【Daily Choppy !】第485回:人の感想を読みたくなるのは何故なのか?

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こんにちは。感想を読むのも書くのも好きな男、チョッピーです。

今回の記事について

人の感想を読みたくなるのは何故なのか?
人の感想を読みたくなるのは何故なのか?

今回はチョッピーが考える「感想系コンテンツの存在意義」についてのお話です。

今も昔も感想系コンテンツは大人気ですね

昨今はネットメディアの地位が向上し、既存のメディアが凋落しつつある…という論調がメジャーですね。僕自身、大学1年生の頃からテレビ番組はほとんど観なくなりました。今から15年程前の話です。就職後、一人暮らしを始めてからは家にテレビも置いていません。インターネットはガンガン使っています。

チョッピー
チョッピー

「チョッピーの家にはテレビがない」という話題は過去にも何回か「Daily Choppy !」で書いています。特に不便は感じていません。最近はどうしても観たい番組は色々な動画配信サービスで観る事も出来ますしね。

10年くらい前は「家にテレビが無い」という話をすると「え、そうなの」みたいな反応をされがちでした。最近は「あ、そうなんだ」くらいの反応が多い気がしますね。これも時代の流れなのかな。

近代史を振り返れば隆盛を誇ったメディアも新聞・雑誌・ラジオからテレビに移り変わっていったわけで、今はそれがテレビからネットに変化しているだけなのでしょう。奢れる者も久しからず。栄枯盛衰ですね。今から30年後にはネットメディアに変わる新しいメディアが主流となっているのかもしれません。

メディアというコンテンツを載せるための媒体は時代と共に移り変わっていきます。それと合わせてコンテンツの中身も変わっていく。しかし、いつの時代もどの媒体でも人気なコンテンツというモノも存在するように思えます。感想系コンテンツは、そのうちのひとつだと言えるのではないでしょうか。

チョッピー
チョッピー

レビュー記事とか動画とか、ネット上でもよく見かけますよね。テレビ番組でもコメンテーターが感想を言うシーンは多いと思います。雑誌なんて、レビューを主目的としたタイプのモノもありますよね。

ふらとぴでも感想系コンテンツは人気

かくいう僕も感想コンテンツは好きです。読むのも好きですし、書くのも好きです。

読む方についてだと、僕は毎週「少年ジャンプ」を読んでいて、その感想サイトを回るのを趣味としています。書く方については本サイト「ふらとぴ」に感想系コンテンツを作っています。

今、皆様が読んで頂いている「Daily Choppy !」になにかしらの感想を書く時もあります。これとか↓

他にも「僕の感想」というそのものズバリな名前のコンテンツを連載していたりもします。こちら↓

僕の感想
チョッピーが触れ合った様々な作品についての極めて主観的な感想を述べていくコーナーです。 毎週金曜日更新。

ちなみに過去に「僕の感想」にて書籍「小倉昌男 経営学」と映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」の感想を書いています。この2つの記事、どちらも1年以上前に書いた記事です。ただ、今でもそれなりにアクセスがあります。

【僕の感想】第5回:映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」

【僕の感想】第3回:書籍「小倉昌男 経営学」

やはり感想系コンテンツを好む層は、ある一定数はいらっしゃるのだと思います。

味わう前に読む感想と、味わってから読む感想がある

さて、このようにいつの時代も人気の感想系コンテンツ。これらの楽しみ方って2つあるのではないかと思っています。

  1. 対象を味わう前に楽しむパターン
  2. 対象を味わってから楽しむパターン

「1」の場合の目的は明確ですよね。情報収集です。何を楽しむにしてもコストはかかります。お金と時間。それを無駄にしたくない…という気持ちから事前の情報収集を行っているのでしょう。わかりやすい。

チョッピー
チョッピー

このタイプの感想コンテンツの楽しみ方は、家電などの実用的なモノの場合によく行われる気がしますね。

よくわからないのは「2」の場合ですよね。「2」の場合、感想コンテンツを楽しむ人は、すでにその対象を味わっています。その対象を味わってから、他の人の感想を知ったところで何になるのか?

思い当たる理由は3つ。

  1. 自分の感想とは違う視点からの感想を知れるから(他者の視点ニーズ)
  2. 自分の感想と同じ感想を味わう事で共感を楽しめるから(共感ニーズ)
  3. 自分の中で明確に言葉として表されていない感想を、補強できるから(感想アウトソースニーズ)

「1」は「そういう考えもあるのか」という知的な楽しみ方ですね。同じモノを味わったとしても、それに対してどういう感想を抱くのかは千差万別。自分と異なる感じ方の人の感想を読むのは、その人自身の世界を広げる意味でも有意義かもしれません。

「2」は「そうだよねー」という気持ちを味わうための共同体的な楽しみ方ですね。昔の井戸端会議的な楽しみ方と言えるかもしれません。昨今は趣味嗜好が多様化しているため、リアルでこの様な共感を得られる機会が減っているのかもしれませんね。特に少数派の感想を抱く方にとってはマスメディア上のコンテンツだけでは味わい難いのかもしれない。ネット上であればマイナーな感想もたくさん見つけられるので、昨今はこの楽しみ方の需要が上がっているのかもしれません。

「3」は「この気持ちはなんだろう?」に対するアンサーを求める楽しみ方ですね。感想系コンテンツって「この作品は○○だ。何故ならば…」という形式で作られる場合が多いと思います。誰しも「この作品は○○だ」と感じる事は簡単に出来ます。ただ、その後の「何故ならば」を考えるのがめんどくさく思える方もいらっしゃると思います。そういうニーズを解消するために感想系コンテンツを利用している人もいるのかもしれません。

感想系コンテンツは作り手にとってはお得かも

なんとなく「人はどうして、他人の感想を求めるのか」に対する答えがわかってきた気がします。今まで書いてきた通り、色々なパターンが考えられます、ただ、どれも納得のいくものです。

そう考えると「感想系コンテンツ」はコンテンツの作り手にとって、とてもお得なモノだと言えるのかもしれません。何故か? どの様なコンテンツの作り方をしても、誰かのニーズに応えられる可能性が高いのではないかと考えるためです。

どういうタイプのコンテンツが、どういうタイプのニーズに応えられそうか、少し列挙してみましょう。

  • 自分の感想をあまり出さず、客観的な情報を中心に述べるタイプ:事前の情報収集ニーズ
  • 自分の感想を前面に出して述べていくタイプ:他者の視点ニーズ、共感ニーズ
  • 自分の感情の理由を深堀して述べていくタイプ:感想アウトソースニーズ

うん、やっぱり、どういうタイプの書き方をしても誰かのニーズには合致しそうですね。

感想系コンテンツって作るのも楽しいですし、それによって誰かのニーズを満たせる可能性も高い。こんなにお得なコンテンツはないですね。いつの時代も感想系コンテンツが人気な理由がわかった気がします。

本日の締め

今回は僕が考える「感想系コンテンツの存在意義」についてのお話を書いてみました。

今回のお話は僕自身、感想系コンテンツを味わうのが好きで、その理由を考えてみたい…という想いから書き始めています。そのため「ユーザー側から見た存在意義」という視点が強くなっています。「感想系コンテンツを作るのが楽しいのは何故か?」という観点からは、ほとんど考えられていません。

いずれ、こちらの観点からも考えてみたいですね。読者のニーズは少ない気がしますが。僕個人としては興味深いテーマです。

本日もふらとぴにお越し頂きありがとうございます。

ここだけの話ですが「感想系コンテンツはお得!」とか言っておきながら「僕の感想」を全然、更新しない男がいるらしいですよ。僕です。

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