対する解像度というインプットの部分でも執筆というアウトプットの部分でも僕とは圧倒的にレベルが違う。
しかも糸井さんは「株式会社ほぼ日」というジャスダック上場企業の経営者ですからね。全ての面で僕が勝てているところはない。うーん、本当に凄いわ。
本日の締め
今日は2月25日の「今日のダーリン」を題材に「エモい」文章を書きたいなぁ…という気持ちを伝える随筆を書いてみました。僕も糸井さんの様な文章をいつの日か書けるように精進したいと思います。
本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。
今回の記事を書くにあたって「エモいとは何か?」という事についても少し考えたのですが、結論が今のところ出ていないので、これについてもいつか書いてみたいですね。