こんにちは。ナンピン大好き、チョッピーです。
思い出話
数年前に、大学院に通って経営学を学んでいた時期がある。
激務と有名な会社に勤めながら社会人大学院生として通っていたので、勉学態度は正直、マジメだったとは言えないと思う。
休日に講義があって、それへの出席と課題しか勉強はしていませんでした。ホントは平日も予習復習等の勉強をしないといけなかったんですけど…平日は26時に帰宅して9時に出社みたいな生活をしていたので、無理でした。
とはいえ、特に留年などはする事もなく既定の年数（2年間）で無事、卒業できてはいる。なので、まぁ、人並程度の知識は身に付いたのではないだろうか。
その数年間で得た知識の中で、特に有益だったと感じているのは投資に関するモノだ。
というのも、投資を含む金融に関する知識は普通の生活をしているだけでは得にくい。それこそ経営学や経済学などの専門的な講義に参加しないと、なかなか純粋な理論を学ぶ機会も無いのではないだろうか。
昨今は民間の金融講座なども多く開催されている様ですが…民間企業が開催する講座には必ず主催者や関係各位の思惑が入り込みますからね。書籍も同様。YouTube の動画やテレビ番組なんかもってのほか。ダマされたくなければ、純粋に学問としての知識を仕入れるのが王道だと、個人的には考えています。
そんな有益な知識のひとつが「損切」に関するモノだ。
損切とは
購入時より価格が下落し、損失が生じている有価証券を見切って売却すること。
損切り | 金融・証券用語解説集 | 大和証券
「処分売り」ともいいます。有価証券は保有し続ければいずれ値上がりする可能性もありますが、長期間保有しても値上がりの見込みがないと判断した場合には思い切って売却し、違う銘柄を購入した方が良い結果につながることもあります。
この考え方は色々な事象に応用できる。
たとえば趣味。面白みを感じなくなった趣味は早めに止めた方が良い。
たとえば恋愛。どうしようもない相手との恋愛は早めに解消した方が良い。
たとえばビジネス。儲からないビジネスは早めに畳んだ方が良い。
瀬戸際
弊社Egeneは2019年7月15日にサービスを開始した本サイト『ふらとぴ』を運営するために設立された株式会社だ。
その目的は「コンテンツの制作・提供を通じて、全ての人を幸せにする」こと。
その最初のステップとして「障害福祉施設利用者の工賃（＝給料の様なモノ）が低すぎる」という社会課題の解決を目的に据えており、そのための手段として本サイト『ふらとぴ』は運営されている。
『ふらとぴ』を通じて障害福祉施設が販売している商品のPRを行おうとしています。それにより該当商品の売上を上げ、ひいては障害福祉施設の利用者の工賃を向上させる目論見です。
だが…ハッキリ言って、その運営は上手くいっていない。
何が鶏で何が卵かもよくわからないが、サイトのアクセス数も事業として成り立つ数字ではないし、獲得できているPR案件も少ないし、協賛企業も無いし、賛同者もほとんどいないし…と、まぁ、惨憺たる有様だ。
弊社設立前に保有していた自己資本の1000万円も、この3年間で無くなってしまった。あと数ヶ月で貯蓄は完全に尽きる。
どうにかして糊口を凌ぐ稼ぎ口を見付けなければ、僕と家族の生存すら危うい状況だ。
つまり何が言いたいかと言うと…
本事業を損切りするなら、今が最後のチャンス！
ではないかと思っているのだ。
手段と目的
だが、今のところ僕にはそのつもりは無い。
もちろん糊口を凌ぐ手段が見つからず、行き倒れるハメになってしまった時には運営は自動的に止まってしまうし、何かしらの稼ぎ口が見つかった場合でも、その忙しさの程度次第では本事業の進捗スピードが（今以上に）遅くなる可能性はある。
ただ、自ら積極的に本事業をクローズするつもりは無い。
大学院で何を学んできたんだ？ 損失回避バイアスが働いているのかサンクコストを恐れているのかは知らないが、儲けたいのであれば損失があらかじめ設定した許容範囲を超えた時点で、可能な限り速やかに損切を行うのが最善手だぞ？
その意見は全く否定しない。反論も無い。
だからこそ僕は本事業の損切りはしない。
何故ならば本事業は「儲け」を目的とはしていないからだ。
本事業の最終目的は上述した通り「コンテンツの制作・提供を通じて、全ての人を幸せにする」だ。
「儲け」はそのための手段に過ぎない。
そもそも「儲け」が欲しかったのであれば前職を辞めてはいません。なんと言っても32歳くらいで年収1000万円を超えていたのですから。
目指すモノ
とはいえ、もちろん『ふらとぴ』自体も上記の目的を達成するための手段に過ぎない。
手段は目的達成の役に立たなければ意味がない。
よって、その効果が発揮されなかったり、それを遂行できない環境になってしまった場合は、その形を修正したり、全く新しいモノに変える事を僕は否定しない。
極論、もしも本事業の目的である「コンテンツの制作・提供を通じて、全ての人を幸せにする」を実現するための最適な手段が「チョッピーが tiktok で毎日、裸踊りをすること」なのであれば、本事業の形をそれに変える事すらやぶさかではないのだ。
なお、上記はあくまでチョッピー個人の意見であり、ふらとぴ編集部およびふらとぴクリエイター各位の総意ではありません。また『Daily Choppy !』の目標である「10年連続毎日更新」には個人的なこだわりはありますけどね…。
というわけで、僕は今後の人生において「コンテンツの制作・提供を通じて、全ての人を幸せにする」という目的自体の損切は絶対にしない。
「損切」を一切の感情を排して淡々と実行できる方は、人間の不合理性を受け入れた上で自分の行動を決定できる賢人ではあるのだろう。
だが、僕が憧れており、なろうとしている人物像はそれではない。
僕は株式会社Egeneの代表取締役であり、その設立者だ。
僕の理念は、全てそこに集約されている。
本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。
ま、こんなことを言っておきながら、明日には「やっぱり辞めた！」ってなる可能性もありますけどね。人間ですから。
