山頭火さん、福岡県の宇ノ島というところにいます。現在の豊前市ですね。
ここに来るまでに、由布院であるとか深耶馬とか、ちょっとした温泉巡りの旅です。
つきあたつてまがれば風
生きていれば、色々な壁に突きあたりますよね。
越えられそうなら、乗り越えていきます。
でも、体と心、両方の体力を使い果たさなくても行けそうならです。
乗り越えたら、乗り越えたで、それで終わりじゃないですからね。
壊せそうなら、打ち破って、突き進みます。
勇ましい感じでスカッとしそうです。
でも、誰もが、勇ましいわけじゃないですからね。
どうしようもないことは、どうしようもないです。
どん詰まりだ、と感じたことがないという人は、いないんじゃないでしょうか。
いき詰まったら、曲がって壁伝いに、移動するといいんじゃないかと思っています。
とりあえず、曲がって壁伝いに移動すれば、どっかで壁が終わっているかもしれないし。
小さな裂け目があって、向こう側が見えるかもしれません。
そして、そこで風を感じるかもしれないです。
風を感じれればしめたものです。
若い頃、車で細い路地にはまり込み、えいやっ、と曲がって、曲がりきれず、ドアが凹んだことがあります。
車も凹みますが、車以上に心もベッコリ凹みました。
心が凹みそうな曲がり角は、山頭火さんのように、ちょっと温泉にでも入って、ほっこり温まってから、曲がるといいかもしれません。
いき詰まりましたか、そうですか。
曲がりますか。そうですか。
右にしますか、左にしますか。