こんにちは。下手の横好き弾幕シューター、横道それ夫です。
今回はNintendoSwitchで遊べるインディーズ系ツインスティックシューティング作品をレビューします。
作品のジャンル的に特にネタバレ等はありません。
『Strike Buster Prototype』あるいは『アサルトドール:プリマーチ』
BD Games(公式SNS等見つけられず)というメーカーの作品で、2022年8月25日にマイニンテンドーストアで配信開始されました。
ところで本作、『Strike Buster Prototype』というタイトルでストアに掲載されているのですが…
エネルギーを蓄積し、何千もの軍隊を一掃しましょう!それが「アサルトドール:プリマーチ」で、レトロとモダンを融合させた独特のゲーム性を備えた新しいSTGゲームです。
Strike Buster Prototype | My Nintendo Store
商品説明には『アサルトドール:プリマーチ』という全く違うタイトルが書かれています。
「アサルトドール」でストア検索しても商品が出てこないので、一応『Strike Buster Prototype』が正式タイトルなのだと思います。が、ゲームの雰囲気的には『アサルトドール:プリマーチ』の方がしっくりきます。
~コンボを重ねて数千の軍勢を一掃~
コンボ蓄積重視のバトルシステム。コンボ値が溜まると武器の威力がアップする. コンボ値を消費すると強力な小道具が使える. 敵に攻撃された後, コンボ値の蓄積は即死せずに差し引かれる. したがって, コンボは経験値, エネルギー!~武器を切り替えて敵を倒し勝利~
独自の武器拘束システム、拘束武器を使用すると半分の労力で敵を破壊できます。最初にどのモンスターを破壊するためにどの武器を使用するかを常に決定する必要があります。~遺物を求めて、戦えば戦うほど強くなる~
Strike Buster Prototype | My Nintendo Store
多数のroguelite要素が含まれており、多数の遺物小道具のロックを解除して収集すると、各遺物が組み合わさってさまざまな効果が生成されます。さまざまな遺物を自由に組み合わせてゲームに参加できるため、より強力な戦闘能力とより多くの戦闘戦略と戦闘スタイルを得ることができます。
ジャンルはツインスティックシューティングです。
なお、ツインスティックシューティングとは「左スティックで自機の移動、右スティックを倒した方向に弾が飛ぶ、という操作方法を採用したシューティングゲーム」のこと。と、僕は認識しています。
対応言語&お値段&プレイ時間
本作は日本語対応しています。
しかし文章はやや機器翻訳気味で少し分かりにくいです。プレイ自体に支障はありません。
あと解説文がスクロールできなくて途中までしか読めません。操作方法わかる方いますか?
お値段は定価が900円。
なお、本記事掲載時点でセール対象品になっており、2022年11月15日0時59分まで85%オフの135円で購入できます。
先に言っておくと135円は破格です。セール終わり際に本記事を読んでいるなら、読み終える前にとりあえず買いましょう。
プレイ時間については、ジャンルがジャンルなので遊ぼうと思えば無限に遊べますが、長時間没頭したり、延々と本作だけを遊ぶようなゲーム性ではありません。
本作のいいところ
条件が整えば圧倒的爽快感がある
本作は、ドロップあるいはゲーム内通貨で購入できるBOXを開けることで強い武器を獲得できます。
要するに「ガチャ」です。
また、同様にゲーム内通貨を使って「レリック」と呼ばれる強化アイテムを解放することができます。
解放された「レリック」は、ステージ内でランダムに入手できるほか、これまたゲーム内通貨を用いてステージ開始時に予め複数装備しておくことも可能です。
このガチャで入手できる武器と解放した「レリック」をうまく組み合わせれば、フィールドを埋め尽くさんばかりの自機弾で敵を蹂躙することが可能です。
あまり強くない武器だとこんな感じですが…
※音量注意
条件が整えば、かなり爽快感の高い絵面になります。
自機弾で画面が処理落ちするという逆弾幕状態は一見の価値あり。
ボスも一瞬で溶けます。
※コチラも音量注意
本作のちょっとダメなところ
ガチャシステムに少々難アリ
武器の入手は「ガチャ」であることは先述の通り。
ところが、本作のガチャには「空箱」という衝撃的なハズレがあります。
使用するのはゲーム内通貨なので、ソフト購入以外に本作中でリアルマネーを消費することはまったくありませんが、それにしたって驚きです。
ド田舎のお祭りで見かけるちょっと怪しいクジ引きだって、今時「何ももらえない」なんてことはないでしょうに。
そして、そんなハズレありのガチャを回して手に入れた強武器も使用できるのは1プレイのみです。
いずれの武器も性能やついているスキルが少しずつ異なっており、ハクスラ的に武器を収集できるかと思っていたので残念。
BOXの収集やゲーム内通貨稼ぎがそれほど手間ではないことが救いです。
3属性の意味が薄い
本作には赤・青・紫と、タイプの異なる3種類の武器があります。
同じように赤・青・紫をシンボルカラーとした敵が登場し、同色の武器であればより効果的にダメージを与えられるという仕様です。
しかし、敵は縦横無尽に、大量に、かつ不規則に襲い掛かってくるため、戦術的に武器を切り替えることはあまり現実的ではありません。
また、「同色の武器であれば効率的にダメージを与えられる」は、転じて「色が異なる武器だとダメージが通りづらい」です。
一方、敵弾は属性が無く、自機に「同属性以外の敵弾ダメージを軽減する」みたいな仕様はありません。
結果、プレイヤー側だけが背負うハンデみたいになってしまっています。
結局、性能の高いガチャ武器と一部のイカレたバランスの「レリック」でゴリ押すことになりがち。
システム無視のゴリ押しは、逆に考えれば爽快であるとも言えます。
戦況が覆りにくいバランス
文章でうまく伝わるか分かりませんが…という予防線を張っておきます。
本作のライフシステムは少し特徴的です。
残機制でもライフポイント制でもなく
- パワーアップ
- 「レリック」を発動させる
- 被ダメージ時に撃墜を防ぐ
という3つの機能を集約した一本の共用ゲージが採用されています。
ゲージは敵機を攻撃(撃墜かも)することで上昇し、MAXになったら任意のタイミングで自機をパワーアップできます。
「レリック」の発動も本ゲージを一定割合消費(こちらは条件さえ整えばゲージがMAXである必要はない)することで任意に発動できます。
また、このゲージがある限り敵の弾が自機に当たっても撃墜とはならず、代わりにゲージが一定量減ります。逆にゲージがゼロの状態で被弾すると撃墜扱い。その時点でゲームオーバーです。
いいところの項目で埋め込んだ「あるとき」動画のように、画面を埋め尽くすほどの自機弾で敵を制圧していれば基本的に常にこのゲージはMAX。敵弾に対してもかなり強気に立ち回れます。
一方、「無いとき」動画のように後退しながら敵を各個撃破するような状況では、ゲージの貯まり具合は緩やかに、敵機&敵弾は増える一方に、というジリ貧状態。
この「有利な場面ではトコトン有利に、逆に不利な場面から逆転しづらい」というやや偏ったバランスは、「爽快さ」と引き換えに「飽き」を加速させる一因になってしまっています。
まとめ
「ちょっとダメなところ」のボリュームが凄いですが、クソゲーではありません。
というか、指摘点も三桁円で買える作品に言うような話ではないかもしれません。
自機を育成して少しずつ強くなって…というやり込み型の作品ではなく、ガチャで強い武器手に入れてワンナイトカーニバルしようぜ!みたいな刹那的な面白さが売りの作品です。
本作については、買って遊んで飽きたら時間を置いて、忘れた頃に「久しぶりにまた遊ぶか」みたいに楽しむのがよいかと思います。
本作の評価は…
星4つ!!★★★★☆!!
85%オフのセール時なら圧倒的「買い」です。
今日もふらとぴにお越しいただきありがとうございます!ではまた!