山頭火さん、旅から戻って、其中庵です。
虫の音のふけゆくまゝにどうしようもないからだよこたへて
山頭火さん、この日は朝まで眠れなかったと、日記に書いています。
『一番鶏が鳴いて暁の風が吹くまで眠れなかつた』と記しています。
文学的な書き方と言うのでしょうか。ちょっと、おしゃれな表現ですね。
山頭火さん、残された写真とか、放浪の旅で句作するとか、割と素朴な人、泥臭いイメージがあるのですが、実は早稲田大学文学科中退です。その後、故郷に戻るものの、関東大震災の頃(三十七歳から四十一歳まで)は再び東京に住んでいました。
出身は確かに地方ですが、実は、割と都会的な人だったのかもしれませんね。
書いた内容より、その書き方に人となりが出るのかも。
『今日の山頭火さん』今回でほぼ一年たちました。
お付き合いくださり、ありがとうございます。 私の人となりも、だだ漏れになっている恐れがありますね、心配になってきました…
どうしようもないですか、そうですか。
ありのままですね、そうですか。