山頭火さん、今の山口県美祢市秋芳町秋吉にいます。
秋芳洞で有名な秋吉台の秋吉です。
日記にもこうあります。
『さすがに秋吉付近は大理石の産地、道ばたの石ころも白い光沢をもつてゐる』
おのが影をまへに暑い道をいそぐ
輝く石ころと黒い自分の影。
正反対のようで、どちらも見つめると、目が眩みそうです。
以前に一度書きました、現在、山頭火さんを演じるとしたら、誰だろうか話。
第二弾です。
以前は、ムロツヨシさんがいいんじゃなかろうかと、書いたのですが。
最近、新たな役者さんが、気になりだしました。
それは、阿部サダヲさんです。
人情感と狂気感のバランスで言うと、ムロさんよりちょっと狂気寄りな感じ。
ムロさんより、フィジカルな感じが、山頭火さん感、染み出しているんじゃないでしょうか。
誰が演じるかの話で、実際に映像化なり舞台化するとなると、実は、誰の脚本なのか、とか誰の演出、監督なのか、ということが重要になってくるんじゃないでしょうか。
第二弾ということで、そのあたりもちょっとだけ想像してみました。
プロデューサー、脚本、演出、そういったスタッフの意向がキャスティングには大きく反映されます。たぶん。
まず、どんな世界観の中の、山頭火さんなのか、それを誰が演じるかですものね。
仮に阿部サダヲさんなら、同じ劇団大人計画所属の、宮藤官九郎さんの脚本がしっくりくるのではないでしょうか。
先日のドラマ、『不適切にもほどがある!』もこのコンビでした。
面白かったです、私的には。
世界観は、リアルな山頭火さんというよりは、かなりシュールなコメディになりそうですけど。
山頭火さんの自由律俳句をミュージカル風に表現とか。
ちょっと観てみたい気がします。
王道ヒューマンドラマだとすると、やはりムロさんですかね。
三谷幸喜さんの脚本でどうでしょう。
やっぱりコメディ色強めになるか。
笑って泣けるみたいな。
監督優先だと、カンヌ映画祭受賞監督の是枝監督で、山頭火さんを、リリーフランキーさんなんていうのも興味をそそられます。
リリーさんの、優しすぎてダメな人の感じが山頭火さんかもです。
リリーフランキーさんは、是枝作品の常連ですし、はまる気がします。
なんか、今日上げたお三人とも、カタカタの名前ですね。
たまたまか。
なんならカタカナついでに、外国の俳優の山頭火さんも面白いかもです。
もう山頭火さんの国際化です。
ジャン・レノとか。少し年齢がいきすぎてますか。
この話、いくら書いてもつきることないので、このへんにします、機会があればまたいつか。
山頭火さん自体が、山頭火さんを演じていたような気もしますしね。
というか、種田正一さんが、種田山頭火を演じていたと考えると、私には、色々と腑に落ちるところがある気がします。
山頭火さんが見つめる影の中に、ほんとうの山頭火さんがいるのかも。
それは自分ですか、そうですか。
他人が自分を演じているのではありませんか、ちがいますか。
もう見分けがつきませんか、そうですか。