こんにちは。旅大好き、チョッピーです。
ガチでマジ
最近、あまり使われていない…つまり死語なのではないかと感じている言葉がある。
「マジ」だ。
え! 「マジ」が死語ってマジ!?
もちろん、社会的に公式にそれが死語だとみなされているのかどうかはわからない。「死語判定員」なんていう国家資格は(たぶん)無いので。
ただ、あくまでも体感としては使用頻度が激減しているような気がしている。
代わりに「ガチ」という言葉が台頭しているのではないだろうか。
「マジ」はどうやら江戸時代の書籍『にゃんのことだ』にも登場する歴史の古い言葉で、それが1980年代に若者ことばとして興隆してきたらしい。
「まじ」は、「まじめ」を省略することから生じた語であると考えられる。これは実は江戸時代のうちに起きており、230年ほど前の文献(洒落本『にゃんのことだ』 天明元年)以降、しばしば出現する。天明から寛政、享和頃に、江戸の遊里でもっぱら行われた語だという(『江戸時代語辞典』)。これは、江戸時代から本気(で)、という意味で使われ、楽屋言葉として残っていたものだったようだ。
それが、1980年代ころから、テレビ番組で若手の男性タレントたちが連発するようになり、若者ことばとして盛んに使われ始めた。
第69回 「本気(マジ)」な「当て字」 | 漢字の現在(笹原 宏之) | 三省堂 ことばのコラム
だから1985年に生まれた僕なんかには、とても馴染みのある言葉なのだが…。
そんな歴史のある言葉も、いつかは他の言葉にその座を奪われてしまう。
言葉の移り変わりは面白くも儚いモノだ。
言葉にも栄枯盛衰があるんですねぇ。
補助魔法
「マジ」以外にも、新たに登場した言葉に追いやられたモノはたくさんあるのだろう。
その中で個人的に気になっているのは、ゲーム業界において「ステータス強化」や「ステータス低下」と呼ばれていたモノがいつの間にか「バフ」「デバフ」に置き換わっている点だ。
バフとはゲームにおいて、自分の攻撃力や防衛力、体力回復力、移動速度などが上昇し、有利な状態が発生すること。その反対にデバフとは、相手に不利な状態を発生させ、相手の能力を低下させること。
バフ・デバフとは|e-sports業界用語集|OCA大阪デザイン&IT専門学校
老舗IT系ニュースサイトのGigazine によるとバフやデバフは1974年に発売された『「Dungeons & Dragons」のようなテーブルトークRPGで使われる言葉』だったらしい。
それがオンラインゲーム等を通じて日本でも一般的に使われるようになったのかもしれない。
最近はそれが転じてライトノベルや異世界転生系のマンガのタイトルなどにも「バフ・デバフ」が使われたりするようになったらしいですね。僕はそれらのジャンルに明るくないので詳しくは知らないのですが…。
「マジ」のような馴染み深い言葉ですら、気付かないうちに移り変わっていく。
個人的に明るくない世界で使われている言葉の中には、その存在を知る事すらないまま消えていくモノも多くあるのだろうなぁ。
高倉健に謝れ
上に引用した三省堂のコラムには『「まじ」は、「まじめ」を省略することから生じた語であると考えられる』とある。
「まじめ」と言えば、最近、別々の2名の方から僕ことチョッピーの人物評として、この言葉を連続で使って頂いた。
それは、いかにも几帳面で真面目そうなチョッピーさんのルックスだ。
「ふらとぴ」3周年おめでとう!社長のチョッピーさんをご紹介します|はんだあゆみ(ぢーこ)|note
いや、これ、人物評なのか? 中川さんは「ふらとぴの運営」についてまじめと言っているだけだし、ぢーこさんに至っては『ルックス』って言ってるけど…。
…。
そうなんだけど…。
いや、でも、まじめじゃないと、この連載(『Daily Choppy !』)を1100回以上も続けられないと思うし…。だから、たぶん、僕はまじめなんだよ。
自分で言っちゃったよ。
なお、僕のさらなるまじめさを知りたい方は是非、↓ のページをお読みください。
最低の自己PRだ…。
そうかな。
いや、まぁ、まじめな人間って不器用だからさ。
…。
バフよりもアタック
僕がまじめかどうかはさておき、個人的には労働者以外の働き方…つまり「企業に雇用されて労働力の対価として金銭を得る以外の働き方」を選んだ人間にとって、「まじめ」は別に誇るべき特性でもなければ、絶対に備えていなければいけない特性でもないのではないか…と考えている。
労働者であれば「まじめ」は一番重要な特性だ。
それを有してさえいれば、職を失う憂き目にあう可能性はかなり低くなるだろう。もしかすると、それなりのポジションにまで上り詰められる場合もあるかもしれない。
だが、労働者以外の生き方を望む人にとっては、おそらくもっと重要なモノがある。
たとえば求心力だったり、圧倒的な知識だったり、誰にもマネできない技能だったり…。そんな感じ。
それさえあれば、仮に「まじめ」でなくても、社会的・経済的に成功できる可能性は高くなるだろう。
もちろん「まじめ」であれば、その可能性はさらに高まる。
だが「まじめではあるが、他の何かを持っていない人物」が「労働者以外の生き方」で成功する可能性は、かなり低いように僕には思える。
要は僕は「まじめ」という特性は「バフ」であると考えているのだ。
バフであるので、その対象となる素の能力が高くなければ、そのスキルがあったところで、ほぼ意味をなさない。
「攻撃力2倍」というバフを「攻撃力10」の人にかけても「攻撃力20」にしかなりませんからね。一方、「攻撃力100」の人にそれをかければ「攻撃力200」になります。
さて、読者の皆様は僕が最低のタイミングで提示した「代表あいさつ」のページをお読み頂けただろうか。
そう、僕は本サイト『ふらとぴ』を運営する株式会社Egeneの代表取締役である。つまり、労働者ではない。
だから、僕は「まじめ」なだけではいけない。それ以外のなにかが必要だ。
「必要だ(キリッ!)」はいいんだけど、あるの? それ以外のなにか。
…。
必要だ。
まじめかどうかも疑わしいのに…。
…。
本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。
「まじめ」はガチのマジでバフ。