こんにちは。積みゲーがどんどんリマスターされています。横道それ夫です。
今回紹介する作品もそう。プレイ開始した翌々日くらいにリマスター版が発表されました。
核心に触れるネタバレは抜きで紹介しますので、未プレイの方やリマスター版に興味を持った方も参考にどうぞ!
なお、本作の主演である木村拓哉さんについて、記事内では敬称略およびキムタク呼びしております。
ジャッジアイズ 死神の遺言
『龍が如く』の制作スタジオが送る、通称『キムタクが如く』。2018年にPlaystation4対応ソフトとして発売されました。
主人公に木村拓哉、その他大勢の有名キャストを擁してまるで映画のような雰囲気を醸しだす作品です。
豪華キャスト目白押しの本作ですが、例の騒動をキッカケに2018年に発売されたいわゆる「初期版」は出荷停止。現在は「新価格版」が販売されています。
この4月にPlaystation5とXBOX Series X|Sでリマスター版が発売されます!
こちらも「新価格版」準拠みたいですね。そりゃそうか。
なお、リマスター版に合わせて現在発売中のPS4版も再び価格改定されます。
どのハードでプレイするにしても、特に理由がなければ4月まで待つのが得策かと思います。
なお、PS4版は「初期版」「新価格版」ともにPS5へのアップグレードに対応していないとのこと。セーブデータやDLCの互換性も無いそうです。気をつけましょう!
「ぶっちゃけ」かなりイイところ
少しずつ真相が明らかになるシナリオがよい
元弁護士から訳あって探偵に転身した主人公「八神隆之」(木村拓哉)が神室町という架空の町(という名目の歌舞伎町)で起きた事件の調査を始めます。
深まる謎、暗躍する者、過去との因縁が巧みに絡み合い、徐々に繋がっていく展開はまさに映画さながらの重厚さです。
僕は本作の本流である『龍が如く』はシナリオがあまり合いませんでした。その手の映画やドラマもほとんど見ません。
だってヤクザの流儀とか仁義って共感しようがなくないですか?
その点、本作の主人公は(一応)カタギなので、思想や行動原理がおおよそ理解&共感できました。
ところで、キムタクの代表作にドラマ『HERO』がありますが、あのドラマではキムタクは検事。一方、本作のキムタクは元弁護士。『HERO』をご存じならこの対照的な立ち位置を演じるキムタクを楽しむ、という視点もアリだと思います。僕もそうでした。
俳優陣の演技は見事のひとこと
本作には木村拓哉を筆頭に実在の俳優さんが3Dモデルで登場し、そのモデルの声はご本人が当てられています。
それ以外のオリジナルキャラについては声優さんが声を担当しています。
かなりイイんですよ、これが。棒読みの人※は全くいません。かなりしっかりと役作りや演技指導しておられるのではないでしょうか。
※メインストーリーに絡まないアイドル系の方にはちょっとヤバめな演技の人もいます。
豪華俳優陣が声を当てた作品は往々にしてその俳優陣が作品への没入感を阻害する…あると思います。
しかし本作においてはその心配はまったく無用。
むしろ俳優陣の名演で作品への没入感が増してると言えます。
キムタクがそのセリフ言ってくれるんだ、すげえ!みたいなのもあり、とても楽しめます。
「ちょ、待てよ!」は何か感動した。方々でネタにされているこのセリフを劇中で再現するキムタクの器のデカさを感じた。
キムタクを操る快感
ネタで『キムタクが如く』と言われますが、これは本作最大の魅力だと思っています。
キムタクを操ってパンチやキック出せるんですよ!?
キムタクが自転車ぶん投げたり、ビアガーデンのテーブルなぎ倒しながら全力疾走したりするんですよ!?
キムタクが役牌だけでアガってドヤ顔するんですよ!?
凄くない?
主人公である「八神隆之」は「本作で初めて知るキャラ」なのに、そのモデル木村拓哉を通じて一瞬にして「なんか馴染みのあるキャラ」になるのも凄い。
シリアスな場面もコミカルな場面も、主演木村拓哉だから成しえたエンタメ感が凄いです。
もはや「凄い」連呼語彙力低下マシーン。
幅広いプレイヤーをカバーする難易度
前述の内容に興味を惹かれても本作のベースはアクション。普段ゲームをしない人にとっては少々ハードルが高いのでは…。
ご安心ください!
本作はシナリオだけをお気軽に楽しみたい方も安心の低難易度が実装されています。
1つのボタンをポチポチ押すだけで、キムタクが颯爽と敵を蹴散らしてくれます。
攻めがワンパーターンな僕の場合、このワンボタンポチポチの方が多彩なアクションを見られるという。
もちろん高難易度も備わっています。
気軽に物語を楽しみたい人も骨太のアクションゲーを楽しみたい人も満足できると思いますよ。
「Maybe」ここはダメなところ
「致命傷」というただの嫌がらせ
敵の攻撃の中にはプレイヤーの体力の最大値を削ってくるものがあります。
それは「致命傷」という扱いで、通常の回復アイテムや食事では回復できない特殊なダメージになります。
「致命傷」の回復手段はきちんとあるので、物語の進行に大きな支障はないのですが…。
特定の施設やアイテムでなければ回復できない。しかし演出上で特に必要性を感じない。ただ単純に「手間がかかるだけ」の嫌がらせ要素だと感じました。
「尾行」は悪くないけど多すぎ
主人公は探偵なので、依頼によっては調査対象を尾行することがあります。
「尾行ミッション」として調査対象の後ろを歩き、時に物陰に隠れながら対象を追跡するのですが…。
- 対象がやたらと背後を気にする
- 見つかっても隠れなおせばOK
- とにかく時間がかかる
という何とも微妙な仕様。しかも劇中でやたらと回数が多い。
探偵らしさを演出するために不可欠な要素だと理解できますし、最初のうちは割と楽しめたので全面的に×ではないのですが、メインシナリオ中はスキップできてもよかったのではないかなぁと思います。
結局ヤクザじゃん
いいところで「主人公がカタギ」であることを挙げました。
弁護士、検事、警察など様々な視点から展開し、とても魅力的な物語だというのも前述のとおり。
なのですが、敵はほとんどヤクザなんですよね。
事件の裏には様々な勢力の思惑がはびこっているのですが実働部隊はヤクザ。
街中での小イベントは「やんのかコラぁ!」「ワレェ!!」「死ねやぁぁぁ!!」と『龍が如く』でやっていることとほとんど一緒です。
現代日本の街中を舞台にバトルしようと思ったら、まぁ…そうなるわな。
しかしヤクザの加担は物語の展開上必要です。そして本作はあくまで『龍が如く』の外伝なので、この指摘は見当はずれで無粋とも言えるかもです。
本作はぜひ遊ぶべき(まとめ)
以上、本作の魅力と問題点を挙げてみました。
一点の死角もない傑作!とまでは行きませんが、割と手放しに褒めてオススメできる作品です。
本作のみで完結する(予備知識が不要な)ので、『龍が如く』シリーズをとりあえず遊んでみたい、という人にもオススメ。
リマスター版は1,980円(税込)と超お買い得価格で発売予定なので、ぜひ遊んでみてください。
主演木村拓哉による傑作とバカゲーの2つの要素が見事にミックスされた本作。
賞賛を込めて敢えて言おう!これは間違いなく『キムタクが如く』だ!!
今日もふらとぴにお越しいただきありがとうございます。ではまた!
キムタクで続編もいいけど、僕は『小栗旬が如く』がやりたいです!!