こんにちは。本記事執筆は11月10日。本当ならXboxSeriesXの開封&実機の感想を書くはずが荷物の誤配送により計画がメチャクチャになった、横道それ夫です。
我が家は徳島県。なぜか通り越してさらに南まで旅立った模様。おい。
今日紹介する作品は次世代機ムーブメント真っ盛りの今となっては少し古い作品です。
しかしながら、2020年11月現在でも余裕で通用する超グラゲーなのでぜひ見てください!
Hellblade: Senua’s Sacrifice
『ヘルズブレイド:セヌア’ズ サクリファイス』
「セヌア」は本作主人公の名前です。
Ninja Theoryというスタジオが開発しています。
デビルメイクライじゃない方のデビルメイクライを作ったスタジオです。
2017年の作品なので若干の今更感がありますが、日本では家庭用ハードで発売されていないので知らない方も結構いるのではないでしょうか。
ジャンルはアクションアドベンチャー…だと思います。
シナリオのベースには北欧神話があり、加えて演出部分では精神疾患の描写がふんだんに盛り込まれています。
この精神疾患の演出ですが、実際に精神病を患う方の協力のもと描かれているというので驚きです。
実際、ゲームを立ち上げた際に『プレイ中、人によっては演出に不安感を覚える怖れがあります』的な注意書きが出るくらいだから表現にはかなりこだわっているのでしょう。
ちなみに本作はXBOXの海外GamePassに対応しています。
また、PS4版もAmazon等で海外版パッケージを3,000円程度で購入可能です。
いずれもメニュー&字幕は日本語対応※しております。
※翻訳は直訳っぽい硬い感じの文章です。さらに精神病の描写や、現実と虚構が入り乱れるような演出は非常に難解であり、ぶっちゃけ字幕はさほどアテになりません。とはいえ、海外スタジオが日本語字幕を入れてくれるとか感謝しかない。
HUD表示一切なしという思い切りによる没入感
HUDとは、Head Up Display(ヘッドアップディスプレイ)の略である。
(現時点では主にゲームにおいて)視界内に方位や武装の状況などを表示したものを「HUD表示」と呼ぶ事がある。
おもにFPSなどで用いられる手法で、効果は本義のHUD、もしくはHMDに相当する。
また同様にHMD内でのデータ表示を便宜上「HUD表示」と呼ぶ事もある。
ピクシブ百科事典より「HUD」の項
フォートナイトとかで画面の四隅に表示されているアレです。
本作はこのHUDの表示が一切ありません。また、メニュー画面を開いてもマップ機能などもまったくありません。
フィールドは広くありませんが、何も考えずに適当にウロウロしているとプチ迷子になります。
一見不便そうですが、HUD(特にミニマップ)が表示されてるゲームって、フィールドそのものじゃなくてミニマップ見ながら移動する時間の方が長かったりしません?
実際、skyrimやfalloutといったオープンワールドゲーもHUD全切りすると没入感と緊張感ハンパないですよ。オススメ…はあまりできない。
「ゲーム的な表示」を極限まで排除することで、プレイヤーはフィールドに目を凝らさざるを得ず、進める一歩にも重みが出てきます。
作風も相まってプレイヤーは終始不安な気持ちで先に進むことになるので、主人公「セヌア」の心理に自ずとリンクしていくわけですね。やるやん。
斬新ではあるが面白くはないパズル要素
本作のメインはこのパズル要素です。
どういうものかというと…
- エリアごとに閉じられた扉があり、それを開くためにはあるパズルを解く必要があります。
- たとえば、ある閉じられた扉には「ト」みたいなマークが浮かびます。
- プレイヤーはフィールドから「ト」のマークに見える景色(オブジェ)を見つけ出し、それを注視します。
- 門が解放されます。
風景(オブジェ)は朽ちた家屋の柱だったり、窓から差し込む光だったりします。
…伝わったでしょうか?
おー、何だか新鮮。アイテムやスイッチを一切使わずに解錠するギミックは実におもしろ…あれ…割と時間かかるな…なんだか…うぉーめんどくせぇ!!
最初は結構おもしろかったのですが、シナリオ中のほぼすべてのパズル要素がコレなんですよね。
光の演出でヒントは与えてくれるのですが、そこそこ時間がかかるうえに大した達成感はない。
新鮮さと面白さは必ずしも同義ではないということを知りました。
シンプルなのに超スタイリッシュな戦闘システム
神ゲーキタ――(゚∀゚)――!!
なにそれkwsk
いやー、テンション上がりすぎて最先端ネットスラングで多くの読者を置き去りにしてしまいました。申し訳ない。
本作の戦闘システムは本当によくできています。
操作は至ってシンプル
- 弱攻撃(剣)…複数モーションあり、ダッシュを絡めることも可
- 強攻撃(剣)…同上
- 格闘(キック)…同上
- ガード…タイミングを合わせればパリィに変化。気持ちいい。
- フォーカス…周囲がスローに。不可視の敵が見える。(体力も回復する?)
アクションゲームをプレイしたことがある人なら秒で馴染む程度にシンプル(実際チュートリアルとかない)な内容なのですが、これの爽快感がやたら高い。
敵味方ともに一撃一撃の重みがしっかりと感じられ、過剰なアクションや必殺技的なものがないことによって殺陣にリアリティを感じます。
リアルな殺陣を見たことがあるわけじゃないけど。
攻撃を弾く「パリィ」成功時や剣戟が命中した瞬間にスロー演出がかかかります。気持ちいい。
チョー気持ちいい!(ユーキャン新語・流行語大賞2004 年間大賞)
大学生のときに観たコレ↓の戦闘シーンを彷彿させる演出です!
戦闘システムが素晴らしすぎる故にますますパズル要素が億劫になるという。
特に序盤は戦闘が少なくかなり退屈。後半はまさに「300」と化しますが、序盤からもう少しバトル偏重でもおもしろかったのではないかなぁと思います。
まとめ
本作の個人的な評価は…
- ストーリー:★★(難解な内容で正直あんまり分からん)
- パズル要素:★★(新鮮味はあるがそれと面白さは別)
- 戦闘システム:★★★★★…+α(This! Is! Sparta!!感)
マックスが★いくつなのかは決めてません。思えばこんな風に★つけてレビュー書くのは本連載初の試み。なんとなくの雰囲気でどうぞ。
シナリオの難解さやパズルのめんどくささがあり、手放しには褒めづらい作品ですが、戦闘システムは本当に完成度が高い!
さすがデビルメイクライじゃないほうのデビルメイクライをつくったスタジオ。
数年前の作品とは言え、グラフィックも凄まじい美麗さなので次世代機が発売された今でも十分通用するクオリティです。
ザシュ!ザシュ!パキィィン!ズシャーン!!な戦闘に興味がある方はぜひプレイしてみてください。
あ、プレイする際はヘッドホン装着が断然オススメです!
そうそう、XBOX本体をスリープから復帰させてゲームを途中から再開したところ、それ以降の実績が解除されないバグに遭遇しました。再現性があるかは不明ですが、XBOXでプレイする人は毎回ソフトを立ち上げなおした方がいいかもしれません。
今日もふらとぴにお越しいただきありがとうございます。ではまた!
2もでるらしいよ、やったね!!しかし、SeriesXを発売日に手に入れられなかった悲しみは癒えない。