前回の『今日の山頭火さん』(第45回)では、人恋しい感じの句を取り上げました。
今回も、また人恋しい感じがする句です。
ひとりでたべるとうがらしがからい
とうがらしを、どうして食べたのかは気になりますが、とにかく、心がひりひりと痛むような、人恋しさが伝わってきました。
お酒のあてにでも齧ったのかな。
私も学生時代、安い焼酎に、一味とうがらしをふりかけて、友人たちと飲んだりしましたけどね。
血行が良くなるのか、はやく酔うんですよね。よく回ります。
美味しいお酒なら、ゆっくり味わって飲むのでしょうが、安酒ですからね、とにかく酔っぱらった者勝ちです。馬鹿です。
でもこれ、友人と一緒だったから、笑えたし、楽しかったんだと思います。
ひとりじゃ、やりませんものね。
山頭火さん、ただよく回って酔えればいいと、ひとりでとうがらし齧る夜があったなら、寂しいですね。 そんな夜は何を思って飲んでいるんですかね。
ただ、今日の日記では、知人がふたり訪ねて来ていて、機嫌良く飲んでますけどね。
ひとり分の喜びが倍になりますか。そうですか。
ひとり分の悲しみが半分になりますか。そうですか。
誰かと一緒にいる意味とは、そういうことですか。どうですか。
算数じゃないんだし、そんなにうまくいきませんか。そうですか。