前回取り上げた句では、山頭火さん、唐辛子をひとりで齧っていたんですが、今回は、ひとりで山へ水飲みに行っています。
ひとりなれば山の水のみにきた
前回の句は、ひとりの寂しさが滲むような感触があったのですが、今回は、ひとりの自由さを楽しんでいる雰囲気です。
美味しい水を飲むために、今日はわざわざ山をのぼったようです。
そんな山頭火さん、水にはかなりこだわっていて、いく先々で、飲んだ水の感想を述べています。
水のある風景や、水に関する句も多いです。
旅人ですから、歩きます。
歩けば、当然喉が乾きます。
水にこだわるのは必然ですかね。
私が水で思い出すのは、学生時代の部活です。
昭和の体育会系部活は、練習中に水を飲むのは厳禁です。
水を飲むと、バテると言うのが理由でした。
科学的根拠があるわけでもなく、途中で我慢できず、バテて水を飲む様な奴は、根性が足らんと言うことだったんだと思います。
今では、真逆です。
水分をとらないとバテるが、常識です。
真夏の練習が終わってからの水。
蛇口の栓を全開にして、顔を目一杯近づけて、飲む水。
その日一番の速さで走るのは、グランドから水道までのこの時です。
根性あるんだか、ないんだか。
この季節、山に登れば、喉がかわいたでしょう。
山頭火さんも、山の清水を喉を鳴らして飲んだと思います。
蛇口から直接飲む水、両手で掬って飲む水。
美味いんですよね。
暑くなってきました。
皆様も、熱中症にきをつけて、水分はこまめにとってください。
今もキラキラしてますか、どうですか。
渇きは癒えましたか、どうですか。