こんにちは。灰色は許されない、チョッピーです。
マリトッツォはお好きですか?
2018年頃から始まった第3次タピオカブームが下火になってしばらく経つ。
個人的にはタピオカドリンクはブーム以前から好き。なので、ブームが去ってからもちょくちょく飲んでいる。
そんな「ブームに踊らされない僕カッコいい」という痛い姿勢を貫く僕がタピオカを嗜んでいる間に、世間では早くも次のブームとしてマリトッツォが一世を風靡し、そして、そのまま消えつつあるらしい。
マリトッツォ、僕も流行り出した当初に1つだけ食べてみたのだけれど、確かにそれ以降、ひとつも食べていない。
パンの間に生クリームが挟まっているので美味しくないわけはないのだけれど…なんというか「良いモノ × 良いモノ = 良すぎて重い」みたいな感じになっているというか…。
マリトッツォを楽しむには慣れが必要なのかもしれない。
燃え盛るそれら
世間の耳目を集めたオリンピックが閉会して一週間以上が経つ。
今回のオリンピックは開会前から選手とは関係のないところで色々と物議を醸していた。
また、オリンピック開催中には河村たかし名古屋市長の金メダル噛みつき事件も起こった。
さらに(これはオリンピックとは関係はないが)最近はメンタリストなるものを自称するDaiGo氏による差別発言問題が大炎上中だ。
この2つの事件、個人的に注目している要素がある。それは「問題の当事者が企業からわかりやすい形で責任を求められている」ことだ。
ブランド・アクティビズム
河村たかし名古屋市長が問題を起こしたのは8月4日。その翌日の8月5日、この事件の被害者である後藤投手の所属先のトヨタ自動車はコメントを発表した。
後藤投手が所属するトヨタ自動車はコメントを発表しました。
この中で、今回の行為について「不適切かつあるまじき行為」としたうえで、「金メダルはアスリートの長年にわたるたゆまぬ努力の結晶であり、コロナ禍でメダルの授与ですら本人が首にかけるという状況下でアスリートへの敬意や称賛、また、感染予防への配慮が感じられず、大変残念に思う」としています。
そのうえで、「河村市長には責任あるリーダーとしての行動を切に願う」としています。
【時系列詳報】名古屋 河村市長 金メダルかむ~批判~交換へ | NHK政治マガジン|NHK
また、 DaiGo氏の件に関しては株式会社Qvouより彼が出演しているCMの放送および起用の自粛が発表された。
この度、弊社製品の広告に出演しているタレントのメンタリストDaiGo氏による不適切な発言があり、関係者をはじめ、多くの皆様に不愉快な思いをさせてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。
~ 中略 ~
いかなる状況においても差別的発言は許されるものではなく、当社は今回の事態を重く受けとめ、メンタリストDaiGo氏出演のCMを自粛し広告起用は当面の間自粛させて頂くほか、支援団体への寄付を行うことと致しました。
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どちらも企業から明確な「No」のメッセージを突き付けられている。
これらの企業の態度は「ブランド・アクティビズム」と呼ばれる考えに基づくモノだと思われる。(参考:「主張と意義のないブランドは淘汰される」コトラーが語る、ブランド・アクティビズムの重要性)
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「ブランド・アクティビズム」を僕なりの理解で一言で語ると「企業は社会を構成する存在として、積極的に世界を良くする行動を取るべきである」という考え方と、それに基づく行為となる。
おそらく、今後は多くの企業にとって「ブランド・アクティビズム」が大切になってくるのだと思う。
そうしなければ「社会的責任を果たす気がない企業」と消費者に思われてしまい、存続が難しくなるからです。
個人の態度も明確にする必要が出てきそう
「ブランド・アクティビズム」が今よりも社会に浸透すると、何がどうなるのだろうか。
色々な影響があるとは思うのだが、ここでは僕達ひとりひとりについて考えてみたい。
おそらくだが、僕達ひとりひとりも自らの立場を今以上に明確にしなければいけなくなってくるのではないだろうか。
何故ならば、企業がそれぞれの態度を明確にすればするほど「ある企業の商品を購入・利用すること」に今とは異なった意味が付け加えられるようになるからだ。
もちろん本当に論理的に考えるのであれば、「とある主張を持つ企業の商品を購入・利用すること」と「消費者の思想信条」には何の関係もない。商品が有する機能と、その生産者の思想には関係がないからだ。
だが、おそらく多くの人にとっては、そう簡単に割り切れるモノではないだろう。
実際に、すでに今時点においても河村たかし名古屋市長やDaiGo氏の熱狂的なファンの方にとっては、トヨタ自動車や株会社Qvouの商品・サービスを使うのは、なにか心理的にちょっと違う…という気持ちになっているのではないだろうか。
僕は河村たかし名古屋市長やDaiGo氏の熱狂的なファンではないので、正確なところはわからないのですが。
基本的に日本においては、なにかしらの思想・心情を発言・行動に表すのは処世術的によろしくないとされていると思う。
僕も「居酒屋では政治・宗教・野球の話はするな」みたいな言葉を耳にした事もある。でも、これからはそうも言っていられなくなるのかもしれない。
おそらく、今後は「お前はこれについてどう考えるのか」を社会から問われ続ける社会になっていくのだろう。
個人や企業がなにかしらに対して考えを持つのも、それを行動に表すのも、どちらも社会を良くするためには良い事だと思う。
でも、良い事にも慣れが必要だ。
おそらく「ブランド・アクティビズム」はマリトッツォとは違って一過性のブームでは終わらないだろう。だとすれば、僕達もそれに適応していくしかない。
本日の締め
今回は僕の考える「今後の社会を生きるために僕達それぞれに必要となる態度」についてのお話を書いてみました。
おそらく今までの社会は「出る杭は打たれる」であり、自分の考えは表に出さず、パワーを持つ人の意向に従うのが最適解だったのだと思います。
でも、今後はそうはいかなくなってくるのではないでしょうか。パワーを持つ人がいつ失脚するかもわかりません。その人に追随していると、一蓮托生で自らも失脚してしまうかもしれません。
それぞれがそれぞれの考えを持ち、それを行動として表す。そんな態度が必要とされてくるのかもしれません。
本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。
まぁ、全然、そんなことにはならない可能性もありますけどね。