こんにちは。チョッピーです。
今回の記事について
今回は「不要不急の労働」についてチョッピーが考えた事を特に答えを用意しないまま皆様に問いかけます。
緊急事態宣言発出中でも自粛を要請されない業種がある
2020年4月7日に緊急事態宣言が発出されました。その際に安倍総理はテレワークに関して以下の発言をされています。
これまでもテレワークの実施などをお願いしてまいりましたが、社会機能を維持するために必要な職種を除き、オフィスでの仕事は原則自宅で行うようにしていただきたいと思います。
令和2年4月7日安倍内閣総理大臣記者会見|首相官邸
この中で個人的に気になっているワードがあります。「社会機能を維持するために必要な職種」というものです。これ、個人的にはかなりセンシティブな表現だと思います。
政府の方でもセンシティブだと思ったのかどうかはわかりませんが、それは具体的にどの様な職種を指すのか、そもそもここで言うところの「社会機能」とは何を指すのか…という点は明示されていません。なかなかファジーな発言です。
しかしながら少なくとも政府としては「世の中の職種には社会機能を維持するために必要な職種と社会機能を維持するためではない職種がある」という考えを持っていると判断してもよさそうです。
少し調べてみたところ「社会機能維持に必要な職種」について豊島区が若干、具体的な言及をしていました。
社会機能維持に必要な職種等(医療、警察、消防その他)
区立小・中学校の再休業について|豊島区
ただ、これはあくまで豊島区の記述であり政府の考えと一致しているかどうかは不明です。
いずれにせよ政府・行政機関は明確に「社会機能維持に必要な職種と社会機能を維持するためではない職種がある」という認識を持っているのでしょう。
「不要不急の労働」という概念
海外に目を向けると、もっと強烈な概念を持っている国もあります。
スペインのサンチェス首相は28日、テレビ演説し「不要不急の経済活動をやめ、労働者は今後2週間、自宅待機しなければいけない」と述べ、新型コロナウイルス対策で大半の経済活動を停止する考えを表明した。建設作業などが軒並み止まるが「最も重要なのは、病院に搬送される人を減らすことだ」と訴えた。
不要不急の労働、2週間禁止 スペイン、大半の経済活動停止―新型コロナ|JIJI.COM
僕は「不要不急の労働」という概念をこの記事で初めて知りました。記事によればスペインでは建設作業なども「不要不急の労働」に含まれるそうです。
これは日本人的にはかなりカルチャーギャップの強い意見なのではないでしょうか。建設作業が滞ると色々な人の予定が遅れます。なので一般的な日本人の感性から考えると建設作業は「要・急」な労働である気がしてしまうのですが…。
ただ、これはもう少し突っ込んで考えると「遅れるから、なんなの?」というところまで深堀する事も出来そうです。「遅れてもいいじゃん」という価値観であれば確かに建設作業も「不要不急な労働」だと言えるでしょう。
その様に考え方を変えてみると意外と世の中に存在する労働は本当に限られたモノを除くと「不要不急」なモノなのだと言えるのかもしれません。
また、これはスペインだけが特殊な考え方をしている…と言うわけでもないのかもしれません。日本にも本当は適応できる考え方なのかもしれません。
少なくとも日本の東京の豊島区は「医療、警察、消防その他」以外は「社会機能維持に不要」だと考えている様ですし。(保険的に記載されている「その他」という曖昧な表現があったり、「社会機能維持に不要」と「不要不急」が同じ意味なのかが不明…などの突っ込みどころがある意見ではあるのですが)
不要不急の労働は何のために存在するのか
ここまでのお話を踏まえると「世の中の多くの労働は不要不急である」という考え方を持つことも可能であると言えそうです。では、その考え方で世の中を見た時「不要不急の労働」は何のために存在するのでしょうか。
世の中を便利にするため? 世の中を楽しくするため? 個人的な満足感を満たすため?
色々な答えがありそうです。
別の観点から考えると「世の中の多くの労働は不要不急」なわけですから、それに時間や労力を割く事の是非を問う事も出来そうです。
不要不急だから労力や時間を割く必要はない? 不要不急だからこそ労力や時間を割く必要がある?
これも色々な答えがありそうです。
この記事を読んで頂いている皆様のお仕事は不要不急でしょうか。 違う? 何故? この記事を読んで頂いている皆様は不要不急なお仕事に労力・時間を割くべきだと思いますか? 何故?
本日の締め
今回は「不要不急な労働」についてチョッピーが考えた事を特に答えを用意しないまま皆様に問いかけてみました。答えを用意しなかったのは僕自身も安易に答えが出せない問題でもありますし、かつ、あえて答えを提示しないままの方が面白いかな?とも考えたからです。
本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。
仮に自分のお仕事が不要不急だとしたら、命を削って頑張る必要もないかもしれませんね。適度に楽しむ程度でもよい…という判断もあるかもしれません。なんと言っても、そのお仕事は不要不急なのですから。