こんにちは。セーラーマーキュリーってIQ300なんですってね、驚きました。横道それ夫です。
さて、今回はインディーズゲームの単発レビュー記事です。
台湾発のアドベンチャーゲーム『映夢』を紹介します。
ネタバレは一切ございませんので、未プレイの方も安心してお読みください！
映夢
作品概要
Rising Win Tech.という台湾のゲーム会社が開発しています。
2020年10月にSTEAMとNintendoSwitch（DL専用）向けに発売されました。
ちなみに今回の記事はNintendoSwitch版に準拠しています。
税込み1,080円と、手を出しやすい価格設定。
目を覚ますと、見知らぬ病院の死体安置所に閉じ込められていました。せっかく逃げ出したのに、会ったのは知らない人ばかり。なぜここにいるのか、何をしているのか思い出せない。ここに閉じ込められているだけでなく、奇妙なことも起きています。患者さんが殺されたり、奇妙な人影が現れたり、あるはずのない部屋があったり、行方不明の子供たちがいたり…、この病院で何が起きたんだ？
映夢（Dream）はミステリー推理ゲームです。プレイヤーが演じる主人公は、見知らぬ病院で目を覚まし、その理由を探る過程で、多くの原因不明の怪奇現象に遭遇します。プレイヤーは知恵を絞ってパズルや仕掛けを解き明かし、病院に隠された秘密を発見します。
映夢 | My Nintendo Store
「映夢」と書いて「Dream」と読ませているみたいです。ちなみに主人公の名前も「映夢」。
ゲーム進行はシンプルなテキスト形式ですが、謎解きや推理のポイントではカーソルを移動させてオブジェクトを操作したり、ときどき細かい操作が求められたりする場面もあります。
メモ必須のガチ謎解き
本作はテキストを読み進めながら謎解きをしていくのですが、一般的な同ジャンルの他作品と比べるとその割合が結構偏っています。
ズバリ、物語1.5：謎解き8.5
これでもか、これでもかというくらい、次々と謎解き・推理・パズルが出題されます。
そして、割とその難易度が高い。
謎解きなんて物語を退屈させないためのアクセントでしょ、というヌルくなった僕の感覚をあざ笑うようです。
頭の中で軽く考えた程度では正解にたどり着かないものが多く、
- ペンを握りながらゲーム画面に対峙してメモを取る
- 答えが分からないのでいったん別のこと（家事とか）をする
という、ここ十数年のゲームプレイでしたことがない体験をしました。
ちなみに前者は「ウィザードリィ」、後者は「時のオカリナ」以来の体験です。
文字表記にちょっと難アリ
日本語翻訳について大きな違和感を感じることはありません。
ただ、「人物名」と「句読点」にちょっと難アリです。
本記事内にある動画や、引用元のストアページに載ってるゲーム画面を見ていただくと分かるのですが、本作にはルビ打ちがありません。
なので「何映夢」「冬月凛」「関柔」といった登場人物の名前の読み方が全くわからない…。
「なにえいむ」「ふゆつきりん」「せきやわら」…？
あとは「句読点」の位置。
文章の区切り方という意味ではなく本当に物理的な位置の話です。
「・」や「－」と同じ位置に句読点があるので、読んでいて違和感があります。
どうやら中国語（繁体）においては句読点を中央にするのが正しい表記みたいなので、ミスではなく単純に文化の違いが翻訳に出ているだけではあるのですが。
どちらもゲームを進行するうえで支障が出るわけではありませんが、人によっては没入感が損なわれてしまうかもしれません。
作品の雰囲気がとても良いだけに、少々もったいないです。
2回ほど進行不能に…（対策あり）
どれだけ再現性のあるものか分かりませんが、プレイ中２度ほど進行不能になりました。
症状は２回とも「絶対正解しているはずなのに先に進めない」というもの。
解くための情報を得る前に当該パズルを適当に動かしたら、その後正解を答えても話が進まなくなりました。
どちらもソフト終了からの再ロードで解消されたので致命的なバグではなさそうですが、これのせいで比較的簡単なパズルにとんでもない思考時間と試行回数を要したのが悔しいです。
オートセーブがあるので、やり直しは最低限でいけます。変だなと思ったらリセットしてみましょう。
総評（おわりに）
本作はノベル系アドベンチャーの皮を被った「リアル脱出ゲーム」です。
ミステリーチックな物語を気軽に楽しみたい！と思って手を出すとガチ謎解きの洗礼を受けます。
しかし、どれも理不尽さを感じる難易度ではないですし、知識ではなく発想力がモノを言うゲーム性は幅広い年齢層が楽しめそう。
本作は一人用ですが、謎解き・推理・パズルを複数人であーだこーだ言いながら遊ぶのもよいのではないでしょうか。
閃きと発想力がカタルシスをもたらす台湾発の『映夢』、個人的にイチオシの謎解きゲーです！
☆５つ！★★★★★
今日もふらとぴにお越しいただきありがとうございます。ではまた！
ぜひネタバレや攻略サイトを見ずにプレイしてみてください。
