山頭火さん、其中庵で師走を迎えます。
冬山にのぼれば遠火事のけむり
『遠火事』遠くの山火事ですかね。
それとも山から見下ろす、里の火事ですかね…
どちらともとれそうですが、ここは、山頭火さんの名前にちなんで、私は山火事と考える事にします。
なんといっても、山頭火さん、名前が山のてっぺんに火、ですからね。
山の頂上で火事。みたいな名前ですからね。
Fire on the mountain topですからね。
林野庁のサイトで調べてみました。
平成28年から令和2年まで、山火事の件数は年平均だと約1300件。
一日に約3件の割合で発生しているとありました。(※)
なんか、思ってたよりはるかに多いです。
山火事が毎日のように起こっているとは知りませんでした。
これからの季節、空気も乾燥してきますし、火の元には要注意です。
山を見守ってきた、古い大きな木に雷が落ちる。
その火が、紅葉が終わった後の、落ち葉に燃え移り。
さらに師走の北風で、燃え広がる。
山頭火さんは、煙の下にそんなこんな光景を思い描いていたのかも。
火が迫ってくる中、狸とか、狐とか、栗鼠とか、鹿とか、トトロとか、野生の動物たちが、えらいこっちゃって、逃げ惑っている。
冬眠中の熊も慌てて、子ぐまを起こしてる。
そんな山の一大事の様子を。
いや、トトロは慌てないタイプだし、いたら消し止めますね、きっと。
というか、山頭火さんはトトロ知らないか。
山頭火さんの生きた時代にトトロないですものね。
でも逆に、山頭火さんの生きた時代にこそ、まだトトロいたかもしれませんね。
煙が流れてきましたか、そうですか。
目にしみますか、そうですか。
これからの季節、空気も乾燥してきますし、火の元には要注意です。
※ 編集部注:「日本では山火事はどの位発生しているの?|林野庁」より