こんにちは。昔からコレクター気質の、横道それ夫です。
今回は、本連載でも幾度か触れた「積みゲー」のお話。
そんな疑問を改めて考えてみました。
果たして積みゲーは、いいことなのか?わるいことなのか?
今日、ここで明らかにします。
改めて「積みゲー」とは
『テトリス』や『ぷよぷよ』に代表される、画面下から上に向かってオブジェクトを積み上げていくパズルゲームのこと。
ではなくて、ここでは購入したものの未開封のまま、あるいはプレイせずに放置されているゲームソフトを指す。
もともとは物理的に積み上がっているものを指していたような気もするけれど、ダウンロード販売もかなり普及した現在では、HDD等の中に眠っているソレもまごうことなき積みゲーだろう。
時間はあるけどお金はない学生ゲーマーには起きにくく、金銭的余裕はあるけど時間がない社会人ゲーマーにはありがちな現象だと思います。
積みゲーは「わるいこと」
基本的に積みゲーをしてしまう人は、ゲームが好きでやりたい作品がいろいろある人だ。
そんな人が次々に各メーカーから発売される新作の魅力に耐えられるはずもなく、遊べる見込みのない積みゲーの螺旋に飲み込まれていってしまう。
最終的には「一本くらい積みゲー増えたところで誤差の範囲」みたいな極まった状態になり、あれよあれよと積まれていく。
1日のプレイ時間が2~3時間の社会人ゲーマーにとってクリアするのに20~30時間かかるRPG1本が「誤差の範囲」のわけないでしょ?無計画すぎるんじゃない?ゲーム積み上げて月まで行くつもりなの?
もはや遊ぶことを目的にゲームを購入していないのでは?それってとてつもない無駄遣いなのでは?そのお金を投資にでも充てた方が将来のためなのでは?
うぅ…無計画…無駄遣い。やはり積みゲーは「わるいこと」だ。
積みゲーは「いいこと」
待って!!
確かに計画性は皆無だし、無駄遣いかもしれない。
でも、そんな積みゲーにもメリットはある。それをちょっと聞いてほしい。
冷静に作品と向き合える
期待の新作や話題作が発売されると、SNSが沸く。
5ちゃんねる辺りでも話題になり、まとめサイトにそれらが掲載されることも多い。
その盛り上がりのなかで話題作を遊ぶのもいいのだけれど、そうなると冷静にそのゲームと向き合えないかもしれない。
僕の場合、『新・サクラ大戦』なんかがそうだった。
Twitterあたりで見かけた「微妙だった」「過去作へのリスペクトがない」みたいな声を受けて、自分のなかでも作品の粗を探したり、ネガティブ要素ばかりを気にしていた部分があった。
でも、今になって思えば好きなところもいっぱいあったのだ。もう少しフラットな視点で作品を遊んだら違う見え方だったかも、と思う。
そんなときには積みゲーがオススメだ。積んでおいて発売から1、2年くらい経ってから遊べばいい。
もう誰もその作品の話なんかしていない。その感想は自分だけのものだ。
冷静に自分のフィーリングでゲームと向き合える。積みゲーは「いいこと」だ。
「遊べば」ね。そもそも遊ばずに積んでるのが問題でしょ?あなたが遊ばず積んでる『ダークソウルⅢ』はもう6年前の作品よ?
ぐぬぬ…。
その作品の完成型を遊べる
今はゲーム機も常時オンライン接続がスタンダード。
それが前提だから、ソフトも発売日当日にパッチが当てられることも少なくない。
加えて、様々なバグ修正や追加コンテンツのアップデートにより作品が拡張されていくことも、なんら珍しくなくなった。
それらアップデートは長いものだと1年近くかけて行われることもある。ということは、その作品が真の意味で「完成」するのはその時だと言える。
『ファイナルファンタジーXV』なんかがそうだ。「中身の伴わない誇大広告」だの「制作者の自己満足的な拘り」だの、発売当時は期待の大きさ故の酷評も多かった。
それを受けて…ではないが、FFXVは作品のアップデートロードマップを設けて段階的にコンテンツを修正&拡張していった。
僕がFFXVを遊んだのは、それらアップデートがすべて完了した後だ。
結果、僕はFFXVをとても楽しめた。そりゃツッコミどころもあるけれど、「やっぱつれぇわ」みたいに一部だけがネタにされてクソゲーの烙印を押されるような作品ではないと思う。
段階的に修正&拡張されていく過程を楽しむのもいいが、特に大作と呼ばれる作品は買った後に思い切って1、2年寝かしてみてもいいかもしれない。
アップデート完了した完成型を楽しめる可能性がある。積みゲーは「いいこと」だ。
でも発売から1、2年経てばDLC全部入りの完全版とか廉価版とか出ますよね?それなら積みゲーせずにその時になって買えばいいのでは?
うぅ…。
それは神の御業(おわりに)
ゲームソフトのパッケージは、一部の例外を除きハードごとに規格が統一されている。
同じ幅・高さ・奥行かつ同じ色のケースは並んでいると、とても美しい。書籍やCD以上の統一感を以て、棚を彩ってくれる。
僕はパッケージの多くを処分してしまったけれど、この統一感は凄まじく所有欲を満たしてくれる。
ダウンロード版についても同じだ。ストレージにインストールされたソフトのアイコンがライブラリーにズラッと並ぶ様は壮観である。こちらも同じサイズのアイコンがズラリと並んで、見ていてとっても気持ちいい。
ゲームソフトは1本辺り、まぁだいたい4、5,000円はする。高いものだともうちょっとする。それが自分の所有物として何本、何十本と並んでいるのだ。
小学校のころ、600円のミニ四駆パーツを買うために1か月我慢したのがウソのようだ。
遊びもしない(わけではないが)ものをズラッと並べる。もはやこれは神々の遊びなのでは…?
つまり、僕は神…ってコト!?
積みゲーをしているゲーマー諸君、君たちも神だ。
神の成すことに「いいこと」も「わるいこと」もありはしない。
その心が赴くままにゲームを買い、大いに積み、充実の積みゲーライフを送るのだ。
今日もふらとぴにお越しいただきありがとうございます。ではまた!
…ダメですかね?