【げぇむのよこみち】第5回:『FINAL FANTASYⅦ REMAKE』クリアしたよ。ネタバレ全開【後編】

げぇむのよこみち

こんにちは、横道それ夫です。

前回(第4回:『FINAL FANTASYⅦ REMAKE』クリアしたよ。ネタバレなし【前編】)に引き続き『FINAL FANTASYⅦ REMAKE』の話題をお届けします。

レビューなのか感想なのか考察なのか、ちょっとカオスな【後編】です。
今回は本作に関する致命的なネタバレが随所にあります。
本作を未プレイの方はその点を十分に留意したうえで読んでください。

今回は超絶ネタバレ回です。大事なことなので2回言いましたよ。

なお本作を愛してやまない方、とても楽しめた方にとっては不愉快な内容であるかもしれない点をご了承ください。

実際どれくらいREMAKEされているのか

REMAKEされて魅力を増した原作キャラクターたち

物語の進行具合や演出の変化に伴い、各キャラクターの雰囲気も原作からちょっと変わっています。ほとんどのキャラはイイ感じにREMAKEされています。

クラウド

原作と違い、街の住民やアバランチメンバーもやたらクラウドに絡んでくるなど、他人と会話する機会が圧倒的に多い本作。

早々に「クールガイ」ではなく「陰キャDT」な正体を露呈させられてしまいます。
エアリスとジェシーには煽られまくるし…うーん、ナイスREMAKE。

周りの人を突き放していた原作序盤の雰囲気が少し柔らかくなった印象です。

ティファ

天使。スクショだけで伝わるこの魅力。パーフェクトREMAKE。

エアリス

「ちょっとお姉さんで、あんたをグイグイひっぱっていく、そんな女の子」感が更に増していました。

クラウドを煽り倒す姿も非常に好印象で、この彼女が原作と同じ未来を辿るのはツライですね。ナイスREMAKE。

ミッドガル脱出以前から「セトラの民」の役目や「本質的な悪」に対して言及するシーンがあるなど、次作以降の展開に大きな影響を与えそうな要因が多数あり。

あと、原作どおりちょっとカタコトで喋ります。
坂本真綾さんの声が付くととてもカワ(・∀・)イイ!!

バレット

本作の大きなストレス。

え、こんなウザかったっけ?と思うくらいウザくREMAKEされています。

しかも本作ではバレットの過去であるコレル村に関する描写が一切ない。(原作でもミッドガル脱出以降の話なので仕方ない。)また、原作では七番柱崩落で死ぬアバランチメンバーもどうやら…なので彼の背負っているものの重さが伝わりにくく、「神羅が~」「星の命が~」というセリフも上滑りしっぱなし。

終始怒鳴ってる、異様に不快な発言が多いなどストレスの塊。ただの傍若無人なテロリストと化す。マリン関係のイベント程度じゃフォローできません。

目的はエアリス救出だって何回言わせんだ。壁にでも話してろよ。ノーモアREMAKE。

レッドXⅢ

山口勝平氏の貴重な激シブボイスを堪能できますが残念ながら本作はスポット参戦のみ。

原作では神羅ビル突入時点でプレイアブルキャラとしてパーティ加入したのですが、なにか意図があるのでしょうか。

アバランチメンバー

よく喋ります。クラウドを仲間として受け入れていく過程が丁寧に描かれているので、中盤の山場での展開には胸が熱くなります。ジェシーは巷で大人気です。

どうでもいいですけど、僕は見た目的にビックスとウェッジは名前が逆の方がシックリくるんですが、みなさんはどうでしょう。

神羅カンパニーのお歴々

全員スタイリッシュになっています。

特にハイデッカーは原作の明らかな小物臭が減り、もしかしたら優秀なのかと思わせる雰囲気に。結果そうでもなかったですが。

次作以降でシスターレイをぶっ放す機会があるなら、ちょっとカッコイイ役回りをしてくれそうな予感です。

それ以外の面々は本作では顔出し程度。プレジデント神羅は当然亡くなりますが、原作とちょっと違う展開で見せ場多め。

それほどREMAKEされていないストーリー

「おっ」と思わせる展開があるものの…

壱番魔晄炉→伍番魔晄炉→ウォールマーケット→七番柱→神羅ビル

原作におけるミッドガル脱出までの流れはだいたいこんな感じなのですが本作でもこれは一緒です。

ただ、序盤の壱番魔晄炉~エアリスとの出会いのくだりはかなりアレンジされていて、本作がもしかしたら原作とは全く異なる展開をするのかも、という期待を存分に抱かせてくれます。が、「本作において」は以降の展開は原作をほぼ踏襲するにとどまりました。

一部を除き薄いサブイベント

本作の魅せ場のひとつにウォールマーケットでの女装関連イベントがあります。

ストーリー的には必ず通るので本筋部分に該当するのですが、原作時点で壮大なサブイベント感がありました。本作でもそんな感じの位置づけで、無駄にストーリーの分岐が充実しています。

蜜蜂の館のキレキレダンスを筆頭に「クラウドが如く」と揶揄されて然るべきアホさ加減に声を出して笑わせてもらいました。

とはいえウォールマーケット含め、実際は「龍が如く」ほどミニゲームやサブイベントが充実しているわけではありません。本家「龍が如く」の密度は本作を優に凌駕します。あくまで皮肉なので真に受けないように。

ダーツやクラッシュボックスなどちょっとした遊び心はありますが、シンプルすぎてさほどのめり込めず。サブイベントもモンスター討伐か探し物のほぼ2種類。
しかもこのサブイベントがなかなかやってくれます。

  • 依頼1:Aというモンスターを倒してほしい
  • 依頼2:Bという人を探してほしい
  • 依頼3:Cというアイテムを持ってきてほしい

一見すると3つの依頼ですが、その実態は「BがAに襲われているのを助けたらCをくれる」みたいな構造だったりします。楽と言えば楽ですが、分ける意味あるのかなぁ。

蜜蜂の館ダンスをエアリス・ティファ・バレットでもプレイできるようなったらちょっと評価アップすると思います。アップデートに期待しています。

本筋でも明らかな引き延ばし演出

本筋イベントも異様な引き延ばしがあります。

伍番魔晄炉爆破前のバイクや、神羅ビル突入前のコルネオ子分などの新キャラは特に必要性が感じられず、かつ展開も冗長。

他にも情報屋の女の子など登場しますが、本筋での活躍は特になしです。次作以降に活躍させるにしても、今のところ本筋に関する因縁がなさすぎるので結局水増し要員になりそうな気がします。

レッドXⅢプレイアブル化の方がよほど重要な気がしますよ。

「ミッドガルだけで十分なボリュームがある」という風な制作者の発言があったようですが、薄いサブイベントと露骨に引き延ばした本筋に加え、本連載【前編】で書いた「無駄なスケールのダンジョン」により、「クリアまで時間がかかる仕様にした」だけではないか、というのが個人的な感想です。

次作以降どうなるか

ここからは横道それ夫が本作のキーになる要素を羅列しながら何となく次作以降の展開を考察してみます。

今まで以上に超絶ネタバレです。

早々に揺らぐ「元ソルジャー」

原作を踏襲していると書きましたが、クラウドの記憶のフラッシュバックという形で重要な情報がかなり序盤から小出しされます。

セフィロスの登場や「リユニオン」というキーワードの登場も序盤から。原作であればミッドガル脱出後に描かれるニブルヘイム事件も本作内で断片的に描かれます。

さらに驚くことに本作後半ではザックスの描写と、クラウドが神羅ビルで元同僚の「一般兵」から声をかけられるイベント(これは新規)があります。

さすがにザックス生存はないと思うのだけれど、ミッドガル脱出前からこんな描写入れまくって次作以降のイベント密度が大丈夫なのか。

原作にはなかった「フィーラー」という要素

「運命を本来の形(原作)に修正しようとする何か」ってことでいいんですよね。

この存在により、本作中でところどころ匂わされる「もしかしたら」といった展開の大部分が原作のストーリーを踏襲する展開に修正されています。

ビックスなど、その修正に当てはまってなさそうな人が何人かいるのをどう考えるかが難しいところ。

各キャラクターが「未来」を見る描写

  • 「忘らるる都で祈りを捧げるエアリス」
  • 「祭壇から転がり落ちるマテリア」
  • 「緑地を駆け抜けるナナキとその子供」

など、原作における圧倒的クライマックスが既にいくつか未来のビジョンみたいな演出で描写されています。

また、エアリス自身も「未来の自分に訪れるできごと」について少なからず知っているような演出があります。まぁFFⅦをREMAKEするうえで最大の要因にこの「未来のできごと」を防ぐのか否か、というのがありますよね。普通に防ぎそう。

無難に考えると「運命」をREMAKEする展開

タイトルについている「REMAKE」は、もちろんFINAL FANTASYⅦという「作品」のREMAKEという意味だと思いますが、加えて作品内でキャラクターたちや世界が歩むはずだった「運命」をREMAKEする、という意味が込められているのかなぁと思います。

本作の終盤で「ここから先はまだ決まっていない」的なセリフもありますし、フィーラーという運命を修正する存在に抗う、的な展開になっていくのではないか。

ん、『シュタインズ・ゲート』か…?

うむ、我ながら意外性のない考察。
こんな無難な考察は超えてくれる展開を次作に期待します。

ここから『FINAL FANTASY XVI(16)』にストーリーが繋がっていきます、みたいな超展開は流石にないでしょう。ないよね?

とはいえ、こんなまとめ方して次作以降どうするの?

本作のラストで「片翼の天使」をBGMにセフィロスと戦い、一騎打ちまで済ましてしまいます。本作自体を一応の完結まで持っていかなければならなかったとしても、クライマックスマシマシ過ぎる気がします。

次作以降の展開がどうであれ、セフィロス以外をラストに持ってくると完全に別作品になりそうなので、そこは踏襲しそうなものですが「片翼の天使」使ってるからなぁ。さらにアレンジした楽曲を投入してくるのかしら。この辺りも今後の展開を読めなくしている要因です。

あとエンディングテーマ&演出はもう少し考えてください。今回のはダサい。
「Eyes On Me」を擁する『FINAL FANTASYⅧ』の対極。途中でYahooニュース見ちゃった。

まとめ

プレイしてストレスを感じることも多く、露骨な引き延ばし要素にウンザリもしました。やはりミッドガルのみで30時間近くまで引き伸ばしたシナリオ面の薄味はフォローできかねるレベルです。

一部キャラの魅力と、GWの持て余した時間でなんとかクリアしたというのが正直なところ。実際、ウォールマーケットを終えてから先のシナリオの盛り上がらなさは異様です。

でも本作の世間的な評価は「傑作」「良作」扱いなんですよね。特に逆張りしてるわけではないのですが…。「映像美=面白さ」ではない典型だと思います。

次作が何年先になるか検討もつきません。明らかに展開が変わるor次で完結でもない限り続きは買わないかもです。

プレイ済み、クリア済みの方は本作をどう評価しますか?
全然真逆の意見の人がいても、僕の記事を笑って許してくださいね。

未プレイの方はこんなネタバレ記事読んじゃって大丈夫ですか?

今日もふらとぴにお越しいただきありがとうございます。次回ゲーム作品を紹介する際はもう少し楽しい感じにしたいと思います。ではまた!

推しキャラスクショ収集ゲーとしてなら本作は非常にオススメです!!

© 1997, 2020 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA / ROBERTO FERRARI
LOGO ILLUSTRATION:©1997 YOSHITAKA AMANO

タイトルとURLをコピーしました